フロントガラスの飛び石キズ、リペア開始前にキズの範囲を確認です。｜車検・点検・修理のグーネットピット

フロントガラスに飛び石などで傷（ヒビや線キズ）が付いた際、ウンドリペア（補修）が可能な範囲は、大きさで１００円玉（約22.6mm）以内までです。
ご存じの方も多いと思いますが、自動車のフロントガラスは合わせガラスです。衝撃で破損した際に、飛散を防止し、乗員への保護を目的とする構造になっております。そのイメージは、２枚のガラス（外側と内側）の間に、フィルムがある的なものです。
飛び石などの外傷（ヒビや線キズ）を受けた場合、ほぼ外側ガラスのキズです。フィルムを通過して内側まで到達している場合は、ほとんどが、ガラス交換になります。
ここで、作業前に、衝撃点をピックで押して、内部のキズ範囲を確認します。パッと見は小さくとも、リペア不可だったりの場合も～です。
キズ確認の様子はこちら↓↓

ピックの力と方向で、キズがどこまで？、どんな感じに？、がわかります。
今回は、線キズ（通称：スターブレイク）と、牛の目（通称：ブルアイ）が合わさった、複合型といえます。リペアの難易度は高めで、修理跡は目立ちやすい傷になります。

とは、言っても、そのまま放置だと傷が進み、ガラス交換になる可能性が・・。
余談ですが、
ウインド・ガラス・リペアは、レジン液を注入しての補修です。
あくまで補修のため、完全には直りませんし、修理跡は残ります。（光の屈折により、キズが見えるケースがあります）。
しかし、ウインドリペアを行えば、新品ガラスの約６割～７割の強度を保てます。
では、残りの作業は、
衝撃点の成形（削って）と、吸引、レジン加圧、ＵＶ硬化、表面仕上げ、になります。

もし、飛び石キズが発生し、リペアで～とお考えに場合に。
水分がキズに染みこんだ時は、ガラスを温めれば蒸発させられます。が、撥水剤、や、油分になると、取り除くのはムリです。
という事は、レジン液と共に固める事になります。という事は、ガラスのキズの中にゴミが入ってる事に。という事は、光の屈折で、余計に傷跡が見えてしまう方向になります。
なので、キズが発生したら早めに保護して下さい。セロテープなどで、余計な物の侵入を防いでおく事が、リペア後の仕上がりまで影響いたします。
最後に、もう一つ余談です。
自動ブレーキや車線逸脱予防機能を備えたお車は、フロントガラス上部のカメラを使って道路状況を見ています。その場合、フロントガラスリペアの濁りや、光の反射で誤動作を引き起こす可能性があり、メーカーが補修禁止エリアを設定しています。この誤動作に関してだと、フロントガラスへの吸盤貼付けや、ダッシュ上の芳香剤も、光の反射で原因となる模様ですね。