マフラー溶接修理。フランジを無視してパイプで接合、ニコイチに。ホンダ：シルクロード｜車検・点検・修理のグーネットピット

「マフラー修理の件でご相談が～」とＮ様より。お車はホンダ：クロスロード。
後ろから「カランカラン」と音がして、「真ん中と、後ろまでソックリ交換が必要です」と、言われたのですが、そうなんですか？といったご質問です。
症状確認ができないと～という事で、見せて頂きました。
センターパイプ後ろのフランジが、腐食でモゲてます。そこにステーを介し車体に吊るハンガーに取り付く構造。これが、「カランカラン」の原因です。
リヤマフラーとセンターの接合は、フレキシブルジョイント。ですが、ガスケットとフランジがくっ付いて、センターパイプが落っこちない・・といった状況でした。
確かにソックリ新品はベストです。ただ￥１０万円越えです。
そこで、中古（リサイクル）部品でと、検索しましたが、珍しい車種で、センターは無く、リヤは程度が悪いものしか・・の状況でした。
現車はフランジ部分以外、まだまだ持ちそうです。そこで切ってパイプで繋ぐ方法をご提案。
オッケーを頂きました。
すでに、フレキシブル部分は固まってるので、リジッド化しても振動の伝わりが変化する心配は少なさそうですね。
では、切っていきます。

作業をやり易くする為、リヤマフラーを車両から取外します。
双方ともフランジ部分を切り取りとって、内径を採寸。
丁度入るパイプを準備して、出口の角度を見ながら溶接。
ステーを共抱きにして、こちらも溶接で固定します。
仕上げに、
耐熱塗装でサッと塗り、完了です。

後ろ姿は、自然です。
フレキシブルをリジッドにした訳なので、振動の伝わりは少々心配でした。
後日、N様から具合（インプレション）をお聞きできました。
何ら感じないし分からない、音が無くなって快適です、との事。
良かったです～。ありがとうございました。
今回は、料金の兼ね合いで、パイプを使ってのニコイチです。とはいえ、
もし、片側が損傷した場合、切っての取外しは可能です。
その他の加工方法として、
フランジを溶接で取付けて脱着式にしたい、などのご用命でも可能です。
ただ、当店で現在、対応が可能なのは、素材がスチールになります。見分け方は、磁石がくっつくかどうかです。
ステンレスについては、現在修行中です。