山形市　ゆっくり移動時　キーキー　鳴き　ブレーキパッドサポート　錆付　固着｜車検・点検・修理のグーネットピット

ゆっくりと移動している時に、キーキーと音がする。とても耳障りなので、なんとかなりますか？

早速症状を確認すると後ろ側から音が出ており、
ブレーキペダルの踏み加減で音の出方が変わるのを確認。
音の原因は後輪ブレーキにあると推測し点検を行っていきます。

ブレーキ制動力をテスターにて測定すると数値的には問題なく、
車検時の保安基準も問題なくクリアしています。

お客様の車両整備は、当店ですべて行っている訳では無いので、
お聞きするとリヤブレーキキャリパーのオーバーホールは
約２年前に行っているとの情報も頂ました

タイヤを取り外す前にブレーキの引きずり感がありました。
引きずりとはブレーキペダルを踏んでなくともブレーキが効いている状態をいいます。
「手でタイヤを回して重いな~」位ではテスターでは数値にあまり出てきません。
ブレーキの点検を行っていきます。ブレーキキャリパーの動きは良好。
次にブレーキパッドを外して点検しようとしたが、サポートから外れない。
錆が進みブレーキパッドの台座とサポートが互いに大きくなり
クリアランスが無くなったのが外れない理由であり、
ブレーキひきずりの原因であり、キーキー音の原因の一つです。
ディスクブレーキの場合、効かせる場合は、ブレーキペダルを踏んだ力を倍力装置の補助力で倍増させ、
キャリパーでパッドをすごい力で挟み込んで、回転しているローターを止めます。
が、ブレーキペダルを放した時にパッドをわざわざ戻す力が働く訳では無く、
ピストンがキャリパー内のゴムのたわみ分でチョット戻る機構しかありません。各部の動きが悪くなると、
ディスクブレーキは顕著に不具合が出てきます。当然、抵抗があるので燃費も下がっていた筈です。

やっと取り外す事ができたブレーキパッドを点検し、摩擦材の剥離などの不具合が無いため、
錆で大きくなった取付箇所をベルトサンダーにて削ります。
削っている画像は両手がふさがっており、ありません。

ブレーキパッドの台座を削り、パッドのサポート側も確認します。
画像は車両の内側からみた裏側です。

パッドサポートも状態は錆が大きく進んでいます。こちらも外して削りました。
スライドする箇所へはシリコングリース、挟み込む箇所には高粘着グリースを塗布して組み付け。
試運転結果は良好で、これで作業は完了としました。
新品の部品取替を行っているわけではありませんので、
経過観察はお願いしています。ブレーキのキーキー異音は正直修理がむすかしいです。
パッドの摩擦材が熱で硬化していたりブレーキローターが熱で
硬化していたりと、状態に合わせた対応を行っております。

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