燃料タンクの腐食でポンプも損傷。乗らない時は燃料満タンがオススメです。中古タンクをタンクライナーでコーティング。ホンダ：アクティトラック｜車検・点検・修理のグーネットピット

「さっきまでは動いっだ・・」と修理依頼です。お車は、ホンダ：アクティトラック。農家さんの繁忙期のみ稼働する使われ方です。
燃料ポンプまでの電源は来てます。なので、ポンプが回っていませんね。
実は、「２年位前にポンプ新品に交換したべ・・」なのですが、その際、タンク内部に錆は無かったのですが、表面が今にも錆そうな予感（コーティングっ気が無い？）はありました。
なので、H様に「軽トラ使わない時の保管は、燃料満タンでお願いしますよ」のやり取りがあったので、その「満タンに・・？」を確認した所、「んだっけ？が～」と。
燃料タンクの中にイヤな予感がします。
早速燃料を抜き取り、タンクを降ろします。

腐ったガソリンの「ツンッ」とする臭いが。
冒頭の画像で、燃料ポンプはサビまくっており、完全にダメですね。
タンクの中は、腐食が一面に広がってます。この状態で新品ポンプを取り付けても、すぐに錆が移ってダメになるでしょう。
錆取り出来ない範囲ではありませんが、部品を一旦調べます。
年式で２０年以上経過車。案の定、新品は製造廃止の在庫無しでした。
良品の中古タンクで、ポンプ付きのものが見つかり取寄せ。
内部は綺麗です。

ここで、同年代の車両です。
以前、燃料ポンプを交換した時も、現車に錆は無く、同じ感じ。そして、防錆の役割をする、コーティングっ気？（ツヤみたいな）が無い様に見えた記憶があります。
そこで、ご相談ご提案です。
新品のタンク（すでに無いですが）を購入する価格と、あなり変わらなくなりますが、中古タンク内部をコーティングしてはどうでしょう？です。
「まかせるっだな～。その方が心配無いんだろ」で、オッケー頂きました。
早速、内部をスチームで洗浄し、シッカリ乾燥。
ワコーズの、タンクライナーでコーティングしていきます。
古いポンプのベース、バルブのベースは、蓋にする為、チョン切って。

グルリグルリと回して、コート剤を行き渡らせます。
確認が出来たら、余分な液を回収。残りは乾燥。
仕上がりは、
これなら大丈夫、と思える表面になってます。
Ｈ様に、
保管時は、出来るだけ燃料入れておいて下さいをお願いし、作業完了となります。
タンク内の表面は、コーティングされてますが、燃料ポンプの金属部分は、燃料の中に浸ってた方が、錆の対策として良いと思います。