日産ティアナ　ハンドル操作で異音　アッパーベアリング交換｜車検・点検・修理のグーネットピット

今回の作業実績は【ハンドル操作時の異音】についてです。
お客様よりご依頼のハンドルを操作をした場合に『ぎぃぎぃ』と
いった音が、左前側からするので原因を探っていきます。

異音発生箇所は、
ストラットサスペンションの【アッパーベアリング】からでした。
何故？異音が発生したかというと、このストラットサスペンションは
ハンドルを切ると一緒になって動きますが、その際軸受になっている
ベアリングが劣化・損傷している場合に金属が擦れあう嫌な音への発生へと・・

サスペンションとは、路面の凹凸を車に伝えない機能や、
タイヤを路面に押さえつけて乗り心地などを向上させる機能を持ち
ベアリングとは最近世界中で大人気のハンドスピナーと同じ構造で
軌道輪の間にコロコロした玉があり、摩擦抵抗少なく回転運動を行います。

早速、車両から左前側のストラット・アッシを外します。

簡単に取り外せているようですが、実際はしっかりと
した手順で作業しないと危険ですし着脱できません。
車体のショック吸収役を担っているスプリングは凄い力で
抑え込まれている為、スプリングコンプレッサーでバネが
はじけないようにしつつ更に力を加えて縮こませ取り外します。

取り外したアッパーベアリングとサスペンションはコチラ　　↓

新品の部品に交換し車両に装着後、足回りの作業でしたので
サイドスリップの点検調整を行い作業完了です。

異音もすっかり無くなり乗り心地が良くなりました。

蛇足ですがどのサスペンション形式が最適かは、車両によって異なり
現在多く使われているストラット式、ダブルウィッシュボーン式、
マルチリンク式、トーションビーム式、など複数存在します。
その中で「どれが優秀か？？」というと、ダブルウィッシュボーン式や
マルチリンク式が乗り心地や走行性能に優れている気が致します。
しかし製作コストに余裕があればということになります。
その為、軽自動車やコンパクトカーの場合は尚更、採用し辛くなります。

ご紹介を終えますが、最後に部品交換時の部品図も　↓↓