アルファード　どちらのO2センサーに異常が？判別　V型エンジン｜車検・点検・修理のグーネットピット

今回の整備ご紹介は【O2センサー】の判別についてです。
車両はトヨタ・アルファードでエンジンチェックランプ点灯のご入庫。
G-スキャンで故障コードを確認すると【O2センサーヒータ系統B1S1】と表示されました。
B1S1とはバンク１センサー１の略称で、一番シリンダ側をB1と言いセンサーは１(前側）
と２（後側）が付いている場合もあります。
アルファードはV6の横型置きエンジンとの事もあり、シリンダが前側と後側にあり
センサーも前後に取り付いており判別がビミョーな場合もあります。

ここで、ひと手間掛かるのですがどちら側か確証を得る事を行います。
その訳は、もし仮に部品が「メーカー純正」の場合、部品注文後の「キャンセルが行えません」。
部品を発注（ワンクリック）してしまってから、別側のO2センサー異常と判明した場合、余計な
在庫を抱えてしまうことになってしまいます（泣
自動車部品とは不思議なもので、「メーカーに一度注文したものは一切のキャンセル不可」で
受け取り拒否もクーリングオフという概念すらありません。（暗黙の了解？）
そういったことから、本題に戻ります。
今回は、B1S1のヒーター断線が不具合です。
O2センサーにヒーターが付いている理由は以前ご紹介していますが、できるだけきれいな
排気ガスで環境への配慮が目的です。
不具合の起きているセンサーでも、ある一定の温度に達せれば発電信号が出る事を踏まえ、
ボンネットをあけて手前側のO2センサのコネクタが外しやすいので、こちらを外しでECU入力
信号のデーターモニターを行ってみます。

Gスキャンのグラフ機能を使って信号を見ると、エンジン回転数に応じてB1の方は信号
が出てますが、B2のS1は反応がありません。カプラを外しているからです。
しばらくエンジンをつけたまま放置しておくと、カプラを外していた方（B2）も「故障箇所有」と
ECU側が認識し、不具合コードとして表示されました。
これでエンジン後側バンクのマニホールドに取付いているO2センサーが
B1S1と判別できました。

B1S1のO2センサーが取付いている箇所は、車両を下側からみて４WDトランスファー
とマフラーが重なる丁度上にセンサーがあります。見えづらいので矢印で指し示します。
２WDならばトランスファーが無いので、センサー取替作業も・・・ですが、４ＷＤの場合は、
気合が必要です。