「ヒヨッッヒヨッ」って音の原因は、ウォーターポンプ。ニッサン：ジューク｜車検・点検・修理のグーネットピット

「その音なんです～」と点検修理のご依頼です。お車はニッサン：ジューク。
エンジンルームから「ヒヨッッヒヨッ」と、アイドリング中だけでなく、軽く吹かした状況でも、ズ～っと聞こえてます。
原因は、ファンベルトでは無く、ウォーポンプからでした。
その状況と一連はこちら↓↓

ウォーターポンプはその名の通り、揚水機（逆にムズイ？）です。羽が回転し水圧を作り出すパーツで、クランクプーリーの回転力～ゴムベルト～プーリーを介し、羽が回され、エンジンの冷却水をラジエター（放熱部品）などに循環させます。
冒頭の画像は、普段は見えないポンプ裏側の羽。裏側に冷却水があるのに、表に漏れ出て来ない仕組みの、メカニカルシールってスゴイ仕事してますよね。
補足が長くなりました。
このエンジンは、ベルトで回す補機が、ウォーターポンプの他に、オルタネーター、エアコンコンプレッサー。それをベルトテンショナーで張力を与えてます。

ベルトを取外して、それぞれ触診で点検。テンショナーなみの張力と、回転スピードは、素手ではムリです。が、ウォーターポンプに少々のガタが確認されます。
ウォーターポンプのベアリングが壊れてると「ガラガラ」音、シールが壊れてると冷却水漏れ、に、なりますが、今の所双方ありません。機能上はもう少しイケそうではあります。
ですが、ご依頼の、少々恥ずかしい音の原因となってるのは、ウォーターポンプに感じられる若干のガタが、メカニカルシールの当たり具合に関係し、音が出てるかも？と予想し、ご報告です。
「やってみてですね～。多分ココです・・が・・」の、少々自信無さげな連絡でありましたが、ご了解頂き、ありがとうございます。
早速取替です。

ＨＲ１５型エンジンの、ウォーターポンプ取替に、難儀はありません。
キューブ、ノート、ＡＤバン、などなど、主要車種に広く搭載されてるエンジンです。
冷却水を注入、エンジンを始動させるまでは、少々ドキドキです。
結果は、
正常（普通に静か）になり、ホッとしました。
色んな壊れ方、色んな音や現象、などなど、いつも勉強させられます。