始動後の異音と振動。原因はエンジンマウントの劣化。トヨタ：アルファード｜車検・点検・修理のグーネットピット

「エンジンが冷えてる時が特に～。暖ったまるとそうでも無くなる・・」と修理依頼です。お車はトヨタ：アルファード。エンジン始動時に感じる音との事で、お聞きする内容からだけで想像する（悪い癖ですね）と、エンジンオイルの油圧不足？、タイミングチェーンの伸び？、バルブクリアランス？、などなど、頭の中を巡ります。
お預かりで、まずはエンジンオイルが入ってる事を確認。エンジンが冷えるまで放置。症状確認でエンジンを始動。すると、細かい「ゴゴゴゴー」って音が出ています。し、車体に伝わる振動が大きいです。レーシング（空ブカシ）では、エンジン本体に不具合は無さそうです。
エンジンの振動がダイレクトに伝わる感じなので、ボンネットオープン。エンジンの振動を吸収するに一番重要な、エンジン右側のマウントをチェック。劣化で重さを支えられず、ゴムと金属のガイドが接触（接地）しております。これでは、振動がビンビンと～ですね。
暖ったまるとあまり感じ無くなるのは、エンジンの回転数が落ち着く（ファストアイドル終了）からの、気がします。
症状など、一連の状況はこちら↓↓

部品が届き、早速取替。
ポイントは、このマウントが無くなると、エンジンが傾くので、支えておく事です。
エンジンとの取付が３ケ所で、上から２ケと下から１ケ。
先に、下からの１ケを先に取外し、残りは上からのみのアクセスになります。
車両をリフトアップ、タイヤとエンジンフロントカバー下側のサイドカバーを取外し。下からの１ケを取り外したら、エンジンオイルパンを、ジャッキで支えておきます。

残りは、エンジンルームから、
冷却水のサブタンク（リザーブタンク）と、エアコン用のパイプステーを外せば、マウントの車体側取付の脱着は可能になります。
折り返しで取付。
作業途中に、新品の場合、人の握力程度では動かない程のシッカリ感を、動画の中盤でご紹介しています。（どうでも良い事ですが、握力は片手で５０ｋぐらいでした）

新品の場合は、シッカリと隙間があります。エンジンの重さを支えてる証拠ですね。
エンジンを始動し確認。
不快な振動もなくなりました。し、音も普通な感じ～と言えます。
他にマウントは、重さに対してミッション側と、前後方向に対して下側メンバー部分にあります。
今回は、一番、振動を吸収する内部機構になっている、１ケのみの取替でしたが、満足できる状況まで復旧できました。