車検整備　同時依頼　ブレーキ異音　清掃面取

サスペンション・足回り修理・整備

2016年12月10日 17:47車検整備　同時依頼　ブレーキ異音　清掃面取

「朝方や乗り始めにブレーキを踏むと　キーっと音がする」
ので診て下さいと、車検点検も含め整備させて頂きます。
２～３回ブレーキングの後は、音は治まるようです。
これまではディーラーさんのメンテナンスパックに入っており、六ヶ月毎に点検が付いてました。
その際は「鳴き止めを塗ったから様子を診てとください」と伝えられましたが、すぐ鳴きが始まって
お客様ご本人も心配になっていたご様子です。
ブレーキが鳴く原因としては、ブレーキパッドやブレーキシューの摩擦剤表面が硬化している際に起こり易いです。
硬化する原因として、熱による材質の変化や、経年劣化です。
ブレーキが壊れている訳ではなく、２～３回のブレーキングで熱が入ると鳴きが収まる場合は
機能上は心配ありませんが、確かに気になります。

お客様は音の発生箇所が、前なのか後ろなのか特定できないとおっしゃっていたので
今回は全てのブレーキ制動面に対策をし経過を診て頂くことにします。
まず、前ブレーキのパッド制動面の清掃を行います。

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硬化している表面をサンドペーパー（布やすり）で削ります。
これらの作業は状態を今後確認するためのもので、一時的に音鳴りが収まります。
ディスクローター（鉄板）側は研磨修理を行うのがベストですが、状態は悪くないので
このまま組付けます。
次に後ブレーキのブレーキシューを清掃と、面取り加工していきます。

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この車両の後輪ブレーキは前輪とは仕様が違い、ドラムブレーキです。
内側よりブレーキドラムにライニングを押し付ける時に発生する摩擦力により減速・停止します。
進行方向に対して前側のブレーキシューがよりドラムに食い込む力が加わり、リーディング側と
呼ばれる赤丸部分が最もブレーキドラムに力が加わります。
角がある状態で硬化していると、より鳴きの要因となるので面取りを行います。
ブレーキドラム内はダストの清掃のみで組付けます。
現在走行３万㌔未満です。メンテナンスパックで定期的に整備が行われている筈です。
しかしダストの量が多めの為、パーキングブレーキの戻し忘れがあったか等、お客様に確認が必要な状態でした。
ドラムブレーキの場合はブレーキダストが外部に出ない為、これが溜まっても鳴きの原因になります。

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