エンジン警告灯（チェックランプ）点灯　エアインテーク・ダクトホース切損　メカニカルな所は大事です　ニッサン：セレナ｜車検・点検・修理のグーネットピット

「この間ランプついたのよ」とご相談です。マフラー修理のご入庫から、引き続き当店をご利用頂いている、K様の車両ニッサン：セレナになります。ありがとうございます。ランプはエンジンの警告灯（チェックランプ）で、診断機で不具合コードを確認。内容は「リーン異常」。
「乗ってての不具合は今のところ感じない」との事なので一過性の可能性もあります。余談ですが、スパークプラグの交換後や、アクセルの極端な操作の繰り返し・・・などでも、空燃比のズレ？なのかエラーとして判断される事があります。
ECUプログラムで、一定の範囲を超えたら警告灯を点灯をさせる判断はわかります。ただ実際、悪い所は無いのにランプが点いて悩まされる事が年にチョコチョコはあります。
今回は様子見として一旦引き渡し。しばらく（１週間程）して「またランプ点いたよ」、と、ご連絡を頂き。お預かりで点検を行います。
診断機で確認すると、P0507：アイドル制御システム（高回転）。スロットルボデーのバタフライでアイドル制御も行う為、前回入庫の流れから、スロットルボデー壊れた？とも疑われます。

エンジンを始動したままスロットルボデー周辺を覗いていると、おや？？ホースが少し切れてるし、ビニールテープか？？・・です。（シュコーと音も少々）
切れてる箇所は、エンジンへの吸入空気量を読んでるエアフロメーター部から、スロットルボデーまでを繋ぐホースです。なので、ここからエアを吸う（２次）と、読んでる値と実際の吸入量にズレが生じます。実際よりいっぱい空気を吸ってる事になります。
燃料噴射量は吸入空気量に対してなので、燃料が足りない（薄くなる）傾向に。そうするとO2センサーでリーンとなります。その他、アイドル制御もおかしくなって当然かといえますね。
まずは、ホース取替が必要です。
お客様へ、ホースが切れてる旨とビニールテープで応急処置がなっていた事をご報告。ご存知無かった模様でした。
エンジンはマウントブッシュの動く範囲分で前後に動きます。その際はゴムホースも動きます。ビニールテープでの一時的な補修は仕方のない場合もあります。が、特に動く所で機能上に影響する部品の必要性を知る・・・ですよね。

新品ホースへ取替。故障コード消去。で、作業完了です。
経過観察で２ケ月経過。
毎日使用して頂いており、状況はOKです。
不具合としてのエラーコードがなぜ出るのか？。まずは、メカニカルな所がしっかりしていないと～ですね。

今となっては20年位前？の笑い話を一つ。
たしかＢＭＷの３シリーズでした。
お客様のお車を私が運転している（車検でお預かりした）時、急にエンジンが不調に。アクセル離せばストール、アクセル踏んでもブカブカと吹けない・・・・。場所は２車線道路の橋の上で、脇に逃げ場所は無く、よりによってのビミョウな渋滞。オートマだったので、尚更気を遣う必要がありました。何度も再始動を繰り返しながら橋を通過し、やっと退避。（半分泣きそうになってました）
エンジンルームを開けて覗くと、エアインテークホースにビニールテープが・・・。半分程ホースに吸い込まれる形になって口が開いています。その場で応急処置する材料も無く、なんともならずでキャリアカー救援を呼びました。その際に退避させて頂いたタクシー会社さんへは、今でも感謝しています。
会社に着いてからお客様へお聞きすると「そうそう巻いた。エンジン調子悪いな～と思って見たら切れてたのよ。しばらく大丈夫だったけどね～」っと。ガクっとなりました。
エアフロメーターから後側のホースは大事です。