山形スズキ「エブリィ」　異音点検　プロペラシャフト　等速ジョイント

ミッション・駆動系修理・整備

2016年07月23日 17:07山形スズキ「エブリィ」　異音点検　プロペラシャフト　等速ジョイント

今回の作業のご紹介はスズキ「エブリィ」の異音修理です。
フルタイム４ＷＤで常に四輪駆動で走行するお車ですが、
状態としては直進時でも「キロキロ」と何かが擦れるような音がするとの事です。
ハンドルを切って移動した場合に更に音が大きくなるとの事でした。
ドライブシャフトのアウタジョイントが損傷してもそのような症状になりますが、
直進状態でのこの音はあまり経験した事がなく、早速リフトアップし確認していきます。

異音発生の特定には時間を要してしまいましたが、フロント・プロペラシャフトの
等速ジョイントダストブーツが切れていることを発見。
プロペラシャフトはトランスファからフロントデフを作動させる前側です。
そもそも、プロペラシャフトに等速ジョイント・バーフィールド型をダストブーツを使って
いる車自体が少なく、通常はスプライン勘合のみの為、高級要素が漂うといえます。
ブーツ切れが無ければほぼ壊れない箇所ですが、破れる事で水や泥が入りグリスが劣化。
そうするとベアリングのボールやレースが腐食し、磨耗すると異音の原因になります。
使用される潤滑剤グリスはモリブデン系が多く、性能は耐圧製が高いが水には弱い特性があります。
その事から、ブーツの大切さがわかります。

山形スズキ「エブリィ」　異音点検　プロペラシャフト　等速ジョイント