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2025年02月09日 08:49猛反省トラブル!こんなことも現場ではあったりします お客様に救われました SUBARU レガシィツーリングワゴン タイミングベルト 交換 シリンダーヘッド オーバーホール バルブ リヤクランク シール 交換 修理
こんにちは!
今回はスバル レガシィツーリングワゴンのお客様より、RECS他タイミングベルト周り消耗品のご依頼作業になります!
そこまで難しい作業ではない予定だったのですが、先に申し上げてしまいますと正直私のミスでとんでもない事態に今回は発展してしまいます
どういったトラブルに発展したのか
なぜ作業ミスにも関わらず掲載するのか
それらも踏まえてご案内したいと思います
まずはWAKO,S RECSの施工です!
エンジン内部の洗浄効果があるメンテナンス作業になります
主にスロットルボディ以降の吸気通路や燃焼室の汚れ落とし効果がありますね
施工後はレーシングして余分な薬剤と共に落ちてきた汚れがマフラーより排出されていきます
施工後100kmは汚れ落とし効果が残りますので、走る分だけよくなりますね!
続いてタイミングベルト等の交換作業に入ります
冷却水を抜きラジエータなど外して作業スペースを確保していきます
おっと・・・パワーステアリングの油圧ポンプが結構オイル汚れの状態です
ベルトを外して確認してみると微妙にガタが・・・
ガタが大きくなるとハンドル操作時に異音や操舵力に影響が出るばかりでなく、ベルトロックなどをしてしまうとベルト切断の恐れもありますので、こちらは改めて修理が必要になりますね
ホース類も経年劣化でかなり固くなっているので同時交換がよさそうです
作業は順調に進んでいったのですが、ここで大問題が発生します!
このエンジン、カムスプロケットという、エンジン上部に取り付けられているカムシャフトに連結している部品を固定しているボルトがあるのですが
結構な確率で固着しており、案の定今回も固着しています
このボルトを外さないとスプロケットを外すことができず、交換予定のオイルシールが交換できません
4か所あるうちの3か所はなんとか外れたのですが、残り1か所、運転席側バンク排気側カムスプロケットがめちゃくちゃ固着
あまりに外れない時はディーラーさんでも、ごめんなさい交換できませんでした案件なのですが、経年劣化で各ゴムパーツが硬化気味なのを見て
なんとか交換したいと私は無理しました
で、なんとかボルトが緩んだのですが。。。
緩んだタイミングでバルブタイミングがずれてしまい、バルブクラッシュ状態でボルトを緩ませてしまいました
案の定、試しに一度タイミングベルトを再組付け状態で手でクランクシャフトを回すと、どうやらバルブスプリングが弾けているであろうバネのような異音が出ます
気付いたときはあとの祭り!後悔してもしきれませんが、このまま組付けてエンジンをかけるわけにはいきません
そんなことしたら最悪エンジンブロー必至!
お客様にすぐさま謝罪と事情をご説明させていただき、当社負担にてエンジン脱着、シリンダーヘッドオーバーホールでのご対応をさせていただきました
もう溜息しか出ません・・・
そんなわけでシリンダヘッド脱着に伴い必要になる部品を再手配
部品がそろった段階でエンジンを車体より降ろしました
運転席側シリンダーヘッドを外し点検!
何かが割れているとか欠けているとかもなく、ピストンやシリンダにも傷がなく一安心
外したバルブも一見正常に見えますよね・・・が!きちんと点検すると間違いなく曲がっています
もう!もう!なにやってんだか・・・
と思いそうになりつつ、せっかくエンジンも降ろしてますしね
単純に交換で済ますのではなくできることはやっていきます!
エンジン内部はRECSのおかげもあるとは思いますが、そもそもキレイで良好な状態!
きちんとオイル管理をされているのがわかります
お客様が大切にされているお車を壊してしまった戒めといいますか
シリンダーヘッドはもちろんキレイにオーバーホールし直し
バルブも当たりを付けて打ち込みます
リヤ側クランクシールが若干オイル漏れをし始めている段階でした
エンジンを下さないと交換できない部品ですし、こちらも謝罪の意を込めて交換といたしました
また、これだけでなくエンジン上部のタペットカバーのパッキンもそろそろ漏れてくるであろう劣化具合でしたので、左右バンクで交換
他、ガチガチに硬くなっていたブローバイホースや一部冷却水ホースなども交換とさせていただきました
なぜここまでするか
当社を信頼してくださったお客様にとにかく申し訳ないという気持ちと、お客様より直してもらえたらそれで良いというお許しをいただいたことに対する感謝しかないですよね
であれば、単純に交換するだけでなく、少しでも元より良い状態にしてあげたいじゃないですか
ひとつの部品を組付けるたびに何度も状態を確認しながら復元していきます
全部組付けたら、抜いた油脂類を補充しエンジン始動
本職でもこの瞬間はやはり毎回少し緊張しますが、無事セル一発で問題なくエンジンが息を吹き返してくれたことにまず安堵です
その後は冷却水やオイルなどの漏れなどがないか点検を行います
エアコンガスも一度抜いて作業してますので、充填前に真空引きを行いガス漏れがないか点検
OKなのを確認してエアコンガスを規定量充填
最後にアンダーカバーを取り付け試運転を行います
大量の接続カプラも外してますので、故障コードが残ってないか
車両データにおかしいところがないか
電装品の作動も問題がないかも確認
オールグリーン、OKです
エンジンの調子はオーバーホールの影響か、若干静かになりました
アクセルレスポンスも上々です
が、試運転して気になるのがオイル漏れを起こしていたパワーステアリングポンプの異音と、やはり据え切り時に時おり若干振動が伴うことです
うーん、直してあげたい!一応パワステオイル補充と添加剤の投与もサービスで行っていますが・・・
今回私かなり大きいミスをしていますので、改めて当社をご利用いただければ・・・とは言えませんが
もしまたのご利用をいただけるというのであれば真摯に対応させていただくことはお約束いたします!
今回は大変ご迷惑をおかけして申し訳ございませんでしたが、タイミングベルト交換のご用命、まことにありがとうございました
対象車両情報
メーカー・ブランド | スバル | 車種 | レガシィツーリングワゴン |
---|---|---|---|
店舗情報
- カーショップばんび 小鹿自動車(株)
- 認証工場:1-7183号
カーショップばんび 小鹿自動車(株)は弘前市にある整備工場です。お気軽にお問い合わせください!
- 営業時間
- 火水木金土日 9:00~18:00
- 定休日
- 月曜日
- 住所
- 〒036-8062 青森県弘前市青山1-10-5
- アクセス
- 撫牛子駅より車で7分です。
- 1級整備士
- 1人
- 2級整備士
- 1人
- 創業年
- 平成 22(2010)年
-
- 無料電話お気軽にお電話下さい!
- 0078-6058-5838
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この度は水平対向エンジンという特殊な事情にも関わらず、快く対応いただき有り難う御座いました。作業中のトラブルもあったようですが、良くも悪くも包み隠さず報告いただき、しかも懸念箇所の点検整備までして頂きました。信頼というものはやはり、「正直さ」にあると思います。技術力は最初からまるで疑っていませんでしたが、包み隠さず連絡するのはとても勇気のいる事だと思います。加えて、こういう風土の企業姿勢は他所ではなかなかないでしょう。その点からも、他の整備に関しても信頼感をもって見積もりをお願いしました。今後とも宜しくお願いしますといった感じです。
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ネットで見てばんびさんに修理を依頼して本当によかったです!最高の接客と最高の技術でした。高評価なのが納得です。これからもお世話になります。ありがとうございます^_^
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今回、はじめての依頼であったので、次回以降でフル満点の可能性はあります。今回は持ち込みのイグニッションコイル(信頼性のある製品)とプラグはこちらでご用意いただき作業して貰いました。感触としては、「プロ」だなと。全ての要望が長年のノウハウでクリアされており整備技術も弘前市では一流だと思う。今回は水平対向エンジンという難題にも経験値で難なく素早くこなしてくれた。老舗だけに安心して車を預けられるというのはこの事だろう。代車のフォローも卒なく文句の付け所がない。今後の整備も是非頼みたいと思いました。
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