新車試乗レポート
更新日:2021.12.23 / 掲載日:2021.12.06

【試乗レポート レクサス 新型NX】初のプラグインHVも用意する鉄壁の布陣

文●九島辰也 写真●ユニット・コンパス

 レクサスNXがフルモデルチェンジした。レクサスブランドの中でも売れ筋モデルだけにその進化に興味は注がれる。前回のマイナーチェンジの際開発陣にインタビューしたところ、マイチェン前からの乗り換えが多いと言っていた。なるほど、コアなファンは多そうだ。きっと今回もその流れは変わらないだろう。

キープコンセプトながらディテールをアップデートしたNXらしいスタイリング

NX 450h+ AWD Fスポーツ

 なぜなら、エクステリアデザインはキープコンセプトとなった。それだけデザインの完成度が高いということになる。無理矢理ドラマチックに変更してファンが逃げることはなさそうだ。これにはチーフエンジニアが変わらなかったことも関係する。NX誕生から担当する加藤氏が今回も手がけた。

 もちろんキープコンセプトといっても、スピンドルグリルや前後のライト類を見直し新しさは強調される。絶妙に未来感を表現しているのは素晴らしい。全体的な雰囲気をそのままに、ディテールに最新技術を投入する。

 目玉は450h+の登場となる。レクサス初のプラグインハイブリッドだ。普通充電を基本に200Vと100Vでチャージする。今後販売国の中ではハイブリッドはNGだがプラグインハイブリッドはOKというルールも耳にする。その意味これを皮切りにこのシステムはレクサスの中で増えていくことになるであろう。

個性の異なる4つのパワートレインを用意

 新型NXは450h+を含め4つのモデルに分けられる。後の3つは350hと350、それと250だ。

 ユニークなのはそれぞれのパワーソースに個性があること。450h+と350hは2.5リッター直4エンジン+モーターの組み合わせは一緒だが、出力が若干違う。また、350は新開発の2.4リッター直4ターボを搭載する。アクセルに対するレスポンスのいい“走り”を強調したモデルだ。内燃機関のみの新型車という意味では注目に値する。この排気量で279psというのも魅力的だ。

 エントリーモデルの250には自然吸気の2.5リッター直4が搭載される。これは北米で売られているRAV4にも積まれるものと同じ。450h+と350hのベースエンジンもこれだ。が、250はレギュラー、そちらはプレミアムガソリン仕様になっている。

 では、実際に走らせた印象だが、4つのモデルに共通していえるのはボディがしっかりしていること。ここがキーポイントで、新型は新世代プラットフォームTNGAに基づくGL-Kプラットフォームが採用される。要するにこれまで以上に堅牢なフレームを手に入れたのだ。しかも強固にして軽量を実現。外板は軽く内側は太くとしている。具体的には適所にハイテン材を多用し、溶接も接着剤を増やした。従来型フレームと比べ40キロのダイエットは立派である。

 堅牢なボディを手に入れた恩恵は乗り心地の良さにあらわれている。足回りを柔らかくセッティングできることで、走りのパフォーマンスを損なわずに快適性を上げたのだ。よって、重いリチウムイオンバッテリーを床下に敷いても思った以上に軽快に走る。モーターの太いトルクがうまい具合に相殺してくれる感じだ。

 ということで、450h+と350hに重ったるさはほとんどない。ワインディングではステアリング操作に瞬時に反応してヒラリヒラリと向きを変える。これまでバッテリーの重さにスポイルされていた部分はかなり解消された。

 そんな堅牢なボディと快適なサスペンションセッティングを手に入れたのだから350の走りは申し分ない。「NXってこんなにスポーティだっけ?」くらいに走る。スポーティな走りに振ったヨーロピアンSUVに匹敵するパフォーマンスだ。

 それじゃ250はというと、これはこれで楽しい。自然吸気の特徴である下からリニアに吹け上がるフィーリングは絶妙。思わずニヤけてしまうほど気持ちがいい。聞くところによると、ATのシフトタイミングを新たに設定したそうだ。ATモードのままキレイに上まで回るように仕向けている。ハンドリングもグッド。考えてみれば、オーバースペックのシャシーなのだからそうなるであろう。ハードなステアリング操作に対しても足回りが余裕でそれに応じる。

納得の新型だが、あえて注文をつけるとすればランフラットタイヤでないタイヤも選びたい

NX 350 Fスポーツ

 ただ、惜しいのは試乗した全てのモデルがランフラットタイヤを履いていたこと。確かに、その基準が変わりコンパウンドは以前より柔らかくあたりのゴツゴツも軽減された。が、バネ下の重さを感じるのは確か。微妙においしいところを失っている気がする。なので、同じ20インチでもランフラットとそうでないモノが選べるとよりこのクルマの個性が発揮できると思う。18インチは通常のサマータイヤだということだから、次回はそちらを試乗したいと思った。

 というのが今回の新型NXとのファーストコンタクト。ステイタスやサイズ、それと運動性能が魅力であることはわかった。きっと新型も人気モデルになるであろう。しかもどのモデルも個性豊かなので、いったいどれが売れるのか興味が募る。しばし、注目の一台である。

レクサス NX 450h+ AWD Fスポーツ(8速AT・4WD)

  • ■全長×全幅×全高:4660×1865×1660mm
  • ■ホイールベース:2690mm
  • ■車両重量:2010kg
  • ■エンジン:直4DOHC+モーター
  • ■総排気量:2487cc
  • ■エンジン最高出力:185ps/6000rpm
  • ■エンジン最大トルク:23.2kgm/3600-3700rpm
  • ■モーター最高出力前・後:182ps・54ps
  • ■モーター最大トルク前・後:27.5kgm・12.3kgm
  • ■ブレーキ前後:Vディスク
  • ■タイヤ前後:235/50R20
  • ■新車価格:455万円-738万円(全グレード)
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九島辰也(くしま たつや)

ライタープロフィール

九島辰也(くしま たつや)

外資系広告会社から転身、自動車雑誌業界へ。「Car EX(世界文化社 刊)」副編集長、「アメリカンSUV(エイ出版社 刊)」編集長などを経験しフリーランスへ。その後メンズ誌「LEON(主婦と生活社 刊)」副編集長なども経験する。現在はモータージャーナリスト活動を中心に、ファッション、旅、サーフィンといった分野のコラムなどを執筆。また、クリエイティブプロデューサーとしても様々な商品にも関わっている。趣味はサーフィンとゴルフの”サーフ&ターフ”。 東京・自由が丘出身。

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外資系広告会社から転身、自動車雑誌業界へ。「Car EX(世界文化社 刊)」副編集長、「アメリカンSUV(エイ出版社 刊)」編集長などを経験しフリーランスへ。その後メンズ誌「LEON(主婦と生活社 刊)」副編集長なども経験する。現在はモータージャーナリスト活動を中心に、ファッション、旅、サーフィンといった分野のコラムなどを執筆。また、クリエイティブプロデューサーとしても様々な商品にも関わっている。趣味はサーフィンとゴルフの”サーフ&ターフ”。 東京・自由が丘出身。

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