LEXUS 新型NX【新旧対決】

新型車比較・ライバル車対決 [2021.11.10 UP]

LEXUS 新型NX【新旧対決】

新型は実績十分の従来型を凌駕しているのか?
新型登場で最もそわそわしてしまうのは、従来型のNXに乗っている現役オーナーではなかろうか? 従来型NXは完成度が高いモデルだっただけに、急いで乗り換えるべきか? それとも少し待つべきか? と悩んでいる人も多いだろう。ここでは新旧の違いを中心に解説してみたい。

●文:川島茂夫/月刊自家用車編集部

新旧NX対決

新型は、従来型の美点を
全方位に強化して登場

 車体サイズやプラットフォームから分かるように、従来型NXは先代ハリアーをベースに開発されたモデル。もちろん車体骨格などの設計はハリアーと同じというわけではなく、レクサス基準の改良が加えられている。ただし、パワートレーンはハイブリッド車はハリアーと同型で、さらに2ℓターボもマイナーチェンジ時に先代ハリアーに搭載されている。

 新型NXのスペック面のテコ入れのひとつは、現行ハリアーとのパワートレーンの住み分けや性能差の拡大になる。

 まずハイブリッド車の主駆動モーターを高出力型に変更。ターボ車は2.4ℓに排気量を拡大した新開発エンジンを導入した。ただ、ガソリン車のベーシック仕様は従来型のNX300からNX250とグレード名ではパワーダウンしたことになる。従来型のNX300の最高出力は238PS、新型のNX250は201PS。NX250と同型エンジンを搭載する他車の性能からしても速さで従来型NX300に及ばないのは間違いないだろう。ただ、ダイナミックフォースエンジンは実用性能に優れることが強みで、低い回転数で力感溢れる粘り強さを持つことが特徴になる。加速のキレを求めるスポーツドライビングならともかく、悠々としたドライブフィールを求めるユーザーには新型のNX250のほうが好まれる可能性が高い。付け加えるなら実用燃費も新型のほうが優れるはずだ。

 車体寸法は若干大きくなっているが、ほぼ同サイズ。ハリアーの新旧モデルと同様に最低地上高が上がり、その分全高も高くなったが、プロポーションはあまり変化を感じない。キャビンスペースも同様で広さは大差ない印象だ。

 新旧で大きく変化したのは装備面。特に安全&運転支援装備の差が大きい。目立ったものではドライバー異常時対応システム、プロドライビングアシスト、安心降車アシスト、デジタルルームミラー、リモート機能付アドバンストパークなどが挙げられる。この他、衝突回避アシストや車両周辺監視モニターの機能向上もあり、世代違いとも言える進化がある。

 ちなみに車載ITは従来型もGリンク/DCMを全車標準装着。Gリンクの基本サービスは変わらないが、デジタルキーなどの細かな使い勝手向上の部分が差になる。安全&運転支援機能ほどの変化とは思わないが、着実に実践力を高めている。

 走行性能や走りの質感については予想になるが、キャビンユーティリティ関連以外はどこを取っても新型が優れる可能性が高い。従来型も高い完成度を持っているだけに慌てて買い換える必要もないだろうが、従来型のユーザーにとって、最も魅力的なミドルSUVは新型NXになるのは間違いない。

新型NX

旧型NX

ガソリンターボ車も選べるが、主力は2.5ℓハイブリッド車。低中速域から扱いやすい、動的質感も高く評価されているユニットだ。
優れたハンドリング性能を持つことも従来型NXの美点の一つ。新型はその強みをさらに伸ばしているはずだが、従来型が劣るわけではない。

プレミアムSUV 最新事情/他のライバル勢との関係はどうなる?

LEXUS UX

●価格帯:397万3000~635万円
質感はさすがレクサスだが
キャビンのゆとりは1ランク下

 C-HRやカローラクロスにも採用されたGA-Cプラットフォームから開発。SUVとしては低全高であり、キャビンスペースはコンパクト2BOXプラスα。車格に対してゆとりのパワートレーンや穏やかな乗り味が魅力だが、キャビン実用性も走行性能でもNXの下位モデルの感が強く、レジャー用途には厳しい。
適度な包まれ感を持つキャビン。インパネ中央部にメインモニターを配置する。前方の見晴らしの良さにも優れる巧みな設計も光る。
ガソリン車の出来も秀逸。ドライブフィールや加速感などを重視するドライバーならば、ガソリン車を選ぶ選択も十分アリ。

LEXUS RX

●価格帯:524万~796万円
レクサスSUVの最上位
サイズも走りもその差は歴然

 クロスオーバー系の頂点クラスに位置し、悠々のボディサイズに強力なエンジンを搭載。V6ハイブリッドと2ℓターボのガソリン車で構成し、ハイブリッド車にはロングキャビンの3列シート仕様も用意。格の違いはサイズと走行性能に現れるが、レジャー用途に使うならNXのほうが手頃。RXはプレミアムの頂点狙いの選択だ。
車両設計は1世代前のモデルになるが、贅沢さを存分に詰め込んだキャビン空間の上質さは今なおトップレベル。
V6ハイブリッドの力強い走りは、最新パワートレーンを搭載する新型NXでも太刀打ちできない可能性大だ。

TOYOTA RAV4 PHV

●価格帯:469万~539万円
PHVの基本性能は同格
内装質感の差をどうみるか?

 外部充電を利用した電動走行を目的に選ぶならNXもRAV4 PHVも大差ないというのが率直な感想。NXはエンジン出力が強化されているが、スペック面で大きな隔たりはない。明確な違いは悪路踏破性重視ならRAV4、オンロード志向ならNXというクルマのキャラと内装質感のレベルの差。そこに約170万円もの価格差の価値を見つけることができるかは微妙なところ。

RAV4 PHVは燃費性能云々よりも電動駆動を強く意識させる力強い走りが人気。同システムを積むNX450h+も走り自慢になりそうだ。

MAZDA CX-8

●価格帯:299万4200~499万9500円
広いキャビンと良質な内外装が魅力
プレミアムSUVの優等生

 CX-5のロングキャビン仕様であり、3列シートはNXに対して大きなアドバンテージになる。動力性能と燃費を高水準で両立するディーゼルターボもセールスポイントと言える部分だ。内外装の質感はNXに及ばないが、プレミアム系では手頃な価格もあって、多人数乗車を含む多様な使い勝手も求めるなら魅力的なモデルといえる。

3列シートを売りにするモデルだが、上級グレードのレザー内装の出来の良さも人気の理由。コスパ優先ならばCX-8にもワンチャンありか。

MERCEDES-BENZ GLC

●価格帯:708万~1526万円
価格は少し高めになるが
NXの真っ向ライバル

 FRプラットフォームから開発されたSUVであり、重質でしなやかな乗り味とケレン味なく洗練された運転感覚がもたらす走りの質感が大きな魅力。サイズ的にはNXと同クラスだが、最廉価モデルでもNXのPHV相当。予算を優先するならFFプラットフォームから開発されたGLBを検討したほうがいいだろう。

BMW X3

●価格帯:675万~1313万円
ファントゥドライブ重視なら
ライバル筆頭になるSUV

 3シリーズベースのSUVだが、200mmを超える地上高で、全モデルに4WDを採用。382psの最高出力を誇るM40からPHVまでかなり力の入ったラインナップを誇る。NXの1クラス上の価格レンジになってしまうがオンロードでのファントゥドライブをプレミアムSUVに求めるならライバル候補の筆頭だ。パワーもハンドリングのキレの良さが見所といえる。

AUDI Q5

●価格帯:681万~915万円
価格帯は1クラス上だが
キャラや走りは極めて近い

 エクステリアの印象どおり、スペシャリティやスポーツ性に傾倒せずにバランスの取れた設計を持つ。現行ラインナップは4WDのディーゼル車を主力とした車種構成となり、価格レンジもNXのクラス上になるため真っ向勝負のモデルとは考えにくいが、コンセプトや走りの方向性ではNXの好ライバルと言える。

LAND ROVER レンジローバー イヴォーク

●価格帯:495万~742万円
手狭なキャビンは難点だが
キャラはNXとかなり近い

 レンジローバーのコンパクトスポーツあるいはスペシャリティカーと言うべきモデル。だからといってオンロード寄りというわけでもなく、悪路対応のための寸法や機能もしっかり備わっている。ファミリー&レジャー用途にはキャビンスペースに余裕がなく、実用性ではNXのライバルではないが、プレミアムという面ではかなり近いタイプだ。
内外出版/月刊自家用車

ライタープロフィール

内外出版/月刊自家用車

オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。

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