新車試乗レポート
更新日:2018.10.30 / 掲載日:2016.06.03
トヨタ パッソ 試乗レポート(2016年06月)
トヨタ パッソ 試乗レポート
試乗
【フルモデルチェンジ】
発表/2016年4月12日
トヨタ自動車 お客様相談センター
0800-700-7700
文と写真●編集部
■リッターカーの存在意義を問い直し基本性能を一から磨き上げた
■ドライビング/ユーティリティ
パッソは5人乗りであり、乗車定員が4人までの軽自動車に対して使い勝手の面で大きなアドバンテージとなっている。逆に言えば、フル乗車をも見越した力強さが備わっているのかが、ポイントになってくる。
今回のフルモデルチェンジにあたっては、プラットフォームの一新に加えて、エンジンにも大幅な改良が施されている。その理由は、燃費の追求だけではなく、常用域での使いやすさを高めるため。先代モデルで指摘されたドライバビリティを、新型では徹底的にこだわって改良したという。その成果は、運転を始めてすぐに感じることができた。なによりの違いは、アクセル操作に対して、クルマの加速とエンジン音の高まりが一致すること。さらに、ハンドルのしっかり感やスムーズさ、シートのホールド性といった、ショールームでのアピールに繋がりにくい部分についてもしっかりとケアが行き届いているのも好印象。2名乗車なら、坂道でもアクセルを大きく踏み込む必要もないため、車内は静かで快適そのもの。この辺りにもリッターカーとしてのゆとりを実感。
クルマとしての基本性能を大幅にアップさせた真面目かつ誠実な仕上がりに拍手だ。
■インテリア/エクステリア写真[1]
オーソドックスにまとめられたコックピット。スイッチ類の配置も使いやすく、質感についても十分に満足できる。インパネ中央が段差となっていて、小物入れとして利用可能。
ベンチシート形状を採用。狭い場所での乗り降りなどに便利。それでいながら、ホールド性も十分に確保される。前席と後席の距離を75mm広げたことで足元にゆとりが生まれた。
■インテリア/エクステリア写真[2]
先代にあった1.3Lを廃止し、1Lに焦点を合わせて開発を行った結果、「低価格で低燃費」という目標が達成できたという。
6対4分割可倒式のリヤシートを採用。後席を倒せば、横積みではあるが、小型の自転車も載せられる。
リヤゲートやフェンダーに樹脂パーツを使用するなど軽量化を追求した結果、安全性や運動性能を高めつつ重量増を避けることに成功。タイヤを四隅に配置したスタイルは安定感がある。
トヨタ パッソ X Gパッケージ(CVT)
全長×全幅×全高 | 3650×1665×1525mm |
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ホイールベース | 2490mm |
トレッド前/後 | 1465/1475mm |
車両重量 | 910kg |
エンジン | 直3DOHC |
総排気量 | 996cc |
最高出力 | 69ps/6000rpm |
最大トルク | 9.4kg m/4400rpm |
JC08モード燃費 | 28.0km/L |
サスペンション前 | ストラット |
サスペンション後 | トーションビーム |
ブレーキ前/後 | Vディスク/ドラム |
タイヤ前後 | 165/65R14 |
価格
トヨタ パッソ | 115万200円~183万600円(全グレード) |
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