新車試乗レポート
更新日:2018.10.28 / 掲載日:2016.03.11

マツダ CX-3 試乗レポート(2016年03月)

  • マツダ CX-3 試乗レポート

    マツダ CX-3

    試乗
    【マイナーチェンジ】
    発表/2015年12月24日
    マツダコールセンター
    0120-386-919
    文●森野恭行 写真●編集部

  • マツダ CX-3

■早いタイミングでのマイチェンがもたらした快適さの大きな進化

 「ルックスはどこも変わらない」とつっこみが入りそうだが、登場1年を待たずして実施した改良は、中身の進化を目指したもの。SKYACTIV-D1.5の心臓だけでなく、サス設定や電動パワステの制御も見直したのだからかなり手が込んでいる。さて、その乗り味はどこまで向上したのか?

■ドライビング/ユーティリティ

  • Report 森野恭行

    Report 森野恭行

  •  まずはエンジン。「カラカラ」、「キンキン」と響くディーゼルノックが低減され、快適度が大きく向上したのは、ナチュラルサウンドスムーザーを標準化したおかげだ。次に気づくのは、アクセルを「グイッ」ではなく「スッ」と踏み込む加速のシーンで、エンジンの応答が早く、トルクの盛り上がりがリニアになったこと。それは街乗りのシーンだけでなく、高速で「少し前に出たい」という場面でも、走りの進化として感じられる。
     カギを握るのは精密過給制御。ハードウェアはそのままで、燃料噴射のタイミングと量を緻密化することにより、ドライバーの期待感と一致する応答性や加速の気持ちよさを実現した。その効果は想像以上だ。また、フロントドアガラスの板厚アップも、静粛性、快適性の向上に貢献する。
     そしてシャシー。電動パワステは、まだ中高速域で人工的に中立を締めるクセがあり、さらなる熟成を望む。だが、サスの味つけはよくなった。SUVらしからぬスポーティな身のこなしを欲張るばかりに、従来型は挙動のつながり感や乗り心地が犠牲になっていた。ところが、フロントスタビをやや細くし、ダンパー特性を見直した新型は、足のつっぱり感が大幅に改善。素直かつリニアな挙動にしつけ直されている。が、それ以上のメリットは乗り心地・・・具体的にはリヤの突き上げの減少だ。18インチ装着車は進化が如実にわかる。

■インテリア/エクステリア写真[1]

  • マツダ CX-3 内装1

    クラスを超えた質感が魅力。Lパッケージに標準のパーフォレーションレザー内装は、従来ピュアホワイトのみの設定だったが、ブラックも選択可となった。シックな仕上がりに注目。

  • マツダ CX-3 内装2

    ホイールベースはデミオと共通。そのため後席足元空間の余裕は少ないが、「大人4人」の要求は満たす。高めのアイポイントがもたらす見晴らし感もCX-3の魅力のひとつだ。

■インテリア/エクステリア写真[2]

  • マツダ CX-3 エンジン

    ピストンピンのダンパー機構により振動・騒音を抑えるナチュラルサウンドスムーザーを全車に標準化。同時に精密過給制御を新採用。

  • マツダ CX-3 ラゲッジスペース

    ボード下に深いサブトランクを持つ。容量はサブトランク込みで350Lと満足できる。後席は分割可倒式。

  • マツダ CX-3 外装

    SUVでありながら、ルーフラインはクーペのように流麗な印象。立駐対応の1550mmの全高も、都会派ユーザーへのアピール点となる。XDツーリング系は18インチ50タイヤを標準で装着する。

マツダ CX-3 XDツーリング L パッケージ(6速AT)

全長×全幅×全高4275×1765×1550mm
ホイールベース2570mm
トレッド前/後1525/1520mm
車両重量1330kg
エンジン直4DOHCデイーゼルターボ
総排気量1498cc
最高出力105ps/4000rpm
最大トルク27.5kg m/1600-2500rpm
JC08モード燃費21.0km/L
サスペンション前ストラット
サスペンション後トーションビーム
ブレーキ前/後Vディスク/ディスク
タイヤ前後215/50R18

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グーネットマガジン編集部

ライタープロフィール

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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