新車試乗レポート
更新日:2018.11.10 / 掲載日:2015.10.02
ボルボ V40 D4 試乗レポート(2015年10月)
ボルボ V40 D4 試乗レポート
試乗
【追加モデル】
発表/2015年7月23日
ボルボお客様相談室 0120-922-662
文●森野恭行 写真●編集部
■満を持して日本市場に登場した北欧のディーゼルモデル
■ドライビング/ユーティリティ
Report 森野 恭行
シリンダーブロックをガソリンユニットと共用するなど、効率的に開発されたボルボ自前のディーゼルは4気筒の2L。デンソーの最新コモンレールシステムと、2段過給のターボを組み合わせて、「D4」仕様で190馬力/40.8kg mの高性能を発揮する。そんな強心臓を、車重1540kgのV40に積むのだから、加速フィールはじつに力強い。アクセル開度半分ほどでも、グイグイと速度を乗せていく。8速ATの滑らかな変速も印象的だ。
ということでV40「D4」は、JC08モードで20.0km/Lの低燃費だけでなく、速さを求めるひとにもお薦めのモデルだ。ディーゼル特有のカラカラ音や振動は十分に抑えられているから、快適性のレベルだって高い。なら、ハンドリングは?
これまでV40の主力だった「T4」(1.6L直噴ターボ+6速DCT)と比べると、気がかりなのは前軸荷重が100kgほども重いこと。しかし、ノーズヘビー感が気になるのは、気合いを入れてコーナーを攻めるシーンぐらいのもの。流すペースの走りでは、回頭の遅れやアンダーステアを意識させられることはまずない。むしろ、落ち着きを増した走り味を好むファンも存在するだろう。
おろしたての新車ゆえにサスにはまだ硬さが残っていたが、乗り心地も十分快適といえるレベル。つまり、「D4」のバランスは良好ということだ。
■インテリア/エクステリア写真[1]
5000回転からレッド表示のタコメーターを除けば、インパネの眺めはガソリン車と変わらない。液晶メーターはモード切り替えが可能だ。SEは快適&便利装備も充実している。
クーペ風のルックスのため天井は低めだが、大人4人が快適に過ごせるキャビンを備える。質感とセンスはひとクラス上の印象で、SEには本革シート標準のレザーパッケージも設定される。
■インテリア/エクステリア写真[2]
新開発の2LクリーンディーゼルとアイシンAW製8速ATのコンビは想像以上にコンパクト。V40のノーズにもきれいに収まる。
6対4分割可倒の後席を倒せば、ワゴンに迫るユーティリティ。ボルボの「Vモデル」は実用的だ。
Cセグメントの5ドアモデルの中でもとびきりスポーティなルックスを持つ。SEは17インチ50タイヤも標準装備だ。もちろん、自動ブレーキを核とする「インテリセーフ10」を標準搭載する。
ボルボ V40 D4 SE(8速AT)
全長×全幅×全高 | 4370×1800×1440mm |
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ホイールベース | 2645mm |
トレッド前/後 | 1545/1535mm |
車両重量 | 1540kg |
エンジン | 直4DOHCディーゼルターボ |
総排気量 | 1968cc |
最高出力 | 190ps/4250rpm |
最大トルク | 40.8kg m/1750-2500rpm |
JC08モード燃費 | 20.0km/L |
サスペンション前 | ストラット |
サスペンション後 | マルチリンク |
ブレーキ前後 | ディスク |
タイヤ前後 | 205/550R17 |
価格
ボルボ V40 D4 | 349~399万円(全グレード) |
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