新車試乗レポート
更新日:2018.11.04 / 掲載日:2015.06.12
スズキ SX4 Sクロス 試乗レポート
スズキ SX4 Sクロス 試乗レポート
試乗
【フルモデルチェンジ】
発表/2015年2月19日
スズキ(株)お客様相談室
0120-402-253
文●九島辰也 写真●編集部
■ヨーロッパが本拠の小型SUVはカジュアルな魅力にあふれる
スズキSX4の二世代目となるモデルが登場した。今度はサブネームに「S-CROSS(エスクロス)」なるものがつく。クロスオーバービークルであることを強調したいのだろう。激戦区Cセグメントに位置するだけに主義主張が重要だ。
そんな新型車はじつは逆輸入車となる。生産国はハンガリーでヨーロッパ向けがメインとなる。つまり彼の地を走ることを前提につくられた。走行テストなどもすべて現地らしい。
■ドライビング/ユーティリティ
Report 九島辰也
見た目はかっこいいのかどうか判断しにくい。全体的なプロポーションは嫌みがなく、好感度は高い。ただ大きすぎるヘッドライトがドギツクも感じる。これを個性と言えばそれまでだが、全体とのバランスは微妙だ。それでもサイズはいい。全長4300mmはかなり短いので扱いやすそうだ。全幅1765mmもイマドキとしてはナローだ。
エンジンは1.6L直4で最高出力117馬力を発揮する。とくに個性的なものではなく、踏めばそのままスーッと前へ出るといった感じだ。がしかしCVTのデキは予想以上にすばらしい。CVTにありがちなエンジン回転数だけが上がって前へ進まないことはない。変な息継ぎはなくスムーズな加速感を味わえる。
乗り心地が少々硬めなのはヨーロッパ向けにセッティングされているからだろうか。日本車としてはハードな部類に入る。もちろんその分運動性能は高く、ワインディングをキビキビ走ったのが印象的だった。このクラスでよりハードに走りたい方は一度試乗するといいかもしれない。
価格は200万円ちょっとからというのも車格からしたらすこぶるリーズナブル。ほかとは違うクルマをお探しの方にはうってつけとなる。
■インテリア/エクステリア写真[1]
シンプルにしっかりデザインされたコックピット。スイッチ類はモニター内に納めたことで減らされている。この辺はデザインのトレンドだ。メーターセンターにも情報が映される。
リヤシートがリクライニングするのが特徴。それとリヤセンターコンソールを備えるなど工夫のあとがみられる。前席シートバックはえぐられ、後席の膝のスペースを確保する。
■インテリア/エクステリア写真[2]
6000回転で最高出力を発揮する1.6L直4。2WDと4WDがあり、2WDのJC08モードは18.2km/L。
カーゴはご覧のように開口部が広く奥行きもそれなりにある。分割可倒式のリヤシートを畳めばかなり積めるのが想像できる。
エンジン、ギヤボックスは、単一で駆動方式の違いだけでグレードが構成される。ボディカラーは写真のクリスタルタイムメタリックのほか、黒、白、青の3種類。ホイールは17インチが標準。
スズキ SX4 Sクロス 4WD(CVT)
全長×全幅×全高 | 4300×1765×1575mm |
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ホイールベース | 2600mm |
トレッド前/後 | 1535/1505mm |
車両重量 | 1210kg |
エンジン | 直4DOHC |
総排気量 | 1586cc |
最高出力 | 117ps/6000rpm |
最大トルク | 15.4kg m/4400rpm |
JC08モード燃費 | 17.2km/L |
サスペンション前 | ストラット |
サスペンション後 | トーションビーム |
ブレーキ前/後 | Vディスク/ディスク |
タイヤ前後 | 205/50R17 |
価格
スズキ SX4 Sクロス | 204万1200円~225万7200円(全グレード) |
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