新車試乗レポート
更新日:2018.10.29 / 掲載日:2010.04.23
トヨタ パッソ 試乗レポート(2010年04月)
トヨタ パッソ 試乗レポート
試乗
【フルモデルチェンジ】
発表・発売/2010年2月15日
トヨタ 0800-700-7700
文:諸星陽一 写真:齋藤正
■パワートレインの改良により、よりエコで静かなコンパクトに進化
パッソはトヨタブランドのなかではiQに次いで小柄なモデル。ダイハツのブーンとは兄弟関係にある。誕生は平成16年のことで、フルモデルチェンジは今回が初。プラットフォームはキャリーオーバーだが、全車のトランスミッションをCVTとするなど大きく進化した。
■ドライビング/ユーティリティ
パッソには1Lと1.3Lの2種のエンジンが用意されるが、今回の試乗車は1Lエンジンを積み、ベンチシートを装着するプラスハナ(+Hana)。プラスハナはパッソのみに用意されたグレードで、兄弟車のブーンには設定されない。フロントシートはツートンカラーのベンチタイプとなり、内装色も同様のツートン色を採用。リヤシートは6対4分割となる。
1Lエンジンは従来型と同様のもので、最高出力は69馬力、最大トルクは9.4kg m。車両重量は910kgと、スペックだけみれば軽自動車とほとんど変わらない。しかしターボで64馬力を得ている660ccと、自然吸気1Lの69馬力では、そのドライブフィールはまるで異なる。街なかでの走りでは、発進から流れに乗るまで十分にスムーズでトルクフル。なによりも軽自動車のようにやたらとエンジンが高回転にならないので、エンジンに無理を強いている感覚がない。
先代は、アイドリング時の振動が気になったが、新型はエンジンマウントの変更などにより、振動を上手に抑制。全体的に静粛性は高い。静かになったことがあだになりCVTのチェーン音が車内に入ってきてしまうが、それも停止寸前のほんの少しだけの時間なので、大きく気にするほどではないだろう。
■インテリア/エクステリア写真[1]
プラスハナのインパネは、チョコレート色と薄いグレーとのハイコントラストな配色。下段は気軽に荷物が置けるトレーとなる。
プラスハナはチョコレート色の内装が特徴。フロントシートにも大型のセンターアームレストが装着される。
CVTのセレクトレバーはコラムに装着される。ノブ形状がいいので、旧来のコラム式より節度感のある操作が可能。
■インテリア/エクステリア写真[2]
エンジン本体の改良はもちろん、電子制御スロットルやCVTの採用により、高い燃費性能を実現。
タイヤサイズは165/70R14。写真のアルミホイールは4万2000円のオプション。標準はスチールホイール+フルキャップ。
クリアのレンズを採用するプラスハナ。バックドアのプライバシーガラスは全車標準。リヤサイドは最廉価版のVパッケージ以外に標準。
パッソ 1.0 プラスハナ(CVT)主要諸元
全長×全幅×全高 | 3650×1665×1535mm |
---|---|
ホイールベース | 2440mm |
トレッド前/後 | 1455/1465mm |
車両重量 | 910kg |
エンジン | 直3DOHC |
総排気量 | 996cc |
最高出力 | 69ps/6000rpm |
最大トルク | 9.4kg m/3600rpm |
10・15モード燃費 | 22.5km/L |
サスペンション前/後 | ストラット/トーションビーム |
ブレーキ前/後 | Vディスク/L&Tドラム |
タイヤ前後 | 165/70R14 |
バリエーション&価格
1.0 X・Vパッケージ | 100万円 |
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1.0 X | 109万円(125万8000円) |
1.0 X・Lパッケージ | 120万円(136万8000円) |
1.0 プラスハナ・Cパッケージ | 118万5000円 |
1.0 プラスハナ | 129万5000円(146万3000円) |
1.3 G | 132万5000円 |
1.3 プラスハナ | 147万円 |
北海道・沖縄地区は価格が異なる。