新車試乗レポート
更新日:2015.05.02 / 掲載日:2009.12.11
レクサス LS460 試乗レポート
レクサス LS460 試乗レポート
試乗
【マイナーチェンジ】
発表・発売/2009年10月16日
レクサスインフォメーションデスク
0800-500-5577
文:諸星陽一 写真:齋藤正
■レクサスのフラッグシップに登場した走りのスポーツグレード
LSはいわずと知れたレクサスのフラッグシップサルーンであり、毎年年次改良が施されている。今年の改良では、標準ボディにスポーツタイプのSZ、ロングボディにより快適性を重視したUZを追加設定した。また、ハイブリッドモデルは駆動用バッテリーの形状を変更することで、トランクルームのスペースを拡大している。今回はパーソナルユースとしてますます人気を高めそうな、SZの紹介とインプレッションをお届けしよう。
■ドライビング/ユーティリティ
エクステリアには専用のグリルやバンパー、前後のアンダースポイラーなどを採用。一見しただけではあまり差は感じないが、標準車と並べると、いかにもスポーティな雰囲気をまとう。
いっぽう機能面でのトピックは、専用チューンの8ATが採用されたこと。ステアリングにはパドルスイッチが追加され、レスポンスのいいマニュアル操作を行なえる。
足まわりでは、エアサスの減衰力可変式ショックアブソーバーや、エアスプリング、スタビライザーなどを専用チューニング。245/45R19のタイヤはBBSホイールに組み合わされ、フロントブレーキはブレンボ製となる。
タイヤのおかげでコーナリングの安定感はかなり高く、エアサスのモードを変更しても、ハンドリングにはあまり差は出ない。標準車に比べて、サイドのサポートがしっかりと張り出したフロントシートを採用するので、横Gがかかり続けるような長く大きな半径のコーナリングでも、安心していられる。
ストッピングパワーは強烈。ブレーキペダルを強く踏み込んだ際は、車重を感じさせない高い減速Gを発生させる。いっぽう駐車場で空きスペースを探しながら動く程度の速度では、若干の使い勝手の悪さを感じたが、これは慣れが解決してくれるレベルだろう。
■インテリア/エクステリア写真[1]
センタークラスターのデザインを変更。オーディオコントロールダイヤルにはアルミ材が採用され、引き締まったインパネまわりとなった。
SZのフロントシートはサイドサポート性をアップ。コーナーなどで安定したドライビングポジションを保持する。
サスはコンフォート、標準、スポーツの3段階に減衰力を調整可能。車高は減衰力モードとは別に、独立して調整ができる。
■インテリア/エクステリア写真[2]
エンジンは変更なし。フルカバードされているため、メカニカル感はほとんど感じられない。
SZ専用のアルミホイールはBBS製のもので、1本あたり約3kgもの軽量化に成功している。この軽さもフットワークのよさに通じているのは明らか。
前後のアンダースポイラーやサイドロッカーのモールが採用されるSZ。控えめだが、ほかのLSオーナーからは注目されるエクステリアだ。
LS460 バージョンSZ(8AT)主要諸元
全長×全幅×全高 | 5060×1875×1465mm |
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ホイールベース | 2970mm |
トレッド前/後 | 1610/1615mm |
車両重量 | 1980kg |
エンジン | V8DOHC |
総排気量 | 4608cc |
最高出力 | 385ps/6400rpm |
最大トルク | 51.0kg m/4100rpm |
10・15モード燃費 | 8.7km/L |
サスペンション前後 | マルチリンク |
ブレーキ前後 | Vディスク |
タイヤ前後 | 245/45R19 |
バリエーション&価格
LS460 | 796万~1062万円 |
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LS460L | 1081万~1247万円 |
北海道・沖縄地区は価格が異なる。