新車試乗レポート
更新日:2016.01.29 / 掲載日:2016.01.29
レクサス IS200t 試乗レポート
レクサス IS200t 試乗レポート
試乗
【追加モデル】
発表/2015年7月23日
レクサスインフォメーションデスク
0800-500-5577
文●森野恭行 写真●編集部
■バランスのよい走りが楽しめるISのエントリーグレードが登場
レクサスが「ダウンサイジングターボ」の方向を打ち出したのは2014年投入のNXからだが、2015年にはFR系にも適応を拡大。ハイブリッドの「300h」と並ぶもう1本の柱として、「200t」はISシリーズのなかでも存在感を高めている。その魅力はズバリ、スポーティな走り味にある。
■ドライビング/ユーティリティ
Report 森野 恭行
多くのレクサス車に設定を拡大した8AR-FTS型の性能は、4気筒2Lの直噴ターボでは水準値といえる245馬力/35.7kg m。速さと刺激性の追求は3.5L V6の「350」にまかせて、「200t」はゆとりと十分な速さを実現した上で、高効率もバランスさせたのが見どころだ。光るのは2000回転手前から沸き上がる大トルク。高速域で高いクルーズ能力と静粛性をもたらすだけでなく、右足に力を込めればいつでも爽快な加速フィールを提供してくれる。ツインスクロールターボが生むリニアな応答性や8速ATとの好マッチングも、心地いい走りを実現する要点になっている。
また、新作の「200t」に乗ると、ISシリーズの熟成が全体に進んだこともわかる。スポーツサスに18インチタイヤを履くFスポーツは、可変サスのAVSをノーマルにセットしても荒れた路面では硬さを意識させることがあったが、新型はタイヤのあたりがやさしくなり、ゴツつき感が減少しているのだ。しかも、ハンドリングの正確性、ステアフィールの自然さにも改善が認められるのだから、うれしいかぎりだ。そこで注目するのは、RCで実績のあるフロントパフォーマンスダンパーが「350」と「200t」に新たに採用されたこと。Fスポーツはとくに、キレのいいフットワークをアピールする。結論を述べれば、ISと2Lターボの心臓の相性は、想像以上にすぐれたものだった。
■インテリア/エクステリア写真[1]
コクピットの造形と仕様は「250」、「350」、「300t」と変わらない。Fスポーツは専用メーターやアルミ製ペダルなどを標準で装備する。高い仕上げ品質がいかにもレクサスらしい。
居住性はDセグメントFR車の平均レベル。男性4人の乗車でも不満のない広さだ。ホールド性に優れた前席スポーツシートはFスポーツ専用のもの。本革シートはオプションとなる。
■インテリア/エクステリア写真[2]
2.5L V6の性能は215馬力/26.5kg m。対して8AR-FTS型は245馬力/35.7 kg mと、3.5Lに迫る太いトルクを生み出す。
後席に6対4分割可倒機構も採用するトランクの容量は480L。使い勝手は十分に満足のいくもの。
Fスポーツは専用のグリルやフロントバンパーに加えて、前後異サイズ18インチタイヤも標準採用。いかにも走りそうな容姿を持つ。フロントフェンダーの「F」のエンブレムも目を引く。
レクサス IS200t Fスポーツ(8速AT)
全長×全幅×全高 | 4665×1810×1430mm |
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ホイールベース | 2800mm |
トレッド前/後 | 1535/1540mm |
車両重量 | 1620kg |
エンジン | 直4DOHCターボ |
総排気量 | 1998cc |
最高出力 | 245ps/5800rpm |
最大トルク | 35.7kg m/1650-4400rpm |
JC08モード燃費 | 13.2km/L |
サスペンション前 | ダブルウィッシュボーン |
サスペンション後 | マルチリンク |
ブレーキ前後 | Vディスク |
タイヤ前・後 | 225/40R18・255/35R18 |
価格
レクサス IS200t | 454万4000円~509万2000円 |
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