新車試乗レポート
更新日:2018.11.20 / 掲載日:2006.01.13
トヨタ ハリアー 試乗レポート(2006年01月)
トヨタ ハリアー 試乗レポート
試乗
発表:2006年1月10日
文●竹岡 圭 写真●中村宏祐
■パワフル感、上級感、プレミアム感・・・すべてがグレードアップ
■ドライビング/ユーティリティ
新しく搭載された3.5Lエンジンはとにかくパワフル。街なかで走らせるには十二分すぎるほどだ。それでいて、排出ガスレベルも4つ星を取得し、燃費もいちばん厳しいAIRS(エアーS)の4WDで10・15モード9.0km/Lを確保しているというのはうれしいポイントである。
今回試乗したエアサスペンション搭載モデルのAIRSは、乗降モード/L/N/Hの4段階に車高が調整できることもあり、よりエンジンパワーを生かした気持ちのよい走りが堪能できることとなった。
エアサスをLに調整すると、路面によって微振動がやや大きく入ってくるのが気になるが、ロールが抑えられコーナーも気持ちよく抜けられる。ハンドリングもクロスオーバーSUVとして適切なものにまとまっていて好ましい。残念なのは5AT。ややシフトショックが大きめで、操作感が重たいのが気になるところだ。
しかし、全体的には静粛性も高く、誕生当初からのプレミアムな味わいが、よりいっそう高まったと言えるだろう。
■インテリア/エクステリア写真[1]
スポーティさとくつろぎ感を絶妙にバランスした雰囲気に包まれているインテリア。質感も高く心地よさを存分に味わわせてくれる。インパネシフトも手が届きやすい位置にある。
クッションストロークがたっぷりしていて体を包み込んでくれるようなシート。8方向にアジャストできるので、体格問わずポジションはバッチリ。
スペースたっぷりのリヤシート。240G/350Gともに、Lパッケージ以上は4対2対4分割となるので、キャプテンシート風によりしっかりと座れる。
■インテリア/エクステリア写真[2]
バックドアを開けると同時に自動的に巻き取られるトノカバーやプッシュオープン式のアンダートレイを備えている。AIRSはパワーバックドア標準装備。
マイナーチェンジで追加された3.5Lエンジンは、パワフルかつ静か。2.4Lでも運動性能的には十分だが、やはりゆとりは別物。
写真はLowの車高。Nでも高速状態に入ると自動的に7mm下がるが、そこから8mmさらに下がる。乗降モードはNから30mm下がるので、グッと乗り降りしやすくなる。
ハリアー AIRS 4WD(5AT)主要諸元
全長×全幅×全高 | 4735×1845×1670mm |
---|---|
ホイールベース | 2715mm |
トレッド前/後 | 1575/1560mm |
車両重量 | 1830kg |
エンジン | V6 DOHC |
総排気量 | 3456cc |
最高出力 | 280ps/6200rpm |
最大トルク | 35.3kg m/4700rpm |
10・15モード燃費 | 9.0km/L |
サスペンション前 | ストラット |
サスペンション後 | ストラット |
ブレーキ前/後 | Vディスク/ディスク |
タイヤ前後 | 235/55R18 |
バリエーション&価格
240G | 266万7000円(291万9000円) |
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240G Lパッケージ | 280万3500円(305万5500円) |
240G プレミアムLパッケージ | 300万3000円(325万5000円) |
350G | 319万2000円(344万4000円) |
350G Lパッケージ | 332万8500円(358万500円) |
350G プレミアムLパッケージ | 352万8000円(378万円) |
AIRS(エアーS) | 374万8500円(400万500円) |
※価格は全国メーカー希望小売り価格。()内は4WDの価格。北海道、沖縄のみ価格が異なる。