新車試乗レポート
更新日:2018.11.20 / 掲載日:2014.03.21
トヨタ ハリアー 試乗レポート(2014年03月)
トヨタ ハリアー 試乗レポート
試乗
【フルモデルチェンジ】
発表/2013年11月13日
発売/2013年12月2日
トヨタ 0800-700-7700(2013年11月)
■高級感ある内外装と国内専用モデルとしてのサイズに好感
ハリアーが10年ぶりのフルモデルチェンジを受けた。2003年にデビューしたハリアーは実質的にはレクサスRXに移行したが、日本ではハリアーが消滅することなく生産が続けられてきた。ハリアーの保有母体は大きく、次期モデルを求めるユーザーも多いため、フルモデルチェンジを実施して3代目モデルが登場した。
■ドライビング/ユーティリティ
Report 松下 宏
新型ハリアーは国内専用モデルで、高級感のある内外装の仕様はいかにもハリアーらしい仕上がりだ。とりわけインテリアは、ドアトリムにエンボス加工を施すなど、並みのSUVとは明確に異なる独特の雰囲気を演出している。
基本プラットホームが変わったことでボディサイズがやや縮小したのはいい点だ。ほとんどのクルマがモデルを重ねるごとにボディやエンジンやタイヤが大きくなっていくなかで、それに逆行するフルモデルチェンジがなされたのはとても珍しい事例である。
ハイブリッドはカムリ用と同じ2.5Lエンジン+THS-IIを採用し、後輪用のモーターも備えた4WD車だ。ハイブリッド車の重量は1700kgを超えていてけっこう重いのだが、システムとしての最高出力は145kW(197ps)を発生する。ハリアーのボディを引っ張るのに十分な動力性能であり、静かで滑らかな走りもハイブリッド車らしい。
かつてのハリアーハイブリッドに比べたら動力性能は見劣りするが、逆に燃費は21.4km/Lを達成している。
ガソリン車はエンジンが2Lの直噴仕様に変わった。FF車はともかく4WD車だと重量に対して負けている感じがある。ガソリン車の4WDシステムには一定の魅力があるが、走りを考えたらFF車にしたほうがいい。
■インテリア/エクステリア写真[1]
ハイブリッド車は右側に速度計、左側にハイブリッドシステムのインジケーターが配置されている。
ステッチ風の処理するなどして高級感を演出したフロントシート。適度な着座位置で乗降性もいい。
ゆったりした感じのデザイン処理が施されたインテリアは、ソフトバッドなどが高級感を感じさせる。
■インテリア/エクステリア写真[2]
ハイブリッド直列4気筒2.5Lエンジン+THS-IIを搭載するとともに、後輪用のモーターも備えた4WD車となる
リヤクォーター部分のデザインに、いかにもハリアーらしいアイデンティティが表現されている。
エレガンスに装着されるタイヤは225/65R17インチで、これだと最小回転半径も5.4mに抑えられている。
エレガンス/ハイブリッド車(CVT)主要諸元
全長×全幅×全高 | 4720×1835×1690mm |
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ホイールベース | 2660mm |
トレッド前後 | 1570mm |
車両重量 | 1770kg |
エンジン | 直4DOHC+モーター |
総排気量 | 2493cc |
エンジン最高出力 | 152ps/5700rpm |
エンジン最大トルク | 21.0kg m/4400~4800rpm |
モーター最高出力 | フロント143ps/リヤ68ps |
モーター最大トルク | フロント27.5kg m/リヤ14.2kg m |
JC08モード燃費 | 21.4km/L |
サスペンション前 | ストラット |
サスペンション後 | ダブルウィッシュボーン |
ブレーキ前/後 | Vディスク/ディスク |
タイヤ前後 | 225/65R17 |
バリエーション&価格
ガソリン車 | 272.0~378.9万円 |
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ハイブリッド車 | 361.0~447.0万円 |