新車試乗レポート
更新日:2018.10.31 / 掲載日:2015.02.06
BMW 2シリーズ アクティブツアラー 試乗レポート
BMW 2シリーズ アクティブツアラー 試乗レポート
試乗
【ニューモデル】
発売/2014年10月1日
BMWカスタマー・インタラクション・センター
0120-269-437
文●森野恭行 写真●澤田和久
■BMW史上初めてのFFモデルは圧倒的なユーティリティを誇る
2シリーズ・アクティブツアラーは、上級Cセグメントに属する5ドアモデル。つまりは1シリーズとほぼ同格で、全長、全幅のサイズ設定も大きくは違わないのだが、キャラクターはまったくといっていいほど異なるものだ。アクティブツアラーは高度なユーティリティを最大のウリとし、3シリーズの存在さえ脅かすほどの居住性と積載性を備える。高効率パッケージを実現したカギは、BMWブランド初の前輪駆動の採用にある。
■ドライビング/ユーティリティ
Report 森野 恭行
旧来のBMWファンには、FFの採用だけでも大きな驚きのはず。しかも、「218i」の心臓は、新型MINIクーパーに先行して導入された3気筒の1.5Lなのだから、二度ビックリという感じだろう。とはいえ、直噴+ターボの技術はあなどれないもので、1.5トンに迫る車重をものともせず、まったくストレスを感じさせない動力性能を実現している。カギを握るのは、22.4kg mという2.2~2.3L並みのトルクだ。音や振動の面では3気筒のネガを感じる部分も皆無ではないが、それ以上に性能や上質感を求める人のために「225i」も用意するのだから、そこは十分に納得できる。
そしてシャシー性能。オプションの17インチタイヤ(もちろんランフラット)を履く試乗車は、荒れた路面でやや跳ね気味の挙動を示したが、立駐対応のためローダウンのスポーツサスを採用したことを考慮すれば、乗り心地の快適度はおおむね良好。また、やや人工的な電動パワステの手ごたえ感や、ペースを上げると露わになる強めのアンダーステアも気になる点だが、それはFRのBMWと比較をしたときの話だ。ファミリー層にとっては、マニアライクな走り味よりも、使い勝手のよさのほうが強力なアピール点となるだろう。
■インテリア/エクステリア写真[1]
視認系と操作系を上下で明確に分離したインパネは、いかにも最新のBMWらしい。ヘッドアップディスプレイも用意する。高めのヒップ&アイポイント設定も大きな特徴だ。
2670mmのホイールベースと1550mmの全高を活かして広い室内空間を確保。3シリーズセダンを凌ぐ広さと解放感を誇る。後席にはスライド&リクライニング機構も採用する。
■インテリア/エクステリア写真[2]
エンジンは直噴+ターボで、「218i」は1.5L直3のFF、「225i」は2L直4を積むxDrive(4WD)というメカ構成だ。
後席は4対2対4の分割可倒式。468~1510Lというビッグなラゲッジ容量を備えている。
全幅、全高とも機械式駐車場に広く対応するサイズ設定。パッケージは優秀だ。また、デザインについても、キャブフォワードルックとBMW流スタイルを、高いレベルで融合させている。
BMW 218i アクティブツアラー ラグジュアリー(6速AT)
全長×全幅×全高 | 4350×1800×1550mm |
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ホイールベース | 2670mm |
トレッド前/後 | 1560/1560mm |
車両重量 | 1460kg |
エンジン | 直3DOHCターボ |
総排気量 | 1498cc |
最高出力 | 136ps/4400rpm |
最大トルク | 22.4kg m/1250-4300rpm |
JC08モード燃費 | 16.8km/L |
サスペンション前 | ストラット |
サスペンション後 | マルチリンク |
ブレーキ前/後 | Vディスク/ディスク |
タイヤ前後 | 205/60R16 |
価格
2シリーズ アクティブツアラー | 332万~494万円(全グレード) |
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