ダイハツムーヴラテ試乗レポート

ダイハツムーヴラテ試乗レポート

試乗
発表／2004年8月23日
文●諸星陽一写真●犬塚直樹

■女性ユーザーをターゲットとした3車種目のムーヴがデビュー

ムーヴは平成14年にフルモデルチェンジを受け、現行モデルとなった。従来のラインアップは、ベーシックタイプでファミリーユーザーなどをターゲットにしたムーヴと、スポーツタイプでヤングユーザーをターゲットにしたムーヴカスタムの2本柱だった。
今回追加されたムーヴラテは、女性ユーザーをメインターゲットとしている。価格的には、ムーヴとムーヴカスタムの間に位置するモデルになる。

■ドライビング／ユーティリティ

丸形2灯のヘッドランプが装着されたムーヴラテは、ムーヴともムーヴカスタムとも異なる印象を持っている。リヤコンビランプやアウタードアハンドルなど、各種ボディパーツのデザインも柔らかな曲線と曲面を使ったもので、女性向きのクルマらしく仕上がっている。
インテリア面でもムーヴ＆ムーヴカスタムとはかなり方向性の異なるデザイン。柔らかく、そして暖かいデザインとなっていて、女性ユーザーをターゲットとしたことが明らかに感じとれる。
しかし、基本パッケージングはさすがムーヴ。2390mmという長いホイールベースによって、室内空間はかなり広い。前後ヒップポイント間の距離も940mmとたっぷりある。前後ドアもムーヴ同様に約90度まで開くことができ、幅広い使い勝手に対応している。
搭載されるエンジンは58馬力の3気筒自然吸気と、64馬力の3気筒ターボの2種。駆動方式は、FFとフルタイム4WD。ミッションは4ATのみの設定だが、4WDは電子制御方式を採用。
サスペンションはフロントがストラット、リヤは駆動方式によって異なり、FFはトーションビーム式、4WDは3リンク式となっている。

■インテリア／エクステリア写真[1]

フラットなパネルで構成されるムーヴ＆ムーヴカスタムとは異なり、葉巻型で優しいデザインとなっているムーヴラテのインパネ。
リヤシートは左右分割で250mmのスライドとリクライニングが可能。フロントヘッドレストを外して連結し、フラットシートにすることもできる。
フロントのセンターアームレストは全車標準装備となるが、Lグレードのみポケット＆大型ボックス・レス仕様のアームレストとなる。

■インテリア／エクステリア写真[2]

ラゲッジルームのスペースアップは5対5の分割可倒式。シートバックを前倒しにすると、クッションが連動してフォールダウンする。
主力エンジンとなるのは自然吸気エンジンでL、X、Xリミテッドに搭載。2WDのLとXがグリーン税制に適合する。
前後オーバーハングがほとんどないほどに切り詰められていることがわかるサイドビュー。クォーターウインドウのデザインもムーヴ＆ムーヴカスタムとは差別化をはかっている。

ムーヴラテX（4AT）主要諸元

全長×全幅×全高	3395×1475×1630mm
ホイールベース	2390mm
トレッド前／後	1310／1300mm
車両重量	820kg
エンジン	直3DOHC
総排気量	659cc
最高出力	58ps／7600rpm
最大トルク	6.5kgm／4000rpm
10・15モード燃費	19.4km／L
サスペンション前／後	ストラット／トーションビーム
ブレーキ前／後	ディスク／L＆Tドラム
タイヤ前後	145／80R13