新車試乗レポート
更新日:2018.10.26 / 掲載日:2014.04.18
マツダ アクセラ スポーツ XD 試乗レポート
マツダ アクセラ スポーツ XD 試乗レポート
試乗
【フルモデルチェンジ】
発表/2013年11月21日
マツダコールセンター
0120-386-919
文●森野恭行 写真●編集部(2013年11月)
■想像以上の走りっぷりはまさにディーゼルスポーツ!
多様化するニーズにあわせて、個性のまるで違う3タイプ・4機のパワーユニットを用意したのが、アクセラの最大の自慢と言っていい。ガソリンのスカイアクティブG1.5&2.0、ハイブリッドのスカイアクティブHEVは昨秋の投入で、2014年に入っていよいよクリーンディーゼルのスカイアクティブD 2.2もリリースされた。設定は5ドアハッチバックのスポーツで、ハイブリッドを設定するセダンとの棲み分けが図られている。
■ドライビング/ユーティリティ

Report 森野恭行
マツダ・・・いや日本が誇る新世代クリーンディーゼルといえるSH-VPTR型ユニットの高性能は、CX-5やアテンザですでにお馴染み。でも、175馬力のハイパワーと、4Lクラスに匹敵する42.8kg mの大トルクを生む心臓を、コンパクトで軽いCセグメント・ハッチバックに積んだらどうなるのか?それは、大いに気になるはずだ。
想像どおりなのは、大トルクがもたらすクルージングのゆとりと強烈な加速力で、XD(クロスディー)の速さと余裕はシリーズの中でも際立つ。秀逸なのは高速クルーズで、「Cセグでこれほど楽チンで快適とは」と感動するほど。しかも、ハイペース走行でも良好な燃費を維持するのだから適性はバッチリだ。ちなみに、今回の撮影車は6速MTだが、6速ATとの相性も優れている。
で、想像以上と感じたのは乗りやすさやスポーティさ。欧州版のマツダ3が積むのは150馬力/38.7kg m仕様のため、日本仕様は「やや性能過剰かも!?」とも勘ぐったが、心配は無用のものだった。むしろ、力感に満ちた加速感がスポーティさを高めている印象で、「ディーゼルスポーツ」とでも呼びたくなる。ややノーズヘビーな印象はあるものの、ハンドリングも十分冴えた仕上がりだ。
■インテリア/エクステリア写真[1]
ドライバーと正対する位置にペダルを配置して、正しいドラポジがとれる設計とした。キャビンは180cm級の大柄な男性が前後に座れる余裕を持つ。荷室は364Lを確保。
兄貴分のCX-5やアテンザと比べても、デザインの洗練度や質感は「上」。インターフェイスの改革といえる「マツダコネクト」も、アクセラから導入されたものだ。
■インテリア/エクステリア写真[2]
Cセグメントで4Lクラスのビッグトルクを味わえるのだから、走りはなんともごきげん。ディーゼルとしては静粛性も優秀だ。
XDはアクセラスポーツの最上級の位置づけ。専用チューンの足に18インチタイヤを組み合わせる。
フルスカイアクティブの新世代マツダ車が採用する「鼓動デザイン」は、モデルごとに表情を変える。アクセラスポーツで際立つのは躍動感と軽快感。いかにも元気に走りそうなフォルムだ。
マツダ アクセラ スポーツ XD(6速MT)主要諸元
全長×全幅×全高 | 1845×1505×1165mm |
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ホイールベース | 2700mm |
トレッド前/後 | 1555/1560mm |
車両重量 | 1430kg |
エンジン | 直4DOHCディーゼルターボ |
総排気量 | 2188cc |
最高出力 | 175ps/4500rpm |
最大トルク | 42.8kg m/2000rpm |
JC08モード燃費 | 21.4km/L |
サスペンション前 | ストラット |
サスペンション後 | マルチリンク |
ブレーキ前/後 | Vディスク/ディスク |
タイヤ前後 | 215/45R18 |
バリエーション&価格
アクセラ スポーツ XD | 306万7200円 |
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