新車試乗レポート
更新日:2018.10.28 / 掲載日:2009.03.18
ダイハツ ハイゼットカーゴハイブリッド 試乗レポート
ダイハツ ハイゼットカーゴハイブリッド 試乗レポート
試乗
【フルモデルチェンジ】
発表・発売/2005年8月29日
文●諸星陽一 写真●中村宏祐
■薄型モーターをエンジン後部に配置したハイブリッド軽商用ワゴン
■ドライビング/ユーティリティ
メカニズムは、エンジンに薄型モーターを組み合わせるタイプで、モーターのみの走行は行わない。クルマの成り立ちとしては、ハイブリッドシステム搭載による車両重量のアップをモーターによって補うというもの。これではプラスマイナス・ゼロという印象を受けるかもしれないが、回生ブレーキによりエネルギー吸収ができ、もちろんアイドリングもストップするため、燃費向上が可能なのだ。
まず発進だが、これはモーターがアシストしてくれるため、スッとラクに前に出てくれる。軽の1ボックスワゴンとはいえ、車重は1トンを超えている。これを660ccのエンジンだけでよどみなく発進させるのはなかなか難しい。
さらに発進後にエンジンのみの動力となっても、トルクダウンは感じない。アシストあり、アシストなしの切り替えには、明確なインフォメーションはなく、インジケーターを見ていなければ、動力状態を見分けることは困難だ。
全体として重量物を下側に集中しているためか、コーナリングは安定志向。145サイズのLT(ライトトラック)タイヤを装着しているわりには、しっかり感がある。
しかし、約30万円の補助があるとはいえ、ベース車プラス120万円は、普及には壁となる価格設定だ。頻繁にストップ&ゴーを繰り返す都市部では、モーターによる恩恵を十分受けられると思うのだが・・・。
■インテリア/エクステリア写真[1]
インパネの基本デザインはベース車とかわらないもの。ただし、メーター内にはモーターアシストのインジケーターが装着される。
リヤシート下にはバッテリーを搭載。商用モデルだけに、この部分でスペースが取られているのは、ちょっと残念な感じがする。
フロントシートは合成レザーの薄手のもの。商用車なので当たり前だが、これが意外と悪くない。フロアはフラットで広々している。
■インテリア/エクステリア写真[2]
スライドドアは左右に配置。デカールを除けば、エクステリアからハイブリッドモデルであることは判別しづらい。
リヤシートはダブルフォールディング可能。駆動用バッテリーがあるため、少しフロアが出っ張っている。
ダイハツ ハイゼットカーゴハイブリッド エンジンをはじめ、駆動系統はフロントシート下に集約。モーターはエンジンとミッションに挟まれる形で配置される。
ハイゼットカーゴハイブリッド(4AT)主要諸元
全長×全幅×全高 | 3395×1475×1875mm |
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ホイールベース | 2450mm |
トレッド前/後 | 1305/1300mm |
車両重量 | 1010kg |
エンジン | 直3 DOHC |
総排気量 | 659cc |
最高出力 | 50ps/5900rpm |
最大トルク | 6.4kg m/4000rpm |
モーター最高出力 | 12.8ps/3000rpm |
モーター最大トルク | 4.7kg m/1000rpm |
サスペンション前 | ストラット |
サスペンション後 | トレーリングリンク |
ブレーキ前/後 | ディスク/L&Tドラム |
タイヤ前後 | 145R12LT |
バリエーション&価格
ハイゼットカーゴハイブリッド | 221万5500円 |
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