新車試乗レポート
更新日:2018.10.31 / 掲載日:2011.11.11
BMW 1シリーズ(2011年~)試乗レポート
BMW 1シリーズ(2011年~) 試乗レポート
試乗
【フルモデルチェンジ】
発表・発売/2012年9月22日・10月
BMW カスタマー・サポート/
0120-55-3578 (2011年9月)
■走りの楽しさを存分に味わえるクラス唯一のFRコンパクト
これが2代目の1シリーズだ。外観はフロントエンドに違いを見つけることができるが、デザインは基本的にキープコンセプト。しかし、駆動系と足まわり、それにインテリアは完全に一新されており、走ってみれば初代とはまったくの別物であることがわかる。なお、今回の試乗は雨、そしてサーキットでのことであったことをお断りしておく。
■ドライビング/ユーティリティ
まず大きく変わったのがエンジンラインナップ。6気筒はなくなり、直4搭載の116iと120iだけがデビューした。この2モデルはいずれも1.6Lツインパワーターボと呼ばれる直噴ユニットを搭載しており、車名と排気量は一致しなくなった。また、従来6速だったATは、新たにこのクラス唯一の8速に進化。あわせて足まわりもアーム類にアルミを多用するなど、バネ下重量の低減をはかり、シャープでスムーズなハンドリングを実現している。乗り込んでみると、インテリアは完全に一新。今回はBMWお得意のiDriveが採用され、そのジョグダイアルがセンターコンソールに装備されることから、ダッシュボードとセンターコンソールのデザインが大きく変化。見るからにダイナミックでエモーショナルなデザインだ。今回はサーキット試乗だったため、新たに装備された走行モードの「ECOPROモード」を試せず、最大20%も燃料消費を低減できるというその実力に触れることはできなかった。しかし、8ATのスムーズなつながりを実感でき、なにより、かなり激しい雨のなかの試乗であったが、滑りやすい路面でのブレーキバランスの素晴らしさと抜群の走行安定感を大いに堪能することができた。このクラスで唯一のFR駆動はやはり走りの楽しさを存分に味わえる。
■インテリア/エクステリア写真[1]
大きく変わったインテリアデザイン。シフトレバー後方にiDriveのジョグダイヤルが装備される。ナビの液晶画面はこのクラスとしては最大級だ。
116i、120iともに1.6L4気筒直噴ターボエンジンを搭載。こちらは120i用のユニット。BMWらしいスムーズさを持っている。
スタイルのホイールサイズは225/45R17。試乗車はオプション品のVスポークスタイリング411を装着していた。
■インテリア/エクステリア写真[2]
こちらはスタイルと呼ばれるグレードのスタンダードシートだが、サーキットでも十分なホールド性能を発揮。快適性もよい。
6対4分割可倒式のリヤシート。ラゲッジは初代より30L増えて360Lに拡大されている。シートを畳めば1200Lの容量だ。
この角度から見ると、本当に初代と違いがわからないほどのキープコンセプト。大型化しているものの、シルエットはほぼ同じだ。
120i スポーツ(8AT)主要諸元
全長×全幅×全高 | 4335×1765×1440mm |
---|---|
ホイールベース | 2690mm |
トレッド前/後 | 1515/1550mm |
車両重量 | 1420kg |
エンジン | 直4DOHCターボ |
総排気量 | 1598cc |
最高出力 | 170ps/4800~6450rpm |
最大トルク | 25.5kgm/1500~4500rpm |
JC08モード燃費 | 16.6km/L |
サスペンション前 | ストラット |
サスペンション後 | 5リンク |
ブレーキ前/後 | Vディスク/ディスク |
タイヤ前後 | 225/45R17 |
バリエーション&価格
116i | 308万円 |
---|---|
116iスポーツ | 318万円 |
116iスタイル | 318万円 |
120i | 367万円 |
120iスポーツ | 387万円 |
120iスタイル | 387万円 |