新車試乗レポート
更新日:2024.07.29 / 掲載日:2024.07.29

便利になってもラングラーらしさは変わらない【九島辰也】

文●九島辰也 写真●ユニット・コンパス

 SUVブームが多様化する中で、ここ数年はクロカン的なジャンルが人気を集めている。ここで紹介するジープ・ラングラーを筆頭に、メルセデス・ベンツ Gクラスやディフェンダーといったものだ。国産車ならダントツにランクル系だろう。300シリーズもそうだし、70や250も納車が間に合っていない。

 そんな中、今年5月ジープ・ラングラーの新型が発表された。場所は渋谷のMIYASHITA PARK。マーケティング的な見地から若い人を狙ってそんな場所が選ばれたと思う。ラングラーの持つ「アメリカン」とか「自由」とか「冒険」といったワードを立たせるにはちょうどいいエリアだ。人気のモデルだけに多くのメディアが集まったのは言わずもがなである。

モデルライフ6年目にして行われたマイナーチェンジ

ジープ ラングラー アンリミテッド サハラ

 新型はJL型のマイナーチェンジ版となる。2018年のデビューから6年目のテコ入れだが、長いモデルサイクルを鑑みると順当と言えなくもない。歴代モデルはおおよそ10年サイクルでモデルチェンジしている。

 では、その中身だが、ハードウェアには手を入れず化粧パーツや装備品を新しくした。具体的にはフロントグリルやホイールデザインに手を加えた。7スロットグリルにアクセントをつけ、目新しさを強調する手法だ。グレードによってグリルが塗装されるのも新しい。

 インテリアではフロントシートが12ウェイのパワーシートになり、サイドカーテンエアバッグが装備された。この辺はかつてのオプションが標準化されたようなイメージである。大きいのはダッシュボードの変更で、センターに埋められたディスプレイが大きくなった。これまでライバルより前時代的だったので、これを機会に進化したのは嬉しい。「アメリカ車だからこんなもんでしょ!」なんて言葉はもういらない。インフォテイメントも5世代目となり使いやすくなっている。

ジープ ラングラー アンリミテッド サハラ

 といった変更点だが、新型にはエントリーモデルが復活しているのも大きなニュース。名前は“スポーツ”で、以前サハラの下位グレードとしてラインナップしていたモデルだ。価格は799万円。800万円を切った金額で登場した。彼らが意図したのはまさにそこで、全体的に価格高騰しているラングラーにおいてアフォーダブルなエントリーモデルが必要になった。グレードは “スポーツ”、“サハラ”、“ルビコン”で構成される。

直4エンジンでもV6に匹敵する走りが楽しめる

 今回試乗したのは中間のサハラ。エンジンは2リッター直4 DOHCターボで、最高出力は272psを発揮する。組み合わされるギアボックスは8速ATで駆動方式は4WD。タイヤは18インチのブリヂストンDUELER H/Tを履いていた。

 走らせた印象だが、2リッター直4ターボの出来はいい。思いのほか力強く、出だしでもたつくようなことはない。このボディをイメージ以上に機敏に走らせるから頼もしい。高速道路を含め、あまり突っ込んだ走りをするクルマではないので、これで十分といったところだ。当初は3.6リッターV6との格差を感じたが、もはやそれも感じない。というか、V6が消滅した今、しっかりとそれを代用するパフォーマンスに仕上がっている。きっとオフィシャルではアナウンスされていないが、多少なりとも使いやすくしているのであろう。イマドキはコンピュータープログラムの書き換えでチューニングできる。

ジープ ラングラー アンリミテッド サハラ

 乗り心地に関しては特に良いわけではない。一般的な乗用車ベースのSUVと比べるとゴツゴツしていたり、道路の繋ぎ目で発生する周波数をキャビンに進入させる。が、歴代モデルを乗ってきた身からすると、断然よくなっている。ラングラー史上最高の乗り心地と言ってもいいだろう。ただ、風切り音やゴーっというロードノイズはこれまで同様キャビンに入ってくる。これまでフツーのSUVに乗って来た方は高速道路走行中は特にそれが気になるだろう。なので、フツーの会話でも自然に声が大きくなるので気をつけよう。おしゃべりが過ぎると喉を痛くしそうだ。

 この他では相変わらずドライビングポジションに難がある。右ハンドルの場合左足を置く場所が狭すぎるのだ。まぁ、この辺は“ラングラーあるある”なので、もはや気にしない人もいるかもしれない。もし貴兄が初ラングラーであれば、事前にディーラーでそれを確かめる必要がある。

良い意味でも悪い意味でも個性的

ジープ ラングラー アンリミテッド サハラ

 ということで、いいも悪いも個性的なのがこのクルマ。このスタイリングとオフロードパフォーマンスがすべてを飲み込む力がある。それを受け入れるかどうかは、アナタ次第だ。

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九島辰也(くしま たつや)

ライタープロフィール

九島辰也(くしま たつや)

外資系広告会社から転身、自動車雑誌業界へ。「Car EX(世界文化社 刊)」副編集長、「アメリカンSUV(エイ出版社 刊)」編集長などを経験しフリーランスへ。その後メンズ誌「LEON(主婦と生活社 刊)」副編集長なども経験する。現在はモータージャーナリスト活動を中心に、ファッション、旅、サーフィンといった分野のコラムなどを執筆。また、クリエイティブプロデューサーとしても様々な商品にも関わっている。趣味はサーフィンとゴルフの”サーフ&ターフ”。 東京・自由が丘出身。

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外資系広告会社から転身、自動車雑誌業界へ。「Car EX(世界文化社 刊)」副編集長、「アメリカンSUV(エイ出版社 刊)」編集長などを経験しフリーランスへ。その後メンズ誌「LEON(主婦と生活社 刊)」副編集長なども経験する。現在はモータージャーナリスト活動を中心に、ファッション、旅、サーフィンといった分野のコラムなどを執筆。また、クリエイティブプロデューサーとしても様々な商品にも関わっている。趣味はサーフィンとゴルフの”サーフ&ターフ”。 東京・自由が丘出身。

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