新車試乗レポート
更新日:2020.04.03 / 掲載日:2011.06.24
日産 モコ 試乗レポート
日産 モコ 試乗レポート
試乗
【フルモデルチェンジ】
発表・発売/2011年2月15日
日産自動車 TEL:0120-315-232 (2011年2月)
■日産独自のコーディネートで女性ドライバーにアピール
スズキMRワゴンのOEM車として登場したモコが、MRワゴンのフルモデルチェンジを受けてリニューアル。兄弟と中身は同じものの、顔はまったく違うので、ユーザーの好みに合わせてチョイスが可能なのだ。
■ドライビング/ユーティリティ
グリルレスの顔つきが特徴的なMRワゴンのターゲットが若者全般なら、対するモコはやや肉食系の若者女子がねらいと、きちんとターゲットをずらしているのが面白いポイント。ボディカラーもモコベリーという、ハッキリとした色合いのピンクを専用色として展開。同じブラウンのシート表皮でも、柄や素材を変えており、モコのほうが女子目線でまとめられているように感じられる。
とはいえモコは、「男子はご遠慮ください」という類いのクルマでもない。なんたって中身は好評のMRワゴン。「広さと燃費と価格」というニーズに焦点を当てているだけに、室内の前後方向の広さはワゴンR以上だ。男の子でも後席でゆったり足を組んで座れるどころか、前席が遠く感じられるくらいの空間が広がっている。
それに、軽自動車としては走りのパワフルさも申し分なし。16年ぶりの新作エンジンに副変速機付CVTを組み合わせており、より低中速トルクに力強さが感じられるのだ。NAでも、まるで排気量が大きくなったかのように、全域での使いやすさが増している。しかもトップクラスの燃費を誇り、静粛性も高いから、ロングドライブにだって使えるくらいの実力派だ。
グレードはNAが3種類とターボが2種類。MRワゴンとは装備の組み合わせなどが違うので、簡単に比較はできないが、いずれにしてもコストパフォーマンスの高さは保証付きだ。
■インテリア/エクステリア写真[1]
白い内装はお掃除が心配と言われるが、モコは汚れが落ちやすいシボが採用されているので安心。ラウンド形状なので、実際以上に横に広く感じられる。
軽自動車初の吸&排気可変バルブタイミング機構を搭載したNAエンジン。燃費を考慮したロングストロークタイプで、FFは25.5km/Lを達成。
ホイールのエンブレムは当然日産に。145/80R13のタイヤサイズは燃費&乗り心地重視系だが、走りもなかなか。
■インテリア/エクステリア写真[2]
女子ならだれでも大好きな、ギンガムチェックを彷彿とさせるシート地。毎日楽しい気分を盛り上げてくれる。
いちばんの違いはフロントマスク。ライトの形状まですっかり変えられており、かなりコストがかけられた変更だ。
「DECAMOCO」というキャッチフレーズがうなずけるくらい、見た目にも広々感が伝わるデザイン。リヤまわりはほとんど変更されていない。
モコ X(CVT)主要諸元
全長×全幅×全高 | 3395×1475×1625mm |
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ホイールベース | 2425mm |
トレッド前/後 | 1295/1290mm |
車両重量 | 810kg |
エンジン | 直3DOHC |
総排気量 | 658cc |
最高出力 | 54ps/6500rpm |
最大トルク | 6.4kgm/4000rpm |
10・15モード燃費 | 25.5km/L |
サスペンション前 | ストラット |
サスペンション後 | トレーリング・リンク |
ブレーキ前/後 | ディスク/L&Tドラム |
タイヤ前後 | 145/80R13 |
バリエーション&価格
S | 107万9400円 |
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X | 116万3400円 |
G | 134万850円 |
S FOUR(4WD) | 119万7000円 |
X FOUR(4WD) | 128万1000円 |
G FOUR(4WD) | 145万8450円 |
※価格は全国メーカー希望小売り価格