新車試乗レポート
更新日:2018.11.29 / 掲載日:2009.02.13
スズキ アルトラパン 試乗レポート
スズキ アルトラパン 試乗レポート
試乗
【フルモデルチェンジ】
発表・発売:2008年11月26日
文●竹岡圭 写真●柳田由人
■一気に2世代もの進化を遂げすべてが大人に成長した新型
■ドライビング/ユーティリティ
見た目は今までとあまり変わらない印象もするボディは、じつは前後のランプのなかにもウサギマークを入れるほど、コダワリにあふれている。それとともに目立つのは、キャビンが前後に長くなったことだ。キャビンに入るとそれを、リヤシートの広さとして実感する。ホイールベースの延長がそのままこの場所にあてられたような感じだ。これなら4人乗ってのドライブも快適に過ごせるだろう。
旧型ラパンは、デビューの翌年にワゴンRがモデルチェンジしたこともあって、早い時期から乗り心地に古さを感じたものだった。しかし新型ならそういうことはない。自然吸気とターボのサスペンションの設定は共通なので、販売の大部分を占める前者でもそんなにマイルドではないけれど、しっかりした造りのボディのおかげもあって、鋭いショックをうまくいなし、フラットな乗り味を届けてくれる。
車重は同じエンジンを積むワゴンRより50kgほど軽い。しかも試乗したのが効率にすぐれるCVT仕様で、コースはすべて平坦路だったこともあって、自然吸気エンジンでも加速に不満はなかった。一方のターボエンジンは旧型に比べるとトルクの盛り上がりがなだらかになっているので、リラックスした気分で高性能を味わうことができた。走りのすべてが大人に成長しているという印象を受けた。
■インテリア/エクステリア写真[1]
フラットなインパネは長方形から長円形に変わり、シフトレバーはコラムからインパネに移った。インテリアカラーは3色もあり、それに合わせてパネルの色も3タイプある。
フッカリした着座感がキャラクターにふさわしいフロントシート。ドアトリムもインパネ同様、長円形がモチーフ。
かなり広くなったリヤシート。座り心地はフロントに負けないぐらい快適で形状もよく、長距離でも疲れなさそうだ。
■インテリア/エクステリア写真[2]
リヤシートが拡大したため、ラゲッジスペースの奥行きは少し短くなった。シートの折りたたみは背もたれを倒すだけ。
エンジンは自然吸気とターボの2種類。写真のターボは旧型同様、インタークーラーへのダクトを前から伸ばし、穴のないボンネットを実現した。
旧型と比べると少しだけ丸みを帯びたリヤビュー。「Lapin」のロゴの下のバーにもウサギを入れるなど、ディテールはとにかくこだわっている。
アルトラパンT(CVT)主要諸元
全長×全幅×全高 | 3395×1475×1510mm |
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ホイールベース | 2400mm |
トレッド前/後 | 1295/1290mm |
車両重量 | 820kg |
エンジン | 直3DOHCターボ |
総排気量 | 658cc |
最高出力 | 64ps/6000rpm |
最大トルク | 9.7kg m/3000rpm |
10・15モード燃費 | 23.0km/L |
サスペンション前 | ストラット |
サスペンション後 | トレーリングリンク |
ブレーキ前/後 | ディスク/L&Tドラム |
タイヤ前後 | 155/65R14 |
全国メーカー希望小売り価格
スズキ アルトラパン | 104万7900~155万4000円 |
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