新車試乗レポート
更新日:2024.04.10 / 掲載日:2024.04.10

JCWも試乗!「欲しいもの全部入り」、それがMINIカントリーマン【海外試乗】

文●石井昌道 写真●MINI

 2010年に初代モデルが発売されたMINIクロスオーバーは、3代目となる新型から日本でもグローバルと共通のMINIカントリーマンと名乗ることになった。

名前も新しくなったSUVモデル「カントリーマン」

MINI JCW カントリーマン

 そもそもBMWグループのもと2001年に復活したMINIは、当初はオリジナルと同様の3ドアのみで、大好きだけれど家族持ちとしては諦めざるを得ないという声も多かったが、MINIクロスオーバー/カントリーマンはCセグメントのクロスオーバーSUVで5ドアかつ広々とした室内空間とあってファミリーユースにももってこい。

 大きすぎてMINIのイメージに合わないという声もあったがスマッシュヒットとなりMINIの販売台数を押し上げたのだった。

 新型MINIカントリーマンはボディサイズをさらに拡大。先代に比べると全長は130mm、全幅は25mm、全高は65mmそれぞれ大きくなり、全長×全幅×全高は4445×1845×1660mmで見た目にも明らかに一回り大きくなった印象を受ける。一目でMINI一族であることはわかるが、ヘッドライトが丸型ではなく角張っていてフロントグリルが八角形で複雑な輪郭となっているのが新鮮で個性的。サイドの面構成はツルンとしていてシンプルだが、太いCピラーが力強くてSUVらしい。

MINI JCW カントリーマン

インテリアで目を引く円型センターディスプレイ

MINI JCW カントリーマン

 インテリアでは円型有機ELセンターディスプレイが目を惹く。

 以前は円型の縁取りではあっても中のディスプレイは一般的な長方形だったが、新型カントリーマンのそれはきっちりと円形のディスプレイだ。直径240mmの高品質ガラスが使用され、高感度タッチ機能でスムーズな操作が可能。ドライバー眼前のメーターは廃止され、このセンターディスプレイとヘッドアップディスプレイでインターフェースは完結している。

乗り心地がいいのにハンドリングはゴーカートライク

MINI カントリーマン SE ALL4

 日本導入モデルは1.5Lガソリン(156馬力)の「カントリーマンC」、2.0Lディーゼルの「カントリーマンD」(150馬力)、2.0Lガソリン(204馬力)の「カントリーマンS ALL4」、2.0Lガソリンながら317馬力とハイパワーな「JCW(ジョンクーパーワークス)カントリーマン」、そしてBEV(電気自動車)の「カントリーマンE」および「カントリーマンSE ALL4」と6種類ものグレードが用意される。

 今回はガソリンとBEVのトップグレードである「JCWカントリーマン」と「カントリーマンSE ALL4」に試乗した。

 MINIと言えばゴーカート・ハンドリングが走りのキャラクターであり、キビキビとしていて気持ちがいい反面、乗り心地はやや硬めというイメージがある。

 ところが新型カントリーマンは凹凸の多い荒れた路面でも嫌な硬さがなくて快適だ。ある程度は引き締まっていてスポーティであるのは確かだが、硬さのなかにもしなやかさがあって、凹凸からの入力を上手に丸めている。

 ボディがしっかりしているゆえに、サスペンションのストロークがスムーズだという典型的な例であるうえに、標準装備のアダプティブダンパーもいい仕事をしている。ドライビングモードを切り替えてもダンパーの減衰力は変化せず、あくまで状況に応じて可変させるものだそうだ。

 その一方でワインディングロードではステアリング操作に対して正確で素直なハンドリングをみせる。ゴーカートから連想されるような、あまりロールせずにクイクイと曲がっていくタイプではなく、しなやかでタイヤが路面を捉えていく接地感がわかりやすい。高度なハンドリングと言ってもいいだろう。快適な乗り心地とドライビングファンが両立しているのだ。

MINI カントリーマン SE ALL4

 ガソリン車のJCWとBEVでは350kgほどの重量差があるが、乗り味は基本的には似ている。とはいえ、JCWが軽快なのに対して、重たいBEVはより落ち着いた雰囲気という違いはある。

 速さとしてはどちらも十二分でホットハッチと呼べるほど。エンジンは中・高速域、BEVは低・中速域が得意という特性は表れていて、BEVはスタートダッシュから70~80km/h程度までは呆れるほどに速く、JCWのほうは飛ばせば飛ばすほど元気になっていく。

 どちらが楽しいかと問われれば、サウンドも含めてJCWに軍配が上がるが、BEVの洗練されたフィーリングも捨てがたい。こればかりは好みなので乗り比べて自分にあった一台を選ぶしかないだろう。

MINI カントリーマン SE ALL4

まとめ

 いずれにしても新型カントリーマンはスポーティな走りにこだわりながらも、広々とした室内と快適な乗り心地が欲しいという贅沢な要望に応えてくれるモデルとなった。MINIはBEV専売ブランドとなる見込みだが、ガソリンもディーゼルも選べる現在は幸せな時代と言えるだろう。

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石井昌道(いしい まさみち)

ライタープロフィール

石井昌道(いしい まさみち)

自動車専門誌の編集部員を経てモータージャーナリストへ。国産車、輸入車、それぞれをメインとする雑誌の編集に携わってきたため知識は幅広く、現在もジャンルを問わない執筆活動を展開。また、ワンメイク・レース等への参戦も豊富。ドライビング・テクニックとともに、クルマの楽しさを学んできた。最近ではメディアの仕事のかたわら、エコドライブの研究、および一般ドライバーへ広く普及させるため精力的に活動中。

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自動車専門誌の編集部員を経てモータージャーナリストへ。国産車、輸入車、それぞれをメインとする雑誌の編集に携わってきたため知識は幅広く、現在もジャンルを問わない執筆活動を展開。また、ワンメイク・レース等への参戦も豊富。ドライビング・テクニックとともに、クルマの楽しさを学んできた。最近ではメディアの仕事のかたわら、エコドライブの研究、および一般ドライバーへ広く普及させるため精力的に活動中。

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