新車試乗レポート
更新日:2023.06.05 / 掲載日:2023.06.05

【日産 新型セレナ e-POWER】格上の迫力あるマスクに充実の先進装備

文●九島辰也 写真●ユニット・コンパス

 新型セレナに乗った。1991年のデビューから数え6世代目となる。息の長いモデルだけに日産の中でも重要なポジションにあるのは確か。日産ブランドの中の認知度では第四位に挙がるそうだ。GT-R、フェアレディZ、スカイラインに続くと聞けば、存在感の高さがうかがえる。事実、直近5年間を平均するとセレナは販売台数の約15%を占めている。となると、モデルチェンジでコケるわけにはいかない。

「ママのセレナ」から「家族みんなのセレナ」に

セレナ ハイウェスター

 そんな背景の中大胆な変更は無いが、コンセプトは若干変わっている。家族感が「ママ中心」から「家族平等」になったからだ。コロナ禍を受け“限られた家族時間を思い切り楽しみたい”という意識が高くなったことを反映する。遠出を最大限に楽しめるミニバンといったところだ。

セレナ ハイウェスター

 具体的にはキャビンを広く、シートアレンジを豊富に、7&8人乗り仕様の追加を行った。サードシートをスライドさせ、荷室のスペースを稼ぐのもハイライトだろう。グレードは最上級に7人乗りLUXION(ルクシオン)を設定、その次にハイウェイスターV、XV、Xとラインナップする。LUXION以外はすべて8人乗りだ。

 エクステリアデザインは正常進化でスッキリした印象を得る。水平ラインを基調にした逆三角形のグリルとその横のライトユニットがそんな感じだ。ライトは上三つのLEDユニットが担当し、ハイビームとロービームがそこにおさまる。デイライトは一番上だ。また細かい部分ではステップ部分がくぼんでいるのがポイント。雨の日でも白デニムを汚さずに乗り降りできる、なかなかグッドなアイデアだ。

セレナ LUXION

洗練されたダッシュボードはセンスの良さを感じる

セレナ ハイウェスター

 インテリアでは洗練されたダッシュボードとミニバンならではの小物入れスペースの多さが売りとなる。特にダッシュボードのデザインは最新のインターフェイスと合わせいい感じ。家族以外の人を助手席に乗せた時、センスの良い人と思われそうだ。
 パワーソースは2リッター直4のガソリン車とe-POWERが用意される。後者は新開発の1.5リッター直3ユニットを発電機にしてモーターで駆動させる。エンジン出力は従来比16%アップ、高出力モーターは20%アップだ。新開発3気筒エンジンの特徴は静粛性の高さで、それを一次バランサーシャフトとフレキシブルフライホイールで具現化した。前者は逆回転のシャフトで振動を抑え、後者はあえて剛性の低いプレートを用いることで共振を分散させ振動を低減させる技術となる。

ナビと協調した「先読み充放電制御」に驚く

セレナ ハイウェスター

 それでは実際に走らせ印象へ話を移そう。試乗は、はじめにハイウェイスターV、その後にLUXIONの順番だった。パワーソースはともにe-POWER。マーケットニーズが多いことと日産自慢のユニットであることからe-POWERが優先される。事実、先代ではe-POWERの普及に半年かかったが、新型の受注状況ではe-POWER追加と同時に販売台数の半数を獲得した。
 走りの印象は2つのモデルで大きく変わることはない。車両重量もそれほど違わないので、ステアリング操作に対する動きもほぼ同じだ。総体的に言って、どちらも走りはいい。出だしのスムーズさ、中間加速の滑らかさに不満はない。というか、アクセルに対する加速がナチュラルで気持ちがいい。e-POWERはノートオーラあたりでグッとフィーリングが良くなったが、それがさらに進化したような感覚だ。また、フットワークも自然な動きをするのが好印象。後ろに大きな空間を背負っているような煩わしさはなく、スッキリした走りを見せる。この辺はエクストレイルでのサスペンションセッティングが活かされているのかもしれない。背の高いクルマの弱点を絶妙に消している。
 今回はプロパイロット2.0も試したいことから高速道路も走ったが、そこでの安定性は高かった。長めのホイールベースがうまい具合に直進安定性を生んでいる。プロパイロット2.0は操作がわかりやすいのがいい。ステアリング上のスイッチで終わらせられる。同一車線上のハンズオフの信頼性は高いが、車線変更後は条件が揃わないとそれが実施されない場面もあった。
 個人的にこれはすごい!と思ったのはナビ協調の“先読み充放電制御”と呼ばれるもの。これは目的地を設定するとそこまでの上り下り坂まで読んで電気を計画的に使うというものだ。目的地付近になると充電を積極的にして、リスタート時にバッテリーで動き出せるようにスタンバイしてくれる。なんともインテリジェンスな装備ではないだろうか。

まとめ

自動車ジャーナリストの九島辰也氏

 なんて感じの新型セレナだが、何はともあれサイズが使いやすいのは大きなメリットだろう。しかも今回はMクラスでありながらLクラスレベルの迫力あるマスクを手に入れた。そして価格はMクラスにおさまる。いずれにせよ装備類を含め日産の力作であることは間違いない。

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九島辰也(くしま たつや)

ライタープロフィール

九島辰也(くしま たつや)

外資系広告会社から転身、自動車雑誌業界へ。「Car EX(世界文化社 刊)」副編集長、「アメリカンSUV(エイ出版社 刊)」編集長などを経験しフリーランスへ。その後メンズ誌「LEON(主婦と生活社 刊)」副編集長なども経験する。現在はモータージャーナリスト活動を中心に、ファッション、旅、サーフィンといった分野のコラムなどを執筆。また、クリエイティブプロデューサーとしても様々な商品にも関わっている。趣味はサーフィンとゴルフの”サーフ&ターフ”。 東京・自由が丘出身。

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外資系広告会社から転身、自動車雑誌業界へ。「Car EX(世界文化社 刊)」副編集長、「アメリカンSUV(エイ出版社 刊)」編集長などを経験しフリーランスへ。その後メンズ誌「LEON(主婦と生活社 刊)」副編集長なども経験する。現在はモータージャーナリスト活動を中心に、ファッション、旅、サーフィンといった分野のコラムなどを執筆。また、クリエイティブプロデューサーとしても様々な商品にも関わっている。趣味はサーフィンとゴルフの”サーフ&ターフ”。 東京・自由が丘出身。

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