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更新日:2022.03.16 / 掲載日:2022.03.14
三菱 インドネシアで軽商用EVの実証実験 現地企業4社と覚書締結

三菱自動車は3月14日、インドネシアにおける同社車両の販売拠点であるミツビシ・モータース・クラマ・ユダ・セールス・インドネシア(以下MMKSI社)が、現地企業4社と軽商用電気自動車(EV)の実証実験に関する覚書を締結したと発表した。
EV普及に向けた環境整備の検証へ 半年間の実証実験
締結したのは、国営郵便会社ポス・インドネシア(本社:バンドン)、送配電業及び関連サービス業を行っているハレヨラ・パワー(同:ジャカルタ)、モビリティサービス大手のゴジェック(同:ジャカルタ)、ドイツ物流大手の現地法人DHLサプライヤーチェーン・インドネシア(同:ジャカルタ)の4社。三菱が日本で2011年に投入した軽商用EV「ミニキャブ・ミーブ」を輸送業務に活用し、半年間の実証実験を通じて走行距離や充電記録、配送ルートなどのデータ集積を行い、EV普及に向けた環境整備の検証を進めていく予定。
今回の締結に際し、MMKSI社の中村直哉社長は「主要な企業パートナーであるポス・インドネシア、ハレヨラ・パワー、ゴジェック、DHLサプライヤーチェーン・インドネシア及びこの共同研究を熱心にご支援いただいているインドネシア政府に心から感謝します。この実証実験を通じて、インドネシアにおける三菱自動車の電気商用車の普及とその活用について取り組んで参ります」とコメントしている。
ミニキャブ・ミーブは2022年秋頃の販売再開を予定

三菱「ミニキャブ・ミーブ」は、2011年に販売開始した国内で唯一(2022年3月時点)の軽商用EV車両。EV航続距離は150km(JC08モード)としており、最高出力30kW、最大トルク196Nmを発揮する永久磁石式同期型モーターによる力強い走りや、EVならではの静粛性が特徴。また、ガソリン車同等の積載量を実現しており、荷室長は2名乗車時で1,830mm、助手席格納時では最大2,685mmに。テールゲート開口高1,145mm、同開口幅1,285mmといった開口部の広さも商用車としての利便性を高めている。
なお、2022年3月現在は一般販売を一時中断しており、2022年秋頃より販売再開が予定されている。
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