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更新日:2021.06.25 / 掲載日:2021.06.25
アウディ2026年以降導入の新モデルはすべて電気自動車へ 内燃エンジン生産を段階的に終了
アウディQ4Sportback 50 e-tron quattro
6月22日、ドイツのインゴルシュタットで行われたベルリン気候カンファレンスに、アウディCEOドゥスマン氏が出席。ドゥスマン氏は、アウディが2026年以降に世界市場に導入するニューモデルは、そのすべてが電気自動車になると述べた。
2026年以降、ニューモデルはすべて電気自動車に
アウディQ4の生産工場
内燃エンジンを搭載するアウディ最後のニューモデルの生産は、いまから4年後に開始される。2026年以降、アウディブランドが世界市場に導入するニューモデルは、そのすべてが電気自動車になるという。戦略的事業再編の一環として、アウディはeモビリティへの移行を加速し、2033年までに内燃エンジン搭載車の生産を段階的に終了する予定とした。アウディは、遅くとも2050年までにCO2排出量を正味ゼロにすることを目指している。
ドゥスマン氏は、次のように続けた。「私たちの強みである革新的な技術をもって、アウディは持続可能でカーボンニュートラルなパーソナルモビリティを提供する。これは、規制によって訪れる変化ではなく、テクノロジーとイノベーションによって達成できると確信している」
アウディにおける内燃エンジン生産終了の具体的なタイミングは、最終的には顧客のニーズや法律の要件によって決定されるとみられる。アウディは、2033年以降も中国でのエンジン車の需要は続くと予想しているため、現地で生産された内燃エンジン搭載車が供給される可能性があるとしている。同時に、電気自動車のモデルラインナップを大幅に拡大する。
アウディ最後の内燃エンジンは「過去最高のものに」
Audi Q4 Sportback 50 e-tron quattro
アウディは今年、新型e-tron GT、RS e-tron GT、Q4 e-tron、Q4 Sportback e-tronを発表したが、これは新たに発表された内燃エンジン搭載車の数を上回っている。2025年までに、同ブランドは20以上の電気自動車をラインナップすることを目指している。ドゥスマン氏は、次のように述べた。「このロードマップによって、私たちは、電動化の時代に断固たる決意をもって移行するための道筋を明確にし、アウディは用意ができていることを表明する」
充電インフラの拡充および再生可能エネルギー源による電力供給の強化も、eモビリティの拡大と社会への浸透にとって重要な要素となる。そのため、アウディは、両方の分野に積極的に関わる意向だ。たとえば、充電ステーションの予約システムと待合ラウンジを備えた独自のプレミアム充電ソリューション、アウディ チャージング ハブのパイロットプロジェクトを発表。さらに、再生可能エネルギー源の拡大を促進するため、電力会社と提携を進めている。
その一方で、内燃エンジンの開発にも力を尽くしており、最終的な生産終了に至るまで、既存の世代の改善も続けるとしている。「その結果、アウディ最後の内燃エンジンは、過去最高のものになると断言できる」とドゥスマン氏はコメントした。