車種別・最新情報 [2022.05.24 UP]

ホンダ・ヴェゼル比較ガイド【注目10車vs対抗車・3】

“推し”ポイントで徹底比較!! 注目10モデル vs 対抗車

年度も替わり、2022年モデルの全容が見えてきた。そこで今回は今注目の10車をピックアップ。それぞれの長所である“推し”ポイントを、そのポイントに対抗しうるライバル車との比較を交えて解説。そのクルマの良さを具体的に浮かび上がらせてみよう。

●文:川島茂夫

今回の注目10モデル!!
1 TOYOTA RAV4
2 SUBARU フォレスター
3 HONDA ヴェゼル
4 TOYOTA ヤリス クロス
5 SUBARU レガシィ アウトバック
6 MITSUBISHI アウトランダー
7 TOYOTA ノア/ヴォクシー
8 SUBARU WRX S4
9 NISSAN ノート オーラ
10 TOYOTA アクア

注目10モデル【3】HONDA ヴェゼル

●価格:227万9200〜329万8900円

フィットをベースに専用開発されたコンパクトSUV。フィットと同じく、ハイブリッドシステムを1モーターのi-DCDからコンパクト化を達成した2モーターのe:HEV(1.5ℓ)に変更し、走行性能が向上している。デザインはエッジの強調を控え、水平ラインとシンプルな面構成が目を引く。積載性の工夫をはじめ、実用性の高さはクラス随一だ。

動力性能から使い勝手
まで好バランスだ

 先代はフロントピラーからルーフ、リヤゲートへと連続したファストバック風のフォルムを採用していながらコンパクトSUVでは最良クラスのキャビンユーティリティを備えていた。現行モデルでは個性を強化しつつ、実用面のブラッシュアップを図っている。
 SUVといってもコンパクトクラスは上級クラスに比べると悪路対応にあまり積極的ではなく、ヴェゼルも例外ではない。また、イメージリーダー的な存在の「プレイ」はFFのみの設定である。アウトドア趣味のために悪路踏破性を求めるならミドルクラスへのステップアップを考えた方がいい。
 見所は約4.3mの取り回しやすい全長ながら広々としたキャビンスペースと、多彩な積載性をもたらす後席格納だ。ハードウェア面でもフィットと近い構成になっていて、優れたスペース効率とタウン&レジャーに使いやすい機能も継承。SUVパッケージングならではのゆとりある室内高の開放感や積載性も使い勝手の要点だ。
 パワートレーンは1.5ℓのガソリン/CVTとシリーズ式ベースのハイブリッド「e:HEV」の2タイプ。とは言うものの最廉価のG以外はすべてe:HEVだ。e:HEVが標準でガソリン車は普及仕様といった構成である。
 動力性能面でもガソリン車は短中距離中心のコンパクトカー用途向け。余力に乏しく、長距離レジャー用途には厳しい性能である。
 e:HEVは全域でガソリン車を上回る動力性能を発揮。低中速域も力強く、登坂も余裕。エンジン稼働時も速度によるドライバビリティの変化が抑えられ、上位クラスを思わせるゆとりがある。
 サスチューンは日常用途での乗り心地に配慮したもので、低速域の荒れた路面でも穏やか。車軸回りのばたつきも少ない。それでいて高速での操舵の落ち着きもトップクラス。ドライバーも同乗者も和みの時間を過ごせる乗り味だ。

ヴェゼルの【推し】!!/e:HEVの走り

エンジンとモーターを両用するが
切り替わりの違和感などは皆無

 基本的に駆動力はモーターが担うが、高速巡航時にはエンジンも併用。モーターならではの力強さが動力性能の長所だが、ダッシュを利かせるというより盛り上がる力感を重視したパワーフィールだ。エンジンの稼働時間は長いが、その分エンジンの負荷変動が穏やか。エンジン直動機構作動時はパラレル式として振る舞うが、加速では比較的早い時期にシリーズ制御に移行し、ドライバビリティの違和感もない。

【推し】の対抗/NISSAN キックス

改良型のe-POWERは穏やかで洗練
 先代ノートをベースに改良した、1.5世代型とも呼べるe-POWERを搭載。先代ノートに比べると穏やかになっているが、モーターならではの瞬発力や力感の高いドライバビリティを特徴にする。回生協調ブレーキは非採用だが、替わりにエンブレ回生強化モードを採用している。

ヴェゼルの【推し】!!/存在際立つクロスオーバーデザイン

ベースのフィットとはまるで違う
独自のデザインで個性を表現

 コンパクトSUVはベースモデルのイメージを引き継いでいる場合が多いが、ヴェゼルは独自の個性的なスタイルだ。同カテゴリーでは強面系とでも言うか、流麗さやかわいさを押し出すタイプではない。さらに言えば先代の面影も皆無。万人受けよりも同好同志に受けるデザインとも言え、存在感が際立つ。個人的にはSUVの頼もしさを感じるが、個性が強いだけに好き嫌いも分かれそうだ。

インパネをはじめ室内も外観と同様に水平のラインが目を引く。内装の仕立てはカジュアルだ。

【推し】の対抗/MAZDA CX-30

生き物を思わせるグラマラスフォルム
 水平ラインが目を引くヴェゼルとは対照的に、連続的曲面のグラマラスなデザイン。マツダ車らしい外観である。スペース効率重視型ではなく、レジャー用途適性、あるいはSUVらしさも薄めだが、ヨロイ的な無骨なデザインよりも肉体美系を好むユーザーには魅力的な外観である。

ヴェゼルの【推し】!!/フィット譲りのユーティリティ

ショッピングからアウトドアまで
使い勝手は上々だ

 後席頭上まで絞り込みを抑えたルーフラインは後席居住性と高さのある荷物の積載性に優れる。また、後席格納はワンタッチダイブダウンと座面チップアップの2ウェイ。日常の買い物からレジャーまで、幅広く使いやすくアレンジできるのが大きな長所である。

センタータンクレイアウトによる空間効率の高さも魅力。フィットと同じく、後席座面をチップアップして積載スペースにできる。横倒し不可の荷物に重宝する。

【推し】の対抗/TOYOTA カローラ クロス

工夫はないが実用的な積載量を確保する
 室内高を大きく取ったSUVパッケージングでキャビンスペースを拡大している。その一方、後席格納は一般的なタイプ。弱みはないが得意技には欠ける。

ヴェゼルの対抗車一覧

NISSAN キックス

●価格:275万9900〜286万9900円

元は実用SUVながら、国内ではe-POWERのみ&プロパイロット標準装着で上級志向に。

MAZDA CX-30

●価格:239万2500〜371万3600円

マツダSUV群において初の2ケタ車名を冠し、クーペSUV的なフォルムを打ち出した。

TOYOTA カローラ クロス

●価格:199万9000〜319万9000円

カローラの名にふさわしい、実用コンパクトSUV。汎用性とコスパの高さが売りだ。

内外出版/月刊自家用車

ライタープロフィール

内外出版/月刊自家用車

オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。

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オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。

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