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更新日:2022.04.21 / 掲載日:2022.04.21
アウディ 改良新型「A8/S8」発売 3年半ぶり大幅アップデート
アウディジャパンは4月21日、アウディのフラッグシップセダン「A8/S8」に大幅なアップデートを行い、全国のアウディ正規販売店を通じて2022年7月より発売予定であると発表した。車両本体価格は、A8が11,900,000円~18,000,000円、S8は20,500,000円(すべて消費税込)。
「技術による先進」を具現化してきたフラッグシップセダンがアップデート
A8は1994年にデビュー、現在に至るまでVorsprung durch Technik(技術による先進)を具現してきたアウディのフラッグシップセダンに位置付けされる。先代までに、革新的な軽量・高剛性ボディ設計アウディスペースフレーム(ASF)、高効率直噴エンジン、アダプティブエアサスペンション、前後不等分トルク配分のquattro(クワトロ:フルタイム四輪駆動)、フルLEDヘッドライト、最先端のドライバーアシスタンスシステム、最新のMMIインフォテイメントを採用するなど、各世代で同ブランドの技術的ショーケースとしての役割を担ってきた。
第4世代となった同モデルは、フェイスリフトによりフラグシップにふさわしい最新のデザイン言語を体現、さらに先進のテクノロジーとインテリジェントな機能の採用による、全面的なアップデートを行うことにより、卓越した快適性とスポーティな走りを両立する一台に仕立てられた。
エクステリアデザインを一新 力強さと高級感示す
A8は今回のアップデートにより、デザインを一新。シングルフレームは底辺を広げてより存在感を増したビジュアルとなり、クロームインサートを組み合わせたことでプレステージ性を高めた。また、サイドエアインテークもクロームで強調され、6ライトのキャビンデザインやなだらかに傾斜するリヤエンドなどにより、端正でエレガントなフォルムを実現した。彫刻的なデザインのフェンダーはオリジナル quattro(クワトロ)を彷彿とさせる力強さを表現、そしてリヤライトを LEDライトストリップで結ぶことで高級感を演出している。
新しく全モデルに標準装備されるマトリクスOLEDリヤライトは、薄くて軽量でデザインの自由度が高く、消費電力の少ない有機発光ダイオード(OLED)を採用したもので、走行モードによりその表情を変えるとともに、後続車が2m以内に近づくとすべてのOLEDセグメントを点灯させることで車間距離を警告する機能を備える。
さらにオプションとして新たに用意されるスポーティなS lineエクステリアは、ブラックハニカムパターンのS lineグリル、バンパー、20インチ専用ホイールにより、堂々たる印象を高められる。
(ブラックAudi Rings&ブラックスタイリングパッケージ装着車)
開放的で上質なラウンジのように演出されたインテリア
(S lineインテリアプラスパッケージ装着車)
インテリアは開放的なラウンジをイメージし、水平基調のシンプルで上品なデザイン、エクステンデッドレザーやエスクテンデッドアルミニウムルックインテリア等、素材のクオリティにこだわって、上質で快適な室内空間を実現した。
さらに、内装にもS lineインテリアプラスパッケージやAudi デザインセレクションといったオプションを設定、フラッグシップにふさわしいクオリティとセンスを備えた新たな選択肢を提供する。
高性能と高効率を両立する48Vマイルドハイブリッド
同モデルには、3.0 TFSIと4.0 TFSIの2種類のパワートレインを設定。3L V型6気筒3.0 TFSI エンジンは、過給方式にツインスクロールターボを採用し、最高出力 250kW(340ps)、最大トルク 500Nmを発揮。一方の4L V型8気筒4.0 TFSI エンジンは、2 基のツインスクロールターボを搭載した新エンジンで、最高出力338kW(460ps)、 最大トルク 660Nmを発揮する。いずれも、トランスミッションは8速ティプトロニックが組み合わされ、48V電源システムとマイルドハイブリッド(MHEV)を搭載する。
MHEVシステムはリチウムイオンバッテリーとベルト駆動式オルタネーター スターター(BAS)により、減速時には最大12kW の回生エネルギーをリチウムイオンバッテリーに送り込むことが可能。またコースティング(惰力走行)時のエンジン完全停止に加えて、アイドリングストップの動作速度を22km/hへと高めたことにより、100km 走行あたり最大 0.7L (欧州値)の燃料を削減できるものとしている。
また、全モデルに機械式センターディファレンシャル搭載のquattroフルタイム四輪駆動システムを採用。セルフロッキングディファレンシャルは、通常時には前40 : 後60にトルクを非対称に配分し、後輪駆動のような軽快なハンドリングとフルタイム4WD ならではの優れた走行安定性を両立。路面状況によってトルク配分を可変することで、優れたトラクション性とダイナミックな走行性能を実現する。
そのほか、安全性においては、従来のアダプティブクルーズコントロール、アクティブレーンアシスト、トラフィックジャムアシストを統合したアダプティブドライブアシスト(ADA)をはじめ、アウディプレセンス360、カーブストーンアシスト等、最新のセーフティ機能やドライバーアシスタンスシステムを搭載した。
4L V8ツインターボエンジンで圧倒的な走りを実現するS8
新型A8の高性能版となる新型S8は、スーパースポーツモデルに匹敵する4L V8ツインターボの4.0 TFSIエンジンを搭載。420kW (571ps) / 800Nmという圧倒的なパワーを発揮する。こちらにもA8同様、48V マイルドハイブリッドシステム、8速ティプトロニックが組み合わされる。
また、走りの質を高める装備として、乗り心地と操縦安定性をバランスよく、高いレベルで実現するプリディクティブアクティブサスペンションをはじめ、ダイナミックオールホイールステアリング、リヤスポーツディファレンシャルが標準装備となっている。
デザイン面では、エクステリアに専用デザインの前後バンパーやアルミニウムルックインサートにより精悍さを増したハニカムデザインのシングルフレームグリル、専用の点灯パターンを採用するOLEDリヤライトや4 本出しの楕円エキゾーストフィニッシャー、5ダブルスポークスターデザインの21インチアルミホイールを採用し、パフォーマンスの高さを表現。インテリアはブラックを基調に、フルレザーパッケージやバルコナレザーの専用スポーツシートなどを備え、スポーティさと上質さを高い次元で両立した。なお、エクステリアカラーにS8ならびに S lineエクステリアパッケージ専用となる、デイトナグレーパールエフェクトやウルトラブルーメタリックといった新色も設定している。
車両本体価格一覧
モデル | エンジン | トランスミッション | 駆動方式 | ステアリング | 車両本体価格(税込) |
Audi A8 55 TFSI quattro | 3.0L V型6気筒ターボチャージャー 340PS/500Nm | 8速/ティプトロニック | quattro | 右/左 | 11,900,000円 |
Audi A8 60 TFSI quattro | 4.0L V型8気筒ターボチャージャー 460PS/660Nm | 8速/ティプトロニック | quattro | 右/左 | 16,350,000円 |
Audi A8 L 60 TFSI quattro | 4.0L V型8気筒ターボチャージャー 460PS/660Nm | 8速/ティプトロニック | quattro | 右/左 | 18,000,000円 |
Audi S8 | 4.0L V型8気筒 | 8速/ティプトロニック | quattro | 右/左 | 20,500,000円 |