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更新日:2021.02.02 / 掲載日:2021.01.28

メルセデス・ベンツ、「Sクラス セダン」をフルモデルチェンジ【改良新型】

この記事の目次

メルセデス・ベンツ日本は1月28日、フルモデルチェンジしたフラッグシップセダン「Sクラス セダン」を発表し発売した。ラインアップは「S 400 d 4マティック」「S 400 d 4マティック ロング」「S 500 4マティック」「S 500 4マティック ロング」、540台限定の発表記念特別モデル「S 500 4マティック ロング ファーストエディション」「S 500 4マティック ロング ファーストエディション<AMGライン>」の6グレードを設定している。国内で8年ぶりにフルモデルチェンジした新型は、メルセデス・ベンツのデザインコンセプト「Sensual Purity(官能的純粋)」を追求したデザイン、人間中心の最新技術、安全性のさらなる追求など、「現代に求められるラグジュアリー」を再定義し、高級感&デジタルを調和した内装、生体認証によるシートポジションなどの設定ができる機能、最新の先進装備などを採用している。

デザイン

エクステリアは、「Sensual Purity(官能的純粋)」というメルセデス・ベンツのデザインコンセプトに基づき、ラインやエッジを大幅に減らして曲線を描く彫刻的な面で表現し、3点が光るデイタイムドライビングライトを備え、先代より上下方向に薄く、全体に少し小さく、エッジの効いたクールなヘッドライト、メルセデス・ベンツ伝統の「スリーポインテッドスター」が輝くボンネットマスコット、緩やかな多角形のラジエーターグリル、下部をクローム仕上げとしたフロントバンパーのフロントエンド、メルセデス・ベンツ初の格納型ドアハンドルを採用したスマートなサイドビュー、クロームライン、三角形で横に長い特徴的なデザインの2分割型リヤコンビネーションランプを組み合わせたSクラスとすぐに分かるリヤビューなど、スタイリッシュで存在感のあるスタイルで、世界最高水準の空力性能(Cd値は最小で0.22・欧州仕様車参考値)を実現している。

インテリアは、すべての乗員がまるで自宅にいるかのように寛げる室内空間を目指して、ボディシェルの一部に遮音発泡材を採用するなど、静粛性を向上させるとともに、アナログとデジタルの美しい調和を図り、12.3インチコックピットディスプレイ(メーターパネル)、縦型の12.8インチ有機ELメディアディスプレイ、インパネからドアパネルまで覆うウッドトリムなどを採用し、アンビエントライト(64色、20段階の明るさ調整機能付き)のLED数は先代の40個から247個(ロングボディモデルは263個)とすることで、1平方メートルあたり最大200カンデラと、先代の10倍の明るさとなっている。12.3インチコックピットディスプレイ(メーターパネル)、縦型の12.8インチ有機ELメディアディスプレイは、4つの表示スタイル(ジェントル、スポーティ、エクスクルーシブ、クラシック)、3つのモード(ナビゲーション、アシスト、サービス)を備え、メーターパネルは速度計などの表示が立体的に見える「3Dコックピットディスプレイ」を全車にオプション設定する。シートは、人間工学に基づき、心地よく疲労しにくいように設計し、後席は左右のシートにヒーター機能付きの調整可能なヘッドレストクッションを新たに採用するとともに、フットレストを大型化、フット&レッグレストの調整範囲を拡大したフットレスト付きエグゼクティブリヤシート(助手席側後席)、リヤエンターテインメントシステム【左右独立11.6インチモニター(タッチ式)、MBUXリヤタブレット、ワイヤレスヘッドフォン(2個)】などをセットにした「リヤコンフォートパッケージ」を一部グレードにオプション設定する。さらに、ドライバーの顔(全車にオプション設定)、指紋、声の生体、PINコードによる認証で、シートポジションなどを設定することができる機能を搭載している。

【格納型ドアハンドル】

リヤコンフォートパッケージ

キー

メカニズム

パワートレーンは、「S 400 d 4マティック」「S 400 d 4マティック ロング」が3.0L直6DOHC直噴ターボクリーンディーゼルエンジン「OM656(最高出力330PS/最大トルク71.4kg・m)」、「S 500 4マティック」「S 500 4マティック ロング」「S 500 4マティック ロング ファーストエディション」「S 500 4マティック ロング ファーストエディション<AMGライン>」がISG(インテグレーテッド スターター ジェネレーター)、48V電気システムなどを組み合わせた3.0L直6DOHC直噴ターボエンジン「M256(最高出力435PS/最大トルク53.0kg・m)」に、9速オートマチックトランスミッション(9G-TRONIC)、四輪駆動システム「4マティック」を搭載する。

足回りは、快適な乗り心地と安定した走行性能を実現する「AIRマティックサスペンション」、街中での取り回し性能と走行安定性を高める後輪操舵システム「リヤ アクスルステアリング」を採用している。

アルミニウムハイブリッドボディシェル

3.0L直6DOHC直噴ターボクリーンディーゼルエンジン「OM656」

3.0L直6DOHC直噴ターボエンジン「M256」

9速オートマチックトランスミッション(9G-TRONIC)

四輪駆動システム「4マティック」

AIRマティックサスペンション

リヤ アクスルステアリングのイメージ

主な装備

先進安全装備は、システムを向上、機能を強化した「レーダーセーフティパッケージ【アクティブディスタンスアシスト・ディストロニック(自動再発進機能付き)、アクティブレーンチェンジングアシスト、アクティブブレーキアシスト(歩行者/飛び出し/右折時対向車検知機能付き)などをセット】」などを標準装備する。さらに、全車にMBUX ARナビゲーションをフロントウィンドウに投影する世界初(メーカー純正オプションとして、2020年9月時点、メルセデス・ベンツ調べ)の「ARヘッドアップディスプレイ」、ロングボディモデルに世界初(世界初となるのは後席左右の場合、2020年9月時点、メルセデス・ベンツ調べ)の後席左右のSRSリヤエアバッグをオプション設定する。

エンターテインメント装備は、自然対話式音声認識機能、車両の前面に広がる現実の景色をナビ画面の一部に映し出すAR機能を搭載したMBUX ARナビゲーションなどを備えた対話型インフォテインメントシステム「MBUX(メルセデス・ベンツ ユーザーエクスペリエンス)」、手のジェスチャーで様々な操作をすることができる「MBUXインテリア アシスタント(ブラックのインテリアカラーのみ)」、1750W出力のプレミアムオーディオシステム「Burmesterハイエンド4Dサラウンドサウンドシステム」などを採用している。さらに、24時間緊急通報サービス、24時間故障通報サービス、スマホで車両を遠隔操作&確認できる「リモート車両操作」などのテレマティクスサービス「Mercedes me connect」を利用することができる。

SRSリヤエアバッグ

MBUX ARナビゲーション

icon S 500 4マティック ロング ファーストエディション/S 500 4マティック ロング ファーストエディション<AMGライン>

新型Sクラス セダンの発表を記念して設定された日本限定となる特別モデルは、540台限定で、「S 500 4マティック ロング」をベースに、標準仕様とスポーティなAMGライン仕様を用意し、ボディカラーはダイヤモンドホワイト、オブシディアンブラックの2色を設定する。エクステリアは、標準仕様が19インチマルチツインスポークアルミホイール、AMGライン仕様が21インチAMG5ツインスポークアルミホイールの専用アルミホイール、インテリアは標準仕様がブラック、AMGライン仕様がブラックまたはシエナブラウン/ブラック(2色から選択できる)のインテリアカラー、ハイグロス スレートポプラウッドトリムのインテリアトリムなどを採用したほか、ダッシュボード、前席センターコンソール、前席/後席ドアトリムなどにナッパレザー、ルーフライナーにレザーDINAMICAを施し、オプションのリヤコンフォートパッケージを標準装備している。

主要諸元・ラインナップ・車両本体価格

【主要諸元】

S 400 d 4マティック
●全長×全幅×全高(mm):5180×1920×1505●ホイールベース(mm):3105●車両重量(kg):2090●駆動方式:4WD●パワートレーン(最高出力/最大トルク):2924cc直6DOHC直噴ターボクリーンディーゼルエンジン(330PS/71.4kg・m)●トランスミッション:9速オートマチックトランスミッション(9G-TRONIC)●WLTCモード燃費 (km/L):12.5●燃料タンク容量(L):76[軽油]●最小回転半径(m):5.4●ハンドル位置:左/右

S 500 4マティック ロング
●全長×全幅×全高(mm):5290×1920×1505●ホイールベース(mm):3215●車両重量(kg):2170●駆動方式:4WD●パワートレーン(最高出力/最大トルク):2996cc直6DOHC直噴ターボエンジン(435PS/53.0kg・m)●トランスミッション:9速オートマチックトランスミッション(9G-TRONIC)●WLTCモード燃費 (km/L):11.0●燃料タンク容量(L):76[プレミアム]●最小回転半径(m):5.5●ハンドル位置:左/右

【ラインナップ・車両本体価格】

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グーネットマガジン編集部

ライタープロフィール

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。

また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。

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