フォルクスワーゲン　新型PHV「パサートGTEヴァリアント」発表

　フォルクスワーゲン ジャパンは4月5日、昨年4月より導入した新型「Passat（パサート）」シリーズに新たなパワートレインとして、プラグインハイブリッド システムを採用した新型「Passat GTE Variant（パサート ジーティーイー ヴァリアント）」を発表、同日より今年の生産割当分の販売を全国のフォルクスワーゲン正規ディーラーで開始した。グレードは2グレード展開で、全国希望小売価格は、6,345,000円～6,838,000円（税込）。
　なお、半導体供給不足などの影響により年内の供給量は約50台程度の見込みで、それ以降の受注分については来年以降の出荷となる予定。

独自のハイブリッドシステムを採用　バッテリー容量を13.kWhに増強

　パサートヴァリアントはフォルクスワーゲンのフラッグシップモデルであるパサートのワゴンモデルで、2021年4月に新型車を発表、ガソリンエンジンモデルとディーゼルエンジンモデルの全5グレードが展開されていた。
　今回発表された新型「パサートGTEヴァリアント」は、パワートレインに115kW/156PSの1.4TSIガソリンエンジンと85kW/116PSの電気モーターを組み合わせ、普段使いのみならず長距離走行も可能とした独自のハイブリッドシステムを採用。先代モデルと比較して、バッテリー容量を9.9kWhから13.0kWhへと増強し、EV航続可能距離が57km（WLTPモード）に。通勤や送迎、ショッピングなど近距離の移動では、二酸化炭素を排出しない走行モードのみでの使用も可能となっている。
　また、走行モードは先代モデル同様に、モーターのみで走行する“EVモード”以外にも、モーターとエンジンを効率よく使って走行する“ハイブリッドモード”に加え、モーターとエンジンの両方のパワートレインを使って力強く走行する“GTEモード”を選択でき、ハイブリッドモードでは、走行中に回生エネルギーからバッテリーを充電することも可能としている。

最新のフォルクスワーゲンデザインを導入　フロント・リヤ周りのデザインを一新

　同モデルのデザインは新型パサートシリーズ同様、フロントとリヤバンパー、ラジエーターグリル、リヤの中央部分に移された「Passat」のロゴなど各所を刷新し、力強く洗練されたエクステリアデザインを実現。また、先代モデル同様にGTE専用のC字型LEDデイタイムランニングライトやブルーにペイントされたブレーキキャリパーを装備し、フォルクスワーゲンのeモビリティを象徴するモデルに仕立てられた。
　ボディカラーはパイライトシルバーメタリック、ディープブラックパールエフェクト、マンガングレーメタリックに、有償オプションのオリックスホワイトマザーオブパールエフェクトを加えた全4色を用意している。

最新の運転支援システムを全車標準設定

　同モデルには、最新の運転支援システムを数多く標準装備。同一車線内全車速運転支援システム“Travel Assist”は、従来の渋滞時追従支援システム“Traffic Assist”をさらに進化させたシステムで、ドライバーがあらかじめ設定した車速内において前走車との車間及び走行レーンの維持をサポート。高速道路などの長距離移動において安全性の向上と疲労の軽減に寄与する。
　そのほか、LEDマトリックスヘッドライト“IQ.LIGHT”は、フロントカメラで対向車や先行車を検知し、マトリックスモジュールに搭載されたLEDを個別に制御することで、最適な配光を可能としたシステムで、安全性向上とともに右左折時の被視認性向上にも寄与している。

主要諸元表＆希望小売価格一覧

主要諸元表

※電動パノラマスライディングルーフ装着車両

ボディカラー

希望小売価格（消費税込）

・パサート GTE ヴァリアント：6,345,000円
・パサート GTE ヴァリアントアドバンス：6,838,000円

オプション価格（消費税込）

・有償オプションカラー（オリックスホワイト マザーオブパールエフェクト）：132,000円
・電動パノラマスライディングルーフ（電動サンシェード、UVカット機能付）：154,000円　*GTE アドバンスのみ

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