新車試乗レポート
更新日:2018.11.18 / 掲載日:2016.04.28
フォルクスワーゲン ゴルフ トゥーラン 試乗レポート(2016年04月)
フォルクスワーゲン ゴルフ トゥーラン 試乗レポート
試乗
【フルモデルチェンジ】
発表/2016年1月12日
フォルクスワーゲン・カスタマーセンター
0120-993-199
文●森野恭行 写真●編集部
■ファンを裏切らない堅実なレベルアップに好感
新型トゥーランの登場を待っていたひとも多いことだろう。そんなファンにとっての安心の要素は、「3列7人乗りのまじめなMPV」という基本のキャラクターに、なんら変わりがないこと。その上で全体をグレードアップさせたのが新型の見どころだ。さて、その走りの実力は?
■ドライビング/ユーティリティ
Report 森野恭行
ホイールベースを110mm、全長を130mm、全幅を35mm拡大するなど、パッと見から立派になった印象がある新型トゥーラン。でも、新世代車台のMQBを採用した効果で、安全性や快適性を高めつつ20kgの減量にも成功しているのだから、動力性能は確実に向上している。エンジン性能は10馬力/3.1kg mの改善だが、数値以上に加速が力強くなり、クルージングのゆとりが高まった印象がある。すぐにわかる静粛性の改善や、スムーズさを増したDSGの変速も見逃せない点だ。
MQBの採用はもちろん、ホイールベースやトレッドの拡大も功を奏して、操縦安定性の能力も大きく向上した。高速走行ではハイペース領域でも高い安定性と安心感をもたらし、ワインディングにおいてはスポーティな走りを楽しめるだけのハンドリング性能も披露するのだから、ミニバンとしてはかなりの実力の持ち主だといえる。
でも、より以上に家族を喜ばせるのは、快適度をグッと高めた乗り心地だろう。オプションでの選択となるが、電子制御ダンパーのDCC採用の効果は大きく、17インチタイヤを履くハイラインでもやさしい乗り味を実現している。しかも、コンフォートからノーマル、スポーツとモードを切り替えれば、走りは引き締まったものとなるのだから、どんなシーンにも的確に対応できる。
■インテリア/エクステリア写真[1]
ゴルフV&VI時代のモデルはインパネを共用する例が多かったが、MQB世代の新型トゥーランはコクピットの風景も独自のもの。デザインが一気にモダンになり、質感もアップした。
ボディの大型化により、広さ、快適性、実用性のすべてが向上した居住空間。2列目は3席独立タイプで、それぞれの席にスライド&リクライニング機構を採用する。
■インテリア/エクステリア写真[2]
新世代オールアルミ1.4LTSIはトゥーラン用もシングルチャージャー式だ。性能と効率を向上させた。
7人乗車でも日常の買い物程度には対応。3列目格納で容量は最大917L、2列目もたためば最大1857Lとなる。平坦なフロアも便利。
スタイリッシュに変身。最新VWルックの採用と全長&全幅の拡大が、プラスの方向に作用した。上級のハイラインは17インチ55タイヤやLEDヘッドライト、クロームエアインテークを標準装備。
フォルクスワーゲン ゴルフ トゥーラン TSI ハイライン(7速AT・DSG)
全長×全幅×全高 | 4535×1830×1660mm |
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ホイールベース | 2785mm |
トレッド前/後 | 1560/1535mm |
車両重量 | 1560kg |
エンジン | 直4DOHCターボ |
総排気量 | 1394cc | 最高出力 | 150ps/5000-6000rpm |
最大トルク | 25.5kg m/1500-3500rpm |
JC08モード燃費 | 18.5km/L |
サスペンション前 | ストラット |
サスペンション後 | 4リンク |
ブレーキ前/後 | Vディスク/ディスク |
タイヤ前後 | 215/55R17 |
価格
フォルクスワーゲン ゴルフ トゥーラン | 284万7000円~376万9000円(全グレード) |
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