新車試乗レポート
更新日:2018.11.30 / 掲載日:2013.07.12
フォルクスワーゲン ゴルフ 試乗レポート(2013年07月)
フォルクスワーゲン ゴルフ 試乗レポート
試乗
【新車】
発表/2013年5月20日
発売/2013年6月25日
フォルクスワーゲン
0120-993-199(2013年6月)
■並みいるライバルを凌駕するいかにもゴルフらしいポテンシャル
■ドライビング/ユーティリティ
Report 中村孝仁
見た目は果たしてモデルチェンジしたのか?である。遠目にはほとんど6代目と区別がつかないほど。近づいてみればLEDライトを装備していたり、顔つきが違うなど細かい部分が異なる。だが本質が大変わりしている。1.2Lと1.4LのTSIエンジンにしても新設計で、とくに1.4Lのほうは気筒休止機構を装備している。勿論1.2Lにも手が加えられ、両車とも100%エコカー減税対象である。
走ってどうか。ゴルフVIで十分に静かになったと思った室内は、さらに静かになった。オプション設定のDCCを装備すると1.4L車は17インチを履くにもかかわらず、乗り心地は16インチのコンフォートラインよりも優れる。それに圧倒的な接地感をもつハンドリングによって切れのあるコーナリングが可能で、さらに質の高いコンフォート性能を持つなど、先行して抜群の人気を誇るメルセデス、ボルボになんら遜色ないどころかトータルで見ると凌駕していると言って過言ではない。性能とコストを考慮した結果か、リヤサスは1.2Lがトレーリングアーム、1.4Lは4リンクと異なる足を与える芸の細かさも見せる。
見た目に派手でブランド力を誇るメルセデスやボルボを取るか、真の意味でクルマの実力を持つ地味なVWを取るか、まさにこれは究極の選択だ。では書いている筆者はどうか? ゴルフでしょ。
■インテリア/エクステリア写真[1]
デザイン的に、正直言って地味である。それに現段階ではインダッシュのナビが付かない。しかし、質素を売りにできるゴルフの強さがある。
ついに可変気筒システムまで組み込んだ1.4L TSIユニット。軽量化のためか化粧カバーも取り去られてヘッドが剥き出し。
ライバルが電動アジャストを用意しても地味なゴルフはあくまで手動アジャストのみ。フィット感は富に向上している。
■インテリア/エクステリア写真[2]
DSGは7速。初期はシフトタイミングの速さとスムーズさが両立しなかったが、今はそれを克服。それに効率も上げている。
1.4L 搭載車には225/45R17が標準。1.2Lはコンフォートラインが16インチ、トレンドラインには15インチが装着される。
太いCピラーはゴルフの定番スタイル。変わらないことへの強いこだわりは、まさにポルシェ911に一脈通じるところがある。
GOLF TSI Highline (7DSG)主要諸元
全長×全幅×全高 | 4265×1800×1460mm |
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ホイールベース | 2635mm |
トレッド前/後 | 1535/1510mm |
車両重量 | 1320kg |
エンジン | 直4DOHCターボ |
総排気量 | 1394cc |
最高出力 | 140ps/4500~6000rpm |
最大トルク | 25.5kgm/1500~3500rpm |
JC08モード燃費 | 19.9km/L |
サスペンション前 | ストラット |
サスペンション後 | 4リンク |
ブレーキ前/後 | Vディスク/ディスク |
タイヤ前後 | 225/45R17 |
バリエーション&価格
Trendline BLUEMOTION Technology | 249万円 |
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Comfortline BLUEMOTION Technology | 269万円 |
Highline BLUEMOTION Technology | 299万円 |