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更新日:2023.01.17 / 掲載日:2022.12.28

新型マツダCX-8 プレミアムグレードの改良ポイントまとめ!

最新の魂動デザインを採用、プレミアムグレードを大幅強化!

年次改良を繰り返すことで“最新”を保ち続けるマツダだが、時に例年以上の大改良を加えることで商品力が一気に高まるタイミングがある。今回のCX-8がまさにそれで、内外装や機能、グレード体系にいたるまで大きく進化。まさに“新生”と呼ぶにふさわしい新型CX-8、その魅力をお伝えしよう。

●文:川島 茂夫 ●写真:澤田 和久

MAZDA 新型CX-8

強みをより強化した
実のある商品改良を実施
 CX-60の登場により、マツダSUVの国内向けプレミアムモデルはCX-8との2系統となった。ラージプラットフォームという新開発のFR(縦置エンジン)プラットフォームの呼び名からするとCX-60が上位モデルのように錯覚してしまうが、適応用途や志向的にはCX-8と異なっている。今回実施された商品改良はCX-60との区別をより明確にするためと考えていいだろう。
 周知のとおりCX-8はCX-5をベースにホイールベース共々キャビンを延長したモデル。拡大した室内とロングキャビンの悠々としたプロポーションが特徴であり、全モデルにおいて3列シートを採用する。さらにベーシックグレード以外はセカンドキャプテンシート仕様を用意。ゆったりとした居住空間とマツダらしい落ち着いた内装の設えにより、プレミアム感溢れる居心地を提供する。寛ぎを主にしたキャビンこそCX-60との大きな違いになっている。
 今回の改良モデルには、シートの変更やサスセッティングの見直しなどが図られたほか、2.5ℓターボ車のペダル反力やATの変速及びロックアップクラッチ制御を変更し、低負荷域での扱いや加速反応の改善が図られた。他にもCTSの採用やアダプティブヘッドライトの改良といった安全&運転支援機能も強化。マツダらしい、より快適にかつ安全にドライブを楽しめる工夫が盛り込まれている。
 そしてもうひとつのハイライトが、CX-8の個性を引き立たせる3つの特別仕様が追加されたこと。
 ひとつめは「グランドジャーニー」。CX-5に設定されているフィールドジャーニーのCX-8版と捉えると分かりやすいが、フィールドジャーニーほどアウトドア志向は強くなく、キャンピングに対するグランピング、つまりアウトドアとプレミアムの融合を図っているのが特徴。内外装ともにSUV的タフネスよりもカジュアル感と高級感を高めた印象がある。また、内外装のカスタマイズに加えて、Miドライブ(走行モードセレクター)の専用機能として4WD制御により悪路踏破性を向上させるオフロードモードを追加している。
 アウトドア志向を強めたグランドジャーニーに対して、オンロード志向を強めたのが「スポーツアピアランス」だ。
 クラッディングやガーニッシュを光沢黒仕上げとし、シートはスムースレザーの赤と黒を用意。精悍さと落ち着きを共存させた内外装がマツダらしい走りを予感させる。CX-8で魂動デザインと人馬一体を象徴するモデルと言えよう。
 そして最後の1台は「エクスクルーシブモード」。ボディ同色仕上げのクラッディングとガーニッシュを採用し、シート地にはナッパレザーを用いるなどCX-8のプレミアム性の象徴的存在だ。
 走行&安全関連機能のアップデートに魅力あふれる新モデルの追加は、最新イコール最良を模索するマツダらしい実のある選択。SUVラインナップの頂点モデルにふさわしい内容といえる。

Grand Journey(グランドジャーニー)

アウトドア風味に仕立てた
人気シリーズを投入

CX-5で好評を集めるギア系グレードをCX-8にも導入。スマートエディションをベースにSUV感覚を強化した内外装を採用し、4WD車のみの設定となる。プレミアム志向が強いCX-8のイメージとは少しキャラが異なる、異端児的なグレードだ。

■主要諸元(XD Grand Journey 4WD 6人乗り) ●全長×全幅×全高(㎜):4925×1845×1730 ●ホイールベース(㎜):2930 ●車両重量(㎏):1910 ●パワーユニット:2188㏄直列4気筒ディーゼルターボ(200PS/45.9㎏・m) ●WLTCモード総合燃費:15.4㎞/ℓ ●燃料・タンク容量:軽油・74ℓ ●最小回転半径:5.8m ●タイヤ&ホイール:225/55R19

ブラックメタリック+切削加工の19インチアルミホイール。異形ツイン5スポーク形状も目を引くポイントのひとつ。

Sports Appearance(スポーツアピアランス)

精悍な黒をアピールする
スポーティグレード

 ブラックを全身に身に纏う一体感あるスタイリングとプレミアム感を強めた内装デザインが特徴。走行機能面の特別な上乗せはないが、マツダらしいスポーティな走りへのこだわりが感じられる。2.5ℓNAとディーゼル車に設定され、ともにFF/4WDを用意されている。

■主要諸元(XD Sports Appearance 2WD 6人乗り) ●全長×全幅×全高(㎜):4925×1845×1730 ●ホイールベース(㎜):2930 ●車両重量(㎏):1830 ●パワーユニット:2188㏄直列4気筒ディーゼルターボ(200PS/45.9㎏・m) ●WLTCモード総合燃費:15.8㎞/ℓ ●燃料・タンク容量:軽油・72ℓ ●最小回転半径:5.8m ●タイヤ&ホイール:225/55R19

19インチのアルミホイールはブラックに塗装される。ボディとの一体感あるスタイリングも魅力のひとつだ。

Exclusive Mode(エクスクルーシブモード)

マツダSUVの頂点を極めた
特別仕立ての最上級グレード

 マツダの頂点をそのままに主張する特別仕様車。専用の内外装を採用するほか、シート地にナッパレザーを用い、その他の装備もシリーズ最上級仕様に仕立てられる。撮影車はCX-60から導入された新塗装色ロジウムホワイトプレミアムメタリック仕様となる。

■主要諸元(XD Exclusive Mode 4WD 6人乗り) ●全長×全幅×全高(㎜):4925×1845×1730 ●ホイールベース(㎜):2930 ●車両重量(㎏):1910 ●パワーユニット:2188㏄直列4気筒ディーゼルターボ(200PS/45.9㎏・m) ●WLTCモード総合燃費:15.8㎞/ℓ ●燃料・タンク容量:軽油・74ℓ ●最小回転半径:5.8m ●タイヤ&ホイール:225/55R19

3タイプ選べるエンジンの中でも、2.2ℓディーゼルターボは200PS/45.9㎏・mと力強さとバランスの良さを持つ。経済性に優れることも美点。
マツダコネクトがApple CarPlayのワイヤレス接続機能に対応したほか、USB Type-C端子を新採用。車載ITの進化も見逃せないポイント。
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内外出版/月刊自家用車

ライタープロフィール

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オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。

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オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。

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