自動車にかかる税金
更新日:2020.04.06 / 掲載日:2014.04.25
低年式車の上手な選び方

車齢13年を超えると増税!? リーズナブルに中古車を購入しようと考えていた人にとっては、なんとも世知辛い政策だ。ということは、低年式車は買いにくいのか。いえいえ、そんなことはありません。低年式車は上手に選べば問題ないんです。
消費税が増税! さらに自動車関連の税金も大きく変わる!?
政策を理解して増税を回避できるクルマを選ぶ
消費税が8%へと増税され、ユーザーの買い控えが加速しそうな様相だが、じつは新車はかなり優遇されている。「平成26年度税制改正大綱」によれば、エコカー減税が2年延長されたうえに、一定の燃費基準をクリアしたクルマについては購入時にかかる自動車取得税の減税率が引き下げられ、なおかつ最初の継続検査(車検)の際に収める重量税も、エコカーなら軽減される額が大きくなった。
しかし、中古車については『新車新規登録から13年を経過した』自家用車の自動車重量税が、現行の0.5トンあたり5000円/年から段階的に増税となる。最終的に平成28年4月以降は5700円まで上がってしまう。だからといって中古車を買わないはナンセンス。こうした政策を理解し、増税を回避できるクルマを選ぶのが上手な買い方なのだ。
こんなことになっているのを知っていますか? 閣議決定された『平成26年度税制改正大綱』によると・・・
Point1 エコカーはもっと優遇される傾向

エコカー減税は適用期間が延長されるなど、環境に優しいクルマがこれまで以上に優遇されることになった。
税制改正大綱では、自動車取得税率の一部引き下げ、さらにはエコカー減税の拡充が決定された。消費税が8%になってクルマ購入を渋るユーザーに対して、税負担の軽減を行うことで新車購入のメリットを享受してもらおうというのは理解できる。しかし、それが新車のエコカーばかりというのは、中古車購入検討中のユーザーには非常に残念なハナシだ。
購入後の自動車税はこう変わる!(消費税8%時)
■グリーン化特例は延長・拡充されます

購入後に支払う自動車税についても減額される。これまで50%あるいは25%だった減税率が、それぞれ75%、50%へと変わる。燃費がよくて排出ガスが少ない新しめのクルマは、これまで以上に需要が高まると予想される。
消費税が10%に上がったときには環境性能割が実施される(予定)
消費税が10%に上がる際に、自動車税は環境性能に応じた課税の実施が検討されている。もはや燃費性能に優れているクルマ以外は乗れない!そんな風潮すら起こりかねない。
自動車取得税はこう変わる!(消費税8%時)
■税率が引下げられるのです

取得税はクルマ購入時にかかる税金で、税率の変更は中古車でも恩恵にあずかれる。ただし、取得額が50万円以下になるクルマの場合はもともと課税されない。
■エコカー減税が拡充されます【乗用車等の例】

上記の軽減率はすでに平成26年4月1日からスタートしている。ガソリン車でも免税となるクルマが増えているが、それ以外の新車も減税によるお得感が増している。
消費税が10%に上がったときには自動車取得税が廃止されるのです
消費税が10%に上がったときには、自動車取得税を廃止してユーザーの税負担が軽減される。もともと免税だったエコカーの新車に影響はないが、エコカー減税が適用されない中古車にとっては嬉しい制度だといっていいだろう。
Point2 重量税の制度が変わって低年式車が不利な状況!?

クルマにかかる費用を抑えるべく低年式車を選んだのに、税金が増えて負担が大きくなるのは本末転倒。13年超のクルマは買いづらくなりそうだ。
中古車にもっとも影響を及ぼすのが、重量税の課税額が変わることだ。下の図を見ていただければわかるとおり、新車のエコカー(免税のクルマ)は車検時の重量税まで免除される。その一方で経年車、とくに13年を超えるクルマは増税される。2年に1回(初回は3年)のこととはいえ、これまでより負担が増えることは間違いないのだ。
自動車重量税はこう変わる!(消費税8%時)
■免税対象車は初回車検時も免税(平成26年4月1日~平成27年4月30日)

自動車税のように毎年かかるわけではなく、取得税ほど金額が大きいわけではないが、2年に1回とはいえ車検整備にもお金がかかるうえに税金も収める必要があることを考慮すると負担減はユーザーメリットがある。
■経年車に対する課税が引き上げられる(平成26年4月~)

たとえば1~1.5トンのクルマで13年超だと次の車検から2年分の重量税が3万2400円となり、13年以下と比べると9600円も多くなる。
Point3 軽自動車は税金が引き上げられる

軽自動車についても車齢13年未満のクルマを購入するのがベスト。増税は平成28年からだが、制度は理解しておくのが賢明といえる。
現行では7200円だった軽自動車(乗用車の場合)の税金が、平成27年度以降に新たに取得されるクルマでは1万800円に引き上げられる。新車に対してだけと思いきや、軽自動車税においてもグリーン化を推し進める観点から、最初の新規検査から13年を経過したクルマについては、平成28年度から約20%の重課されることになりそうだ。
軽自動車税はこう変わる!(平成27年以降)
■税率が引き上げられます

巷には軽自動車の税金が安いのではなく、登録車の税金が高すぎるという意見もある。登録車の税金を下げずに軽自動車税を上げるということをネガティブに捉える人も多い。
■軽自動車も経年車の課税が引上げられる(平成28年4月~)

新車を上げただけではなく、経年車に対しても課税額が増える。エコカーがとことん優遇されるのは、登録車だけではないのだ。
年式ごとの傾向をチェックしておこう “何年乗るか”がクルマ選びのキモ
これからの中古車選びでは13年超を意識すべきだ
中古車に限ったことではないが、クルマを購入するときは「何年くらい乗るか」を考えるべきだろう。それによって、購入予算も変わってくるし、今後は13年超にかかるか否かも何年乗るかで変わってくる。ユーザーの使い方やクルマに対するこだわりで選ぶクルマはさまざまだが、中古車なら多様な条件に対して合致するクルマが必ず見つけられる。これが新車とは明らかに違う、中古車を選ぶメリットのひとつなのだ。
車種はもちろん、年式のバリエーションが豊富であるから、13年超にひっかからないよう選ぶことも可能。そのうえで、ユーザーそれぞれに異なる使い方や趣向に合ったクルマを探せばいい。
ここに挙げたのはほんの一例だが、登場した年代によってクルマの特徴が違うということは理解しておきたい。当然、新しくなれば機能、装備も今どきのクルマに限りなく近い状態になるし、古いクルマは長く乗るという観点からは少々はずれることもやむを得ない。そういう事実を理解したうえで、短期間しか乗らないならより低年式でお手頃なクルマ、長く乗るなら多少高くても5~7年落ちあたりをターゲットにするのがベターだといえるだろう。
もちろん、コンディションや走行距離の見極めも必要となるが、まずは何年乗るかを想定したうえで、13年超にならない年式がどれなのかを考えることが、今後の中古車選びでは必須となるだろう。
年代別クルマの傾向 今どきは質が高まって意外に長く乗れます
故障が発生する確率が減っている
ひと昔前なら10年も乗るといろいろと不具合が発生したものだが、近頃は10年・10万kmが賞味期限ではなくなり、故障も少ない。
日産 エクストレイル
日産 エクストレイル
車検を1回通すくらいは乗っておきたいところ
クルマは手頃に買いたいが、早々には手放さず、3~5年くらいは所有したい。というニーズの場合、10年を過ぎたクルマでは次回車検時には13年超となり、増税に引っかかる。しかし、それでもリーズナブルに購入したいなら、2000年代後半に登場したモデルを狙いたいところだ。エクストレイルをはじめとした機能的なSUVも平成19年式あたりなら相場は低めに推移しており購入しやすくなっている。低年式車でも装備が充実したクルマが狙える。
年代別クルマの傾向 燃費のいいクルマも揃っています

ハイブリッドバッテリーの交換といった費用は発生するが、低燃費で経済的なのは間違いない。
ハイブリッドカーも購入できる
燃費性能を重視するクルマ選びは新車に限ったことではない。中古車市場にも初代プリウスあるいは2代目プリウスの価格相場の相場が手頃になっている。
スバル レガシィ
スバル レガシィ
中古車相場や流通台数を考慮すると断然ここが狙い目
ちょうど2009年あたりに登場したクルマが6年から8年といった長いスパンで乗るには適している。機能や装備については最近のクルマと変わらず、内外装のデザインにも古さを感じさせない。レガシィのように国内のみならず、欧州をはじめとした海外で販売することを想定して作られたクルマが多く、走行性能についても高い水準へと引き上げられている。安全面でも万全の装備が施され、人を乗せる機会が多いならなおさらオススメといえるだろう。
高級車ならずとも内外装の質感が高まり、所有する満足感が得られるクルマも選べる。長く乗るには重要なファクターだ。
万が一の衝突でも乗員を保護する機能が標準装着されるクルマが増えた。家族を乗せるなら安全装備の充実度は要チェックだ。
年代別クルマの傾向 ニーズが多様化していろいろな車種が登場

SUV風のスタイルで3列シートを備えたホンダのクロスロードは、クロスオーバーの先駆けだ。
クロスオーバーモデルに人気が集中
既存のジャンルには属さない、『クロスオーバー』と称されるクルマなど、ユーザーニーズの多様化を象徴するクルマが登場した。
ホンダ フィット
ホンダ フィット
3年落ちよりも新しいクルマは高値となるが長く乗るなら要検討
比較的新しいクルマが多く、長く乗るという観点からはオススメできる。ただし、中古車市場における相場は高めに推移しているので購入予算を抑えるというのは少々難しい。しかし、それでも新しいクルマが欲しいなら型落ちになったクルマに注目してみよう。フィット(ハイブリッド)は、初期型の登場が2010年で新しめだが、新車販売が好調だったので流通台数が豊富だ。しかもエコカー減税適合なので、車検時の重量税が減額される。
年代別クルマの傾向 ガソリンの消費を抑えるクルマが人気

助金が受けられることで数年間所有する縛りがあった電気自動車も中古車市場へ流通する。
クルマ選びは燃費にこだわる時代
エコカー減税、補助金といった制度が低燃費で環境性能に長けたクルマの販売を後押し。そのブームは中古車市場へも波及した。
※すべての価格は参考価格です

次世代自動車の5~7年落ちを狙うのがポイント
平成26年度税制改正大綱におけるさまざまな税制改正は、低燃費なクルマ、電気自動車やプラグインハイブリッド車、クリーンディーゼル車といった次世代自動車が優遇されるようになっている。こうしたクルマを新車で買うユーザーの負担が軽減されるわけだが、買うときだけでなく買ったあとにもメリットがあることを鑑みると、中古車でもメリットが享受できるはずだ。
とくに注目すべきは次世代自動車の中古車だ。エコカーブームに乗って一時代を築いたハイブリッドカーも5年落ち以上となり中古車市場での相場もこなれてきている。例えばインサイトは、新車時価格が安かったがゆえに中古車相場も低く推移。しかもインサイトは、平成27年度の燃費基準に対して燃費性能が20%以上良好な『+20%達成車』なので自動車重量税の免除が最初の車検時にも適応される。つまり、今年車検となる平成23年式なら、車検時に減税の恩恵が受けられるのでターゲットとしては理想的だ。
また、軽自動車は増税されるのが平成28年からとなる。慌てる必要はないが、2年後に13年超になる年式のクルマを選ぶのはオススメできない。登録車に比べると税金は安いが、経済的な優位性を加味して選んだにも関わらず、余計な出費がかさむのは避けたいところだ。そういう観点から、軽自動車についても5~7年落ちのクルマが購入候補となる。
車検のときに重量税が免税になるクルマならもっと得する 減税対象だったエコカーなら長く乗るにはちょうどいい!
ホンダ インサイト

中古車市場データ 相場価格:47.5万~195万円
ハイブリッドの採用により、27.2km/Lと優れた燃費性能を実現。新しそうに見えるが初期型は5年落ちで人気も低いので買いやすい。
市場動向チェック ホンダ インサイト
相場は下降傾向が続いており、ハイブリッドカーのなかではお手頃感も高い。流通量が豊富でHDDナビなどオプション装着率が高めだ。
マツダ デミオ
市場動向 チェックマツダ デミオ
登場から7年が経過し、中古車市場への流通台数も増加。初期型よりスカイアクティブ技術が搭載された平成23年式以降がオススメ。
ホンダ フィットハイブリッド

中古車市場データ 相場価格:69.8万~219.8万円
ハイブリッドを買うなら先代型フィットは狙い目。オートアイドルストップやエコアシストの採用により、優れた燃費性能を実現した。
三菱 パジェロ

中古車市場データ 相場価格:109万~393.9万円
悪路に強く、高い走破性能をみせるクロカンSUVの代表格。3.2Lディーゼルエンジン搭載車は、エコカー減税の対象となっている。
トヨタ クラウンハイブリッド

中古車市場データ 相場価格:139.8万~418万円
4.5Lクラスの動力性能と2Lクラスの低燃費を両立した高級セダンだ。3.5L V6+モーターにより、ストレスのない加速をみせる。
日産 エクストレイル

中古車市場データ 相場価格:94.8万~299.8万円
アウトドア派に高い支持を得ているエクストレイルは、世界に先駆けてクリーンディーゼルを投入して話題になった。利便性の良さも魅力だ。
市場動向チェック 日産 エクストレイル
補助金を受けたクルマは4年間保有する必要があったので、減税の対象だった2Lディーゼル車はこれから市場へ流通するはずだ。
スモールカーも選び方が変わってきます ちょっと古いくらいがベストチョイスです!
ダイハツ エッセ

中古車市場データ 相場価格:7.8万~132万円
シンプルなデザインが特徴で、新車が68万2000円~という衝撃価格で話題を呼んだ。燃費を上げるために徹底した軽量化も実施する。
市場動向 チェックダイハツ エッセ
新車価格が安いだけに、流通している中古車も30万~50万円台が中心と手頃感が大きい。日常のアシにするにもピッタリと言える。
スズキ アルト(先代型)
スズキ ジムニー
スズキ ワゴンR(先代型)
市場動向 チェックスズキ ワゴンR
流通台数が多いこともあり、旧型より前の相場はだいぶこなれてきた。特別仕様車も多いので、それも含めたうえで吟味して選びたい。
ダイハツ タント(先々代型)

中古車市場データ 相場価格:9万~101万円
スライドドアや低床フロアの採用などにより、圧倒的な広さを実現したのがポイント。平成15年~19年まで生産されていた初代が狙い目だ。
ダイハツ ムーヴラテ

中古車市場データ 相場価格:4.5万~99.8万円
ムーヴをより女性向けにアレンジ、キュートなルックスに仕立て上げた。上位グレードには、消臭機能を持たせたデオドラントシートなども装備。
増税しても「乗りたいクルマに乗る」という こだわりのあなたに
【スポーツカー】編
残念ながら新車から13年以上経つクルマについては、ふたたび重量税が割り増しになった。その代表車をチェックしてみると、GT-RやRX-7など、誰もが憧れる名車がズラリ。排ガス規制が緩かった時代に生まれた、ターボエンジン搭載のハイパワースポーツが軒並み顔を揃えている。ただ、これらのクルマはリセールバリューに優れており、値落ちもしにくい傾向がある。憧れやこだわりがあるなら、思い切って手に入れてみる価値アリだ。
マツダ RX-7

中古車市場データ 相場価格:45万~398万円
マツダ独自のロータリーエンジンを搭載するピュアスポーツカー。優れた重量配分や圧倒的な軽さを武器に、世界でも通用する走りをみせる。
日産 スカイラインGT-R

中古車市場データ 相場価格:18.5万~798万円
最高出力280psを発生する直6ターボエンジンやアテーサ4駆システムにより、圧倒的な速さをみせつける国産ハイパワースポーツの代名詞。
【高級車】編
あえて増税した分を支払ってでも乗りたいクルマは、スポーツカーだけでなく高級サルーンにも存在する。これらも新車で登場した当時は高嶺の花で手が届かず、いつかは乗ってみたい・・・と思っていたユーザーも少なくないだろう。また、先代型セルシオやシーマといった高級サルーンは、カスタマイズのベースモデルとしても人気が高い。相場価格はだいぶこなれて来ているが、同年式の他車よりは相場の下がり方が緩やかだったりする。
トヨタ セルシオ

中古車市場データ 相場価格:10万~355万円
かつてトヨタのフラッグシップとして君臨してた高級サルーンの代名詞。新車時価格が500万円超だったことを考慮するとかなり手頃になっている。
日産 シーマ

中古車市場データ 相場価格:18万~216万円
内外装ともに力強さと上質さを追求し、高級サルーンらしさが味わえる。中古車市場では、初期型であれば50万円以下の価格で手に入れることが可能だ。
※すべての価格は参考価格です

まだまだありますこちらが断然狙い目です 増税回避のベストバイはズバリ!5年落ち以上
一世代前のクルマでも性能や質が高くて満足できる
低年式といっても極端に年式が低いクルマでは、なにかと不安もあるだろう。もちろん品質が向上していたり、ユーザーもしっかりとメンテナンスをするなど、クルマの賞味期限が伸びているので、低年式車に対して抱くネガティブなイメージはかなり払拭されている。とはいうものの、せっかく手に入れた愛車であるなら長く乗り続けたいものだ。しかも増税の影響が回避できる年式を選ぶ、ということを考慮するとやはり5年落ち以上がターゲットとしては理想的といえるだろう。どのクルマも一世代前となるが、古さを感じさせない。しかも登場して3~4年程度経過した現行型が中古車市場に流通しはじめ、ここに挙げた先代型は相場価格が下がる傾向となり、購入しやすくなっている。車両価格を抑えながら、満足できるクルマが手に入る。これこそ中古車の醍醐味だといっていい。
マツダ アテンザスポーツワゴン(先代型)

中古車市場データ 相場価格:69.9万~228万円
欧州市場を意識して開発されたミドルクラスのステーションワゴンで、曲線を多様したデザインも魅力。高い実用性を兼ね備える。
トヨタ アルファード(先代型)
スバル フォレスター(先代型)

中古車市場データ 相場価格:98万~291.6万円
都会的でモダンなフルタイム4WDのフォレスターは、さまざまなシチュエーションで使えるのがウケている。趣味にクルマを使う人にオススメ。
トヨタ プリウス(先代型)

中古車市場データ 相場価格:36.7万~179.8万円
ハイブリッドカーの代名詞的な存在プリウス。中古車市場でも高い人気を維持している。モーターアシストを感じさせない自然な走りも好評だ。
市場動向 チェックトヨタ プリウス
中古車市場の主役は現行型に移りつつあるが、先代型は100万円以下で買える車両が多数流通しており、コンディションが良好なのも特徴。
日産 セレナ(先代型)
ホンダ ステップワゴン(先代型)

中古車市場データ 相場価格:19.8万~198万円
低床・低重心設計により、優れた操縦安定性と広々とした室内空間を実現。ユーティリティ性能は、ミニバンクラストップレベルだ。
トヨタ ハリアー(先代型)
市場動向 チェックトヨタ ハリアー
人気モデルで長い期間生産されていたこともあって、市場での流通台数は多い。ただし、相場は高値安定。初期型でもまずまずの値段となる。
低年式車を選ぶときはどれくらい所有するかをしっかりと考えよう
低年式車が増税されることで古いクルマを敬遠し、新車のエコカーへ乗り換える人が増えるだろうと予想できる。しかし、増税になってしまうから中古車は選ばないというのは、クルマがお得に買えるチャンスをみすみすフイにすることになる。低年式車でも増税にならないよう選べば、中古車を選ぶ意義は大いにあるのだ。
ポイントを押さえればもっと上手に付き合えます 低年式車を選ぶならこんなところを要チェック
年式・走行距離のバランスが重要
低年式車は相場が下がる傾向にあるのが中古車市場の常識だ。安いから魅力的なわけだが、なかには酷使されたクルマがあるのも事実だ。低年式車に対してエンジンやATなどの主要部品が壊れるなどのイメージをもっている人が多いかもしれない。しかし、今どきのクルマは定期的なメンテナンスさえキッチリとしていれば、意外に壊れない。キチンと手入れされた格安な低年式車を手に入れて、短期間で乗り継ぐのも大いにアリな選択肢といえる。なにせ、いろんなクルマを所有できるのは楽しいものだし、常に新鮮な気分を味わえる。ただし、車齢が13年を超えると重量税が高くなるので、購入時はそれ以前の年式を狙おう。
Point1
走行距離よりもコンディション優先で!
1年間に1万kmしか走らなくても、10年後には10万kmまで伸びる。それより、どんな扱い方をされてきたのかを見極めるのが肝要だ。
Point2
修復歴の有無から状態を読み取ろう
展示されている中古車に掲げられているプライスボードをじっくりみて、修復歴などの状態を確認しよう。気になる点はお店に確認。
Point3
多少のキズや汚れは目をつぶるのも肝心
低年式車となると、多少なりともキズや汚れが目立ってくるもの。エンジンやATの状態がよければ、そのあたりは目をつぶりたい。
クルマの状態が良ければ10万km超でも乗れる
いまどきのクルマは10万km走行くらいでは滅多に壊れない。しかし過走行車だと中古車相場がググッと下がるので、狙い目ともいえる。
低価格な旧型モデルを乗り継ぐのも楽しい
人気モデルでもマイナーチェンジ後は中古車相場が下がるもの。お手頃感の出てきた旧型を乗り継ぐのも、意外に楽しいものだ。
コンディションを見極めよう
低年式車や過走行車を買う際に、しっかりと確認しておきたいのが、クルマの状態。外装の小キズや凹みに気をとらわれがちだが、それより肝心なのは、キチンとメンテナンスされてきた車両であるかってことだ。エンジンからの異音やオイル漏れ、そして内装の汚れやヤレ具合など、どんな扱い方をされてきたかを判断するためのヒントは、クルマのあらゆる部分に散見している。定期記録簿はもちろんチェックしておきたいし、できることなら試乗もすべきだろう。なにせ、いくら低年式車を格安で手に入れても、修理代やメンテナンス費用がかさむのでは本末転倒だからだ。中古車選びでは、いかに状態を見極められるかが肝心というわけだ。
Point1
定期点検記録簿からクルマの状態を読み取る
どんなメンテナンスをされてきたか?判断材料になるのが点検記録簿。定期的に点検整備を受けてきた車両は安心感も高い。
Point2
今どきは減っているがメーター改ざんも要チェック
最近は車検証に走行距離が明示されているので、改ざんそのものは減っているが、走行距離が適正であるかはチェックしたい。
Point3
できることなら試乗をするのがベスト!
エンジンからの振動やボディのきしみ音など、試乗をすることで得られる情報は少なくない。試乗できるなら必ずしておきたい。
オイル漏れや異音がないか要チェック!
ヘッドカバー周辺にオイル滲みの跡があるならパスしたほうが無難だ。また、エンジンをかけたときに異音や大きな振動が発生しているクルマも要注意。
シートやハンドルの擦れが走行距離なりかも確認
どんな扱いをされてきたかが現れやすいのがシートやハンドルの状態。擦れ方がひどいなら、リペアなどを依頼することも検討すべき材料となる。
近ごろはクルマの品質も上がっています

フレームやボディに使用される鋼板も軽く、強いものへと進化をしている。生産ラインのオートメーション化も著しい。
日進月歩で進化している自動車。エンジンについても、各種センサーで監視することで、非常に壊れにくくなっている。クルマの寿命が10年・10万kmという常識は、もはや過去のものだ。
※すべての価格は参考価格です