ジムニーは燃費が悪いと言うけれど…？ 実際どうなのか、調べてみた

　1970年、「もっと軽の特長が生かせるユニークな車を」という当時のスズキ・鈴木修常務の言葉から誕生したジムニー。軽自動車の本格四輪駆動車という無二のスタイルで、50年以上にわたり多くのファンに愛されているモデルです。

　そんなジムニーでネックとなるのが燃費問題。ジムニーは悪路走破性を高めるために「ラダーフレーム」という重い構造が使われており、そのぶん燃費にも影響が出る…と言われています。

　しかし、この数年で自動車の燃費性能は格段に進歩を遂げています。2018年にモデルチェンジしたジムニーも、その恩恵を受けているのではないでしょうか。

　そこで今回はジムニーの燃費性能を調査！先代モデルと比べてみました！

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現行型・4代目ジムニーのグレード別燃費をチェック！

　はじめに、現行型である4代目ジムニーのカタログ燃費を見てみましょう。

　カタログには「市街地モード」「郊外モード」「高速道路モード」という区分での数値も掲載されていますが、今回は基準となる数値をピックアップしています。

　現行型ジムニーは最上位グレードの「XC」を始めとした、3種類のグレードを設定。各グレードで、トランスミッションを5MT（5速マニュアル）か、4AT（4速オートマ）かを選択できます。

　ジムニーの現行ラインナップの平均燃費は15.45km/L。2023年10月現在、スズキが販売している軽自動車16車種（商用車除く）の中で平均燃費が20.0km/Lに届かないのは、エブリイワゴン（13.3km/L）とジムニーだけとなっています。

気になる現行型ジムニーの実燃費は…！？

　では、現行型ジムニーの実燃費はどうでしょうか。調査の結果、以下のような数値が出ました。

　5MT車は5つのサンプルから、平均13.45km/Lという数値に。燃費達成率は81.0％となりました。一方で4AT車は平均12.91km/Lで、こちらの達成率は90.3％とカタログ燃費に近い数値となっています。

　全サンプルから算出した平均値は13.18km/L。達成率こそ85.3％と高い数値になりましたが、省エネ性に優れているとは言い難いデータとなりました。

先代モデル（JB03系）のカタログ燃費と実燃費は？

　続いて、先代ジムニー（JB03系）の燃費を見てみましょう。まずはカタログ燃費を紹介しますが、この時はJC08モードという測定方法で算出しており、現在使われているWLTCモードに比べるとやや数値が高くなっています。

　先代モデルは2グレードのラインナップ。現行型同様に5MTと4ATを選択可能としていました。実燃費はどのようになっているのでしょうか。

　先代ジムニーは、5MT車が12.87km/L、4AT車は10.90km/Lで、全体の平均燃費は11.89km/Lとなりました。

　先代型と現行型の実燃費を比較してみると、5MT車は12.87km/L → 13.45km/Lで0.58ポイント上昇、4AT車は10.90km/L → 12.91km/Lと2.01ポイントも上昇しています。モデルチェンジにより、燃費性能が改善されていることが証明できる結果となりました。

ジムニーは先代以前のモデルも豊富！中古車もチェックして賢いお買い物を！

　新車の場合、納車まで１年待ちというウワサもあるジムニー。現行型は販売開始から5年が経過しており、中古車市場にも良質な物件が出回り始めています。燃費性能の差がそれほど気にならないという方なら、先代モデルを狙うのもオススメです。

　2023年9月現在でグーネットには約5,400台のジムニーがが登録されており、あなたの希望に見合う一台がきっと見つかるはず。次の愛車探しの際には、グーネットでお気に入りの一台を探してみてはいかがでしょうか。

ジムニーの中古車登録台数：5,406台（2023年9月現在）

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