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更新日:2021.10.18 / 掲載日:2021.10.18
「信号機のない横断歩道」を通過する時は… JAF実態調査

JAFは10月18日、「信号機のない横断歩道」における歩行者優先について、8月11日~8月30日にかけて全国で実施した実態調査の結果を公開した。
一時停止を行うドライバーは調査開始以来で過去最高に!それでも……

調査は各都道府県で2箇所、全国合計94箇所において、信号機が設置されていない横断歩道を通過する車両8,281台を対象に実施。歩行者が渡ろうとしている場面で一時停止した車は2,534台(30.6%)で過去最高に。前年の調査時と比べて9.3ポイント増加し、ドライバーの安全運転に対する意識の向上が表れた。中でも都道府県別で最も高かった長野県は、2016年の調査開始以来、一時停止率の最高ポイントを今年も維持しており、85.2%と過去最高の数値を記録している。しかし全国平均の数値は年々増加しているものの、いまだに約7割のドライバーが一時停止を行っていないという現状も浮き彫りになった。
なお、2016年の調査開始以来はじめて、一時停止率が一桁台だった都道府県がゼロとなった(※)。
また、調査場所は各都道府県内2箇所ずつであり、市町村すべての道路で同様の数値(傾向)とは限りません。
【関連資料】全国調査:信号機のない横断歩道実態調査 2021(JAF調べ)
URL:https://jaf.or.jp/common/safety-drive/library/survey-report/2021-crosswalk
横断歩道を通過する時の交通ルール いま一度確認を!
交通ルールでは、「横断歩道における歩行者優先」が定められている。本来、車両が横断歩道を通過するとき、横断しようとする歩行者がいる場合には、横断歩道の直前で一時停止し、通行の妨げをしないようにしなければならない。また、横断しようとする歩行者がいないことが明らかな場合を除き、横断歩道の手前で停止できるようあらかじめ速度を落とすこともドライバーのマナーだ。一方で、歩行者側も、横断歩道を渡る時はドライバーにその意思を伝えたり、無理な横断をしないよう心掛けたりと、互いの安全を意識することが重要である。
また、前方を走行する車両が横断歩道で一時停止している場合、歩行者の横断を優先している可能性を想定することも必要。交通ルールでも、横断歩道の手前30m以内では前方の車両を追い越し・追い抜きしてはいけないと定められており、無茶な追い越し・追い抜きは交通事故を誘発する危険に繋がる。横断歩道の手前には、記事冒頭に掲載した道路標識や道路標示があるので、注意して安全な運転を心掛けたい。
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