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更新日:2020.01.08 / 掲載日:2019.10.30

車の走行音対策ってどうしたらいいの?

車の走行音対策ってどうしたらいいの?

グーネット編集チーム

風が強い日などに生じる「ヒューヒュー」といった風切り音は大変不快なものですよね。時には、他の音が聴き取りづらくなるほどの大きな音を生じさせることもあります。

今回は、風切り音の原因は何なのか。また、その対策にはどのような方法があるのかについて解説していきます。

車の走行音の原因

まずは、車の走行音の種類と原因について解説していきます。

風切り音

走行をしている車では、フロントガラスなど車の前面に風が当たりルーフと左右に流れてまた、進行方向にも風が発生します。そして、左右に流れた風と進行方向に発生した風が衝突することによって渦が発生し、その渦が車側面の窓に当たることで風切り音が鳴ります。

また、ボンネットとフロントガラスの間やドアなどの隙間でも、風の渦が発生し風切り音が鳴ることがあります。

ロードノイズ

ロードノイズというのは、道路(ロード)の表面にある細かい凹凸が、タイヤからサスペンション、そしてボディへと伝わって車内に響くノイズで、分かりやすく言うと、「ゴー」とか「ガー」という音になります。路面状況が最大の要因であり、新しく滑らかに舗装された路面であれば音は小さめになりますが、ひび割れた路面や荒れた路面では音が大きくなりがちです。

タイヤの全体やトレッド面の変形、ブロックの大きさや素材に加え、車のサスペンションやブッシュなどの改良にとって、ロードノイズを低減することが可能となります。

パターンノイズ

パターンノイズとは、トレッドパターンが空気とぶつかって発生するノイズのことで、「ヒュルヒュル」という音(ピッチ音)や「シャー」という連続音(シャー音)というイメージの音です。このノイズは一般的なコンフォートタイプのタイヤよりも、スポーツ系のタイヤや、スタッドレスタイヤの方が発生しやすい傾向にあります。

なぜなら、コンフォート系タイヤは、このパターンノイズを防ぐため、トレッドのパターンをランダムにして、特定の周波数に音が集中しないように分散させているからです。

逆に、スポーツタイヤや競技用のタイヤは、パターンノイズを抑えることよりも、グリップ性能を極限まで高めることを優先させています。このため、トレッドパターンが一定になりやすく、特定の周波数の音が出やすくなっているのです。

スタッドレスタイヤについても、複雑なトレッドパターンが原因でノイズが発生しやすくなります。

共鳴音

共鳴音とは、大きめの段差などをタイヤが乗り越えた際に、内部の空気がまるで太鼓のように共振して大きく反響してしまう音のことです。路面継ぎ目などを乗り越えた時の「パカン、パカン」という共鳴音や、周波数250Hz付近の耳障りな連続音となります。

タイヤの内部は空気を充填される構造であるため、共鳴音を低減させるのは困難と考えられてきました。しかし最近では、タイヤの内部に特殊な吸音スポンジを貼り付けることなどで、ノイズの低減に成功した製品も発売されています。

車の走行音対策

車の走行音対策

グーネット編集チーム

それでは、具体的な車の走行音対策について解説していきます。

風切り音対策

風切り音の対策としては、ボンネットとフロントガラスの間の段差、ドアとドアの隙間といった、風切り音の原因となる部分に対策を施すことによって、音の防止や低減させることが可能です。

例えば、ボンネットとフロントガラスの間の段差には、風切り音を防止するためのモールなどを取り付けることによって風が上方向に流れ、音を抑えることができます。
ドアとドアの隙間には、スポンジテープなどを貼ることによって風切り音を抑えることできます。

風切り音があまりにもひどい場合には、ディーラーなどに対策を聞いてみるのも1つの手といえます。対策をする前に、どの部分から風切り音が鳴っているのかを確かめるようにしましょう。

ロードノイズ対策

ロードノイズ対策としては、専用のマットやシートを用いて、ロードノイズが車内に入ってこないようにする遮音材の施工も考えられます。こうした遮音材は、パーツが共振することを防ぐ制振材の施工とセットで考えるのがポイントです。また、ドア周りに防音テープを貼ることも有効です。

市販品でもロードノイズ対策の製品が数多くラインアップされているので、まずはDIYで始めるのもおすすめです。

パターンノイズ対策

パターンノイズは、主にタイヤのトレッドパターンが音の原因なので、タイヤ選びから考え直す必要があります。

競技用タイヤの他に、スタッドレスタイヤについても、氷上、雪上、ウェット、ドライの全ての性能をバランスよく備える必要があるため、複雑なトレッドパターンになりがちで、「ヒュルヒュル」という音耳障りな音が出やすい傾向があります。

各メーカーとも、パターンノイズを低減させたスタッドレスタイヤを発売しているので、そうした観点でタイヤ選びを行うとよいでしょう。

共鳴音対策

タイヤの内部に特殊な吸音スポンジを貼り付けた製品が出ているのは前述のとおりです。
その他にも、タイヤ内部に空気と湿気は通す多孔フィルムを、山なりの形状で装着することにより、空気の流れを制御し、共鳴音を抑える製品が販売されています。

タイヤショップに行った際に、こうした共振音対策が取られている製品を検討してみるのもおすすめです。

まとめ

車の走行時の風切り音はとても不快なものではありますが、音が生じてしまうのは仕方のないことです。
ただ、その原因を知って対策をすることによって、風切り音の防止や低減することは可能ですので、試してみてください。

風切り音の他にも、ロードノイズやパターンノイズ、共鳴音などがあり、それぞれに発生原因と対策が異なります。まずは、タイヤ選びの時に、そのタイヤがどのようなノイズ対策が施されているかを確認することが重要です。

また、スタッドレスタイヤでもパターンノイズなどが出やすいため、買い替えの際に検討してみてはいかがでしょうか。

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グーネットマガジン編集部

ライタープロフィール

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
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