カーライフ
更新日:2021.12.23 / 掲載日:2021.12.10

ハイエース購入ガイド 第5回 オーナーの本音を直撃! カスタムハイエースのある暮らし

文●大音安弘 写真●ユニット・コンパス

 アウトドアやスポーツを楽しむギアとして注目されるトヨタ ハイエースだが、手頃な標準ボディのバンから10人乗りのハイルーフ仕様のワゴンまで幅広いラインアップを誇る。そして、オーナーのハイエースの楽しみ方も、まさに十人十色だ。そこでハイエース専門店であるフレックス・ハイエース厚木インター店の協力で、ハイエースを愛用するオーナー取材が実現。ハイエースに惚れ込んだオーナーたちの拘りの愛車と楽しみ方に迫った。

サーフィンからスノーボードまで大活躍! 友達と過ごす時間が快適でもっと楽しいものに

オーナーNo,1:S・Sさん

愛車:ハイエースワゴン GL 4WDガソリン(令和3年式)

 今年7月に納車されたばかりというSさんの愛車は、ブラックのボディのワゴンをカスタムしたもの。ロングボディのミドルルーフの堂々とした風格が気に入っているそう。車内は、フレックスオリジナルシートアレンジによるベッドキットが備わる。取材の際は、後席がベッド仕様となっていたので、より車内の広さが際立った。

 Sさんは友人たちとサーフィンやスノーボードなどのスポーツを楽しむアクティブな青年だ。以前は、大型ミニバンのヴェルファイアに乗っていて、かなり気に入っていたそう。ただサーフィンなどの趣味に夢中になるうちに、より最適なギアとして使えるクルマが欲しくなってきた。「ミニバンだと、ちょっとした汚れも気になるし、フロアもカーペットなので、清掃も大変。夏は海辺に、冬は降雪地に出向くので、もしものことを考えると4WDの方が良いと考えるようになりました」と話す。

 愛車候補としては、ランドクルーザープラドも検討したそう。それでもハイエースを選んだ理由のひとつには積載性の良さがある。車内の広いヴェルファイアでも、友人たちと遊びにでかけると、4、5人の乗車でも荷物まで含めると、少し窮屈に感じていたからだ。それが10人乗りのハイエースワゴンならば、同じ状況でも、さらにゆとりがある。そのため、友人たちと出かける時もハイエースだけで済むので、より多くの時間を友人たちと共有できるのも魅力。「燃料代と高速代を全員でシェアすればお得です」と、Sさんはハイエースだからこその経済性も教えてくれた。

 愛車の強みとしてSさんが挙げてくれたのは、フレックスのフラットベッド仕様だ。後席エリアをベッドに変身させれば、前乗りでの車中泊に加え、更衣室や休憩室としても使えるからだ。運転は友人と交代で行うというが、それでも出発前にしっかりと体を休めておけば、より安全な帰路となるわけだ。

 カスタム済みの見た目に惚れ込んで購入を即決したというが、Sさんの拘りでメッキ仕様だったドアミラーはブラック塗装品に交換されている。現状の状態でも満足しているというが、ハイエースに大満足しているので、今後、豊富にあるパーツの中から、お気に入りのものを見つけ、コツコツとカスタムを行い、より自分好みの一台に仕上げていきたいとのこと。日常では通勤にも使っており、取り回しも問題ないそう。気になる維持費は、ヴェルファイアの時とさほど変わらないとのことだ。

アルファードのシートを取り付けた豪華なツアラー系カスタム!

オーナーNo,2:鍋嶋 健一郎さん

愛車:ハイエースワゴン ファインテックツアラー 2WDガソリン(令和3年式)

 現行型RAV4からハイエースに今年8月に乗り換えたという鍋島さん。購入のきっかけは、意外にも以前の愛車を購入したトヨタディーラーの担当セールスに、ハイエースを勧められたことだったという。まだRAV4も購入から2年ほどだったため、乗り換える気はなかったそうだが、ハイエースのことが気になりだした。そこでカッコいいハイエースが並ぶ店舗があったことを思い出し、フレックス厚木インター店を尋ねたことが、今の愛車購入に繋がった。「きっかけを作ってくれたトヨタのセールスさんには、申し訳なかったけどね……、気に入ったハイエースに出会っちゃったからね」と申し訳なさそうに振り返る鍋島さん。

 早速、鍋島さんの愛車を見せていただくと、ブラックのワゴン仕様をベースにカスタムしたものだったが、内装を見て驚いた。車内がアルファードのようなミニバンライクな仕様となっていたのだ。これはフレックスの「ファインテックツアラー」で、2列目と3列目シートがアルファード用のキャプテンシートに換装されているのが特徴だ。さらに最後尾となる4列目は、ワゴン用の跳ね上げ式4人乗りシートが備わる。4列目を格納すれば、6人乗り+広々したラゲッジスペースとなるのも強みだ。

 角ばったデザインと大きなクルマが好きだという鍋島さんには、カッコよくカスタムされたハイエースは理想の一台。当初は、後部にテーブルが備わり、フラットベッドにもなる仕様を検討していたが、高校生の娘さんから待った!の声が……。娘さんはアルファードが良いという。鍋島さん自身もアルファードも悪くないと思っていたが、あまりにも多くの人が乗っているので、自身の愛車には相応しくないと考えていた。「娘は、内装がアルファードみたいなハイエースなら良いという。でも、そんなクルマあるわけないでしょって話していたのですが、これがあったんですよ」と笑う。

 ただハイエースへの乗り換えについて、奥さんからRAV4よりも大きいサイズや安全面を問われたが、見切りの良さや衝突被害軽減ブレーキなどの安全装備が備わる点を強調し、説得。無事、ハイエース購入へとたどり着いた。ハイエースの購入が決まると、娘さんも一緒になり、「こんな仕様が良い」などのリクエストがあったため、ちょっと価格は高くなってしまったが、快適な後席空間に奥さんも娘さんも大満足。静かなガソリン車を選んだのも、家族の快適さを思っての事だ。もちろん鍋島さんも、長く愛用したいと思うほど、お気に入りだ。

 唯一の欠点は、燃費という。この点は、キャプテンシートの装着による重量増も、影響しているのではないかとのこと。通勤には足車にしている軽があるので、主に週末がハイエースの活躍の舞台だ。「普段は買い物が多いですが、キャンプやドライブにも活用してますよ。シート感覚を調整すると、人と荷物も沢山乗りますしね。」と愛車を大切そうに眺めながら語ってくれた鍋島さん。愛車に個性を求め、カスタム済みの車両のボンネットだけを変更しているのが拘りだ。家族思いの鍋島さんは、ハイエースの後席は、揺れが大きく乗員が酔いやすいとの情報から、サスペンションを変更している。ただ標準の足のハイエースに試乗してみたが、そこまで乗り心地は悪くなかったそう。なので、ハイエースの購入者は、試乗後や購入後に足の変更を決めても遅くないとアドバイスをくれた。

ハイエースからハイエースに乗り換え! 車中泊の楽しさと便利さは一度やったらやめられない!

オーナーNo,3:渡辺 健二さん

愛車:トヨタ ハイエースワゴンGL(平成30年式)

 現愛車が2台目のハイエースという渡辺さんは、20歳の頃、先代のハイエースが気に入り、購入を考えていたそう。「もともと大きなクルマが好きだったんですよ。18歳の頃はハイラックスサーフに乗っていました。ハイエースに乗ろうと、当時、世話になっていたクルマ屋さんに相談したら、「まだ若いんだからハイエースは早いんじゃない」と言われて、チェイサーなどのセダンにも乗りましたね。結果的に、色々なクルマに乗れて良かった」と振り返る。その後、ステップワゴンやエスティマ、オデッセイなどのミニバンを乗り継ぎ、念願のハイエースをフレックスで購入。最初のハイエースに4年、今のハイエースに3年と計7年間を共に過ごしている。

 ハイエース同士の乗り換えの理由は、ボディの違いだ。従来車は、ベッドキットを備えた標準ボディ車だったそうで、奥さんと車中泊を楽しんでいた。ただ標準ボディだと、ベッドキットを展開するとクーラーボックスなどはベッド下に収めることになる。荷物の出し入れなどの利便性などを考えると、大きなクルマが欲しいと考えていた。その頃、厚木インター店が新規オープンとなり、遊びに出かけたことで、ワイドボディの現愛車を発見。室内の広さが気に入り、乗り換えることを決断された。

 ハイエースとの楽しみのひとつが、車中泊による旅行だ。「宿泊先を決めない気ままな旅行が楽しめるし、今は各地にスーパー銭湯も沢山ありますから。だから、スタートも旅する方面を決めるだけです」と笑う。渡辺夫婦は、共にトラックドライバーだそうで、二人とも長距離も苦にならないので、クルマによる気ままな旅が何よりも楽しいという。これまでも北は青森、南は長崎まで愛車で出かけていったというから、凄い。現在、仕事では神奈川県内でトラックを走らせているため、運転中に見かけた行列ができるお店の場所を覚えておき、帰宅後、お店の情報をネットで調べて、ハイエースで週末に出かけてみるなんて楽しみ方もしているそうだ。

 現行型デザインに惚れ込んでいることもあり、2代目の愛車となるハイエースは、しっかりと手を加えて、渡辺さん好みに。車高を落とし、ホイールもクラシカルなスポークホイールに幅広タイヤを装着し、スポーティな雰囲気に仕立てている。今後も少しずつ、手を入れていきたいとし、次はリヤをスムージングに仕上げたいそうだ。酒とタバコもやめて、その分もクルマに費用を回し、クルマが最大の楽しみとなっている。これが最後の愛車と公言する渡辺さんだけに、今後、ハイエースはさらにカッコよく仕上がっていく事だろう。

 ハイエースのオーナーへのアドバイスとしては、燃費は良くないと断言。特にガソリン車は悪いので、燃費重視ならば、ディーゼルが良いとのこと。ただ燃費を重視ならば、ミニバンなどの他のクルマを考えた方が満足するのではとのこと。ただハイエースの広さは、魅力的なので、実際に乗り出せば、そこまで燃費は気にならないでしょうと教えてくれた。

 今回は、3名のオーナーの愛車と楽しみ方をお伝えしたが、それぞれ主な用途は異なるが、ハイエースライフを満喫されていることがしっかりと伝わってきた。それだけ守備範囲が広いクルマなのだ。次回も拘りのオーナーが登場するのでお楽しみに……。

取材協力 FLEX<フレックス>【ランドクルーザー・ハイエース専門店】

FLEX<フレックス>

 創業54年の老舗で、ランドクルーザーやハイエースを中心に魅力的な中古車を販売。全国に43店舗を展開し、2020年販売実績は6,115台 (ランクル含む)、年間カスタム実績5,400台以上 (ランクル含む)、数多くのファンにハイエースの楽しさを提供している。

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大音安弘(おおと やすひろ)

ライタープロフィール

大音安弘(おおと やすひろ)

1980年生まれ。埼玉県出身。クルマ好きが高じて、エンジニアから自動車雑誌編集者に転身。現在はフリーランスの自動車ライターとして、自動車雑誌やWEBを中心に執筆を行う。歴代の愛車は全てMT車という大のMT好き。

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1980年生まれ。埼玉県出身。クルマ好きが高じて、エンジニアから自動車雑誌編集者に転身。現在はフリーランスの自動車ライターとして、自動車雑誌やWEBを中心に執筆を行う。歴代の愛車は全てMT車という大のMT好き。

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