カーライフ
更新日:2021.10.08 / 掲載日:2019.08.20
カーリースの審査の手順と審査内容・基準のポイント

グーネット編集チーム
クルマはあると便利ですが、維持・メンテナンスをするためにさまざまなコストが必要となります。また、クルマはどんどん新しいモデルが登場するので、最新モデルが発売されても購入するのをためらってしまう方も、決して少なくありません。
こんなときに気になるのが、「カーリース」という方法です。「カーリース」と言うと「クルマを借りる」ということだろうと想像がついても「レンタカーとはどう違うの?」などの疑問を抱く方も多いのではないでしょうか。
ここでは、カーリースの基本となる仕組みから、契約の際に行われる審査についてなど、気になるポイントを詳しく紹介していきます。
カーリースとはなにか?仕組みとは?
クルマを手軽に使いたい方を中心に、近年注目が高まっているのが「カーリース」です。カーリースは、クルマのリースを行っている企業が契約者に対して、長期間にわたって貸し出すことを指します。契約者は、月々一定の金額を支払いクルマを利用することになります。
カーリースは、契約期間が終了したらそのクルマを業者側に返却する、もしくは残価を支払うことでクルマを自分のものにすることができます。
なお契約期間中は、車検証の「所有者」欄には「リース業者」の名前が、そして「使用者」欄には「利用者」の名前が記載されます。
カーリースならではのメリットとして、「クルマの保有にかかるコストがわかりやすい」という点が挙げられ、カーリースの料金の中には、基本的に以下の料金が含まれています。
・自動車取得税
・自賠責保険料
・メンテナンス費用
・車検費用
・車検時に必要な自動車重量税
・事務手数料
・自動車税
クルマを購入した場合、これらの費用は自身で管理しなくてはいけません。カーリースの場合には、これらの料金が全て含まれていて、面倒な手間が発生しないという特徴があります。
なお、レンタカーは「半日から数日程度」の利用を前提として、クルマの貸し出しを行う仕組みとなっており、カーリースと比較すると、その期間は圧倒的に短くなります。
カーリースの場合、「新車に乗れる」「そのクルマを自分のクルマのように乗ることができる」といったメリットもあります。レンタカーの場合はナンバーに「わ」が記載されますが、リースであればそのようなこともありません。契約期間中は、自家用車と同じ感覚で使用することができます。ただし、レンタカーとは違って、カーリースの場合、契約すれば駐車スペースを確保する必要があります。
似たような意味で捉える方も多い「カーリース」と「レンタカー」ですが、利用される際には、自分にとってメリットが大きいのはどのスタイルなのか、まずはじっくりと見極めてみてください。
カーリースの審査の手順・必要なものとは
カーリースを利用するためには、まずリース業者を選択し、審査を受けた上で契約をすることになります。カーリースを行っている会社の数は、決して少なくありません。カーリースを専門に行っている会社もあれば、ガソリンスタンドや中古車販売など、クルマに関わる事業と並行して行っている会社もあります。
カーリースの申し込みは、インターネットや店頭で簡単にできるケースも多いもの。とはいえ、その後に行われる「審査」に通らなければ、クルマに乗ることはできません。カーリースは、長期間にわたってリース代を支払っていくことなるため、「契約者に支払い能力があるかどうか」が非常に重要なポイントとなります。
カーリースで行われる審査の手順は以下のとおりです。
1.申し込み
2.審査会社における、信用情報・年収・仕事内容のチェック
3.審査結果の通知
4.審査に通れば契約
カーリースの申し込み際に必要な書類は、基本的に「お店で渡された申込書」と「本人確認書類」程度でOKです。
審査に通れば契約ですが、その際には利用料の引き落とし口座に関する書類や「使用者の現住所を確認できる公的書類」と「車庫証明」などが必要となります。
このあたりは、審査を通過したタイミングでお店側から説明があるので、わからないことがあれば質問しましょう。
カーリースの一般的な審査内容・審査基準と通るためのポイント
カーリースの審査は、クルマのローン購入の審査と比較すると通りやすいと言われています。
一般的なカーリースの審査内容としては、以下のポイントが挙げられます。
・年収
・債務履歴・借金の有無
・仕事・雇用形態・収入の安定性
カーリースを契約する会社によって、審査基準は異なりますが、「年収が200万円以上あるか」や「自己破産をしていないか」、「債務履歴に問題はないか」などが審査基準として挙げられます。
「責務履歴に問題はないか」ということに関しては、過去にお金を借りた経験があっても、きちんと返済できていれば問題がないことが多いと言われています。
カーリースの審査で落ちてしまう人の特徴・落ちる理由とは
比較的通りやすいと言われるカーリースの審査ですが、残念ながら落ちてしまう人がいるのも事実です。カーリースの審査で落ちてしまう人の特徴としては、以下のような点が挙げられます。
・過去に金融事故を起こしている
・年収が極端に低く、仕事も安定していない
・クレジットカードのブラックリストに入っている
・申込書に虚偽の内容を記載している
要は、「リース料金を支払う能力がない」もしくは「信用度が低い」という事実が、審査通過の妨げになってしまいます。
学生や主婦、パートアルバイトでもカーリースの審査は通るのか
グーネット編集チーム
クルマを必要としているのは、「安定した仕事に就いている正社員」だけとは限りません。学生や主婦であっても「カーリースを利用したい!」と思うこともあるでしょう。
では、学生や主婦はカーリースの審査に通るのでしょうか。結論から言えば、学生や主婦であっても、カーリースの申し込みは可能です。ある程度の安定した収入があれば、単独で審査を通過できる可能性があるでしょう。
場合によってはカーリースを契約したい会社から「保証人」をつけるように言われることがあります。きちんとした収入がある家族や両親に保証人を依頼することで、カーリースの審査が通りやすくなります。
カーリースの審査に落ちてしまった場合どうすればいいか
カーリースを利用したいにも関わらず、審査に落ちてしまった場合の4つの対処法を紹介します。
1.頭金を用意する
カーリースの審査が通過できないのは、「支払う金額が大きいために、支払い能力がないと判断されている」からかもしれません。この場合、頭金としていくらかを先に入れることで、審査の金額を減らすことができます。審査にも通りやすくなるでしょう。
2.リース会社を変えて審査を受けてみる
リース会社を変えることで、審査が通る可能性もあります。中でもおすすめなのは独自審査基準を設けているカーリース会社です。また中には、「審査不要」をうたうカーリース業者も登場しています。これらの会社であれば、比較的利用しやすいと言るでしょう。
3.連帯保証人をつける
「連帯保証人をつける」というのは、審査に通るための正攻法だと言るでしょう。連帯保証人とは、ローン契約者がお金を支払えなくなった場合に、返済する人のことを言います。信頼度の高い連帯保証人を用意できれば、審査に通過できる可能性も高まるはずです。
4.リース会社に相談をしてみる
審査に落ちたものの、どうすれば良いのかわからない…!という場合には、リース会社の担当者に相談してみましょう。審査に通過するための方法を、アドバイスしてもらえるかもしれません。
毎月一定価格で乗れるのが、カーリースの魅力です。短期間でいろいろなクルマに乗ってみたい方や、初期費用の負担を減らしてマイカーを手に入れたい方は、カーリースがおすすめです。
とはいえカーリースを利用するためには、まず審査を通る必要があります。今回紹介した「通過ポイント」や「落ちる人の特徴」も踏まえた上で、カーリースの利用について検討してみてはいかがでしょうか。