カーライフ
更新日:2019.12.17 / 掲載日:2014.05.02
豊かなライフスタイルを送るためのクルマ買い替え大作戦!
新型の登場や豊富な流通量など、中古車の相場は状況によって上下する。つまり、良いタイミングで買えば、高い買い得感を得られるということ。そこで今回は、5つのライフスタイルに合ったモデルで、かつ魅力的な相場を示している5台をピックアップしました!
CASE 1 趣味のゴルフを満喫しつつ夫婦で熟年旅行を楽しみたい!
性別:男性 年齢:55歳 家族構成:妻・子供2人
●贅沢な雰囲気が味わえる高級セダン!
●助手席の妻も納得の快適な室内!
●遠出が楽しく思える走りの良さ!
オススメのクルマ レクサス GS (先代型・平成17年8月~平成24年1月)
中古車の相場:90万~390万円 流通台数:約450台 ※平成17年~24年式の相場です。
ポイント
●上質な走りを実現したプレミアムスポーツセダン
●“LS”よりも身近ながらレクサスらしい高級感
ユーザー口コミレビュー
スポーツセダンらしい流麗なスタイリングがカッコイイ!充実した装備と広々とした室内は大型セダンらしく快適!
レクサスブランドのミドルレンジを担うプレミアムセダンがGS。4830mmの全長を誇るLサイズボディのため、室内は前後とも広く快適だ。また、トランクも広いため、4名でのゴルフもこなす快適な俊足サルーンである。同じ年式のクラウンよりも高級かつスポーティな印象を与えるモデルであり、重厚な乗り味と正確なハンドリングを楽しめるモデルだ。
ココに注目!
トヨタよりも上級なブランドとして誕生したレクサスだけあって、GSの内外装はクオリティが高く装備類も充実している。また、上質なスポーティセダンというイメージを裏切らない、アグレッシブかつ高級な雰囲気の内装もGSの美点のひとつ。
2013年末から下落傾向に突入
平成19年モデルまでは200万円以下の物件も豊富。全体の相場は2013年末から下落傾向にあり買い時と言える状況。
CASE 2 会社の仲間と休日にキャンプやスポーツを楽しみたい!
性別:男性 年齢:26歳 家族構成:独身
●手頃な価格で狙えるSUVに乗り替えたい
●ありがちなSUVより個性的なモデルが好き
●リーズナブルで古すぎない中古車が欲しい
オススメのクルマ 日産 デュアリス (現行型・平成19年5月~)
中古車の相場:70万~230万円 流通台数:約600台 ※平成19年~26年式の相場です。
ポイント
●欧州開発のスポーティで軽快なハンドリング!
●都市部にもマッチする個性派クロスオーバーSUV
ユーザー口コミレビュー
高速道路での安定した走りはさすが欧州仕込み!大き過ぎず小さ過ぎないちょうど良いサイズのSUV!
乗用車の基本コンポーネンツを使った手軽なクロスオーバーSUVであるデュアリス。スタイリングも乗り味も、ガチガチなSUVという印象は全くなく、優れた高速安定性やシャープなハンドリングなど、フル乗車で遠くに出掛けても快適かつ経済的にこなすSUVである。よってキャンプなどはもちろん、遠方へのスポーツ観戦などへ仲間と出掛ける場合にも最適な1台だ!
ココに注目!
パワートレインなどは初代エクストレイルと同じだが、欧州で煮詰められたサスペンションセッティングにより、軽快なハンドリングと安定した走りが味わえる。フワフワした乗り味だと、クルマ酔いを生じやすいという人にも適した乗り心地だ。
昨年の12月ごろから上昇傾向に
ライバルのエクストレイルよりも若干相場は安く、しかも新型が登場しないので今後型遅れにもならない!
CASE 3 お洒落な小型輸入車でプチセレブショッピングを満喫したい!
性別:女性 年齢:30歳 家族構成:夫
●お洒落でカッコ良い輸入車に乗りたい!
●運転しやすいコンパクトモデルを希望!
●手頃な価格で狙える有名ブランドが好き!
オススメのクルマ アウディ A3 (先代型・平成15年9月~平成25年9月)
中古車の相場:40万~385万円 流通台数:約300台 ※平成15年~25年式の相場です。
ポイント
●メルセデスやBMWにも負けないブランド力!
●VWゴルフよりもスタイリッシュな内外装!
ユーザー口コミレビュー
同じクラスの国産車では味わえないデザイン性、走行性能、乗り心地などがあり、所有する高い満足感が得られます!
A1が登場するまで、アウディのエントリーモデルを担っていたプレミアムハッチバックモデル。優れた高速安定性を発揮しがら、街中ではコンパクトなサイズで運転しやすく、女性にもお勧めのモデルである。高い安全性など、ハード面でも優れた性能を持つA3だが、スタイリッシュな内外装ゆえに、ファッションにこだわりを持つお洒落な女性にピッタリのクルマだ。
ココに注目!
華美な装飾などはなく、飽きの来にくいシンプルでクリーンな内装は、いかにもドイツ製プレミアムハッチという落ち着いた雰囲気のデザイン。高級ブランドのバッグを助手席にさりげなく置く場合にもマッチするデザインだ。
2014年に入ってからは上昇傾向にある
新型が登場したことで、中古車相場は下落傾向が見込まれる。ただし、急激な値下がりは期待できないため買いは今かも。
CASE 4 家族で春を満喫!自然を感じるプチ旅行へGo!
性別:男性 年齢:35歳 家族構成:妻・子供2人
●家族旅行を満喫できるミニバン!
●カッコイイデザインじゃなきゃヤダ!
●100万円前後の手頃な価格で買い替えたい
オススメのクルマ トヨタ ヴォクシー (先代型・平成19年6月~平成25年5月)
中古車の相場:90万~280万円 流通台数:約1350台 ※平成19年~25年式の相場です。
ポイント
●スポーティなエクステリアデザイン!
●高い信頼性と扱いやすいボディサイズ!
ユーザー口コミレビュー
視界が広く女性でも運転しやすい!シャープなフロントマスクがカッコイイ!両側の電動スライドドアが便利!
ココに注目!
容易なシートアレンジにより、サードシートの格納も簡単に行える。また、6名以上の乗車は考慮せず、より広い荷室が欲しいというユーザーには、5名乗りグレードも用意されていたので、これを選択すればよりアクティブな使い方が可能になる!
新型の登場で下落傾向に推移中
新型が登場したことで中古車の流通量は増加傾向になることが見込まれるため、相場は下落傾向が続くと思われる。
CASE 5 新緑がキレイなワインディングをオープンエアモータリングで楽しみたい
性別:男性 年齢:28歳 家族構成:妻
●運転の楽しいスポーツカーが欲しい!
●1度はオープン2シーターに乗りたい!
●50万円前後の手頃なモデルを希望!
オススメのクルマ マツダ ロードスター (先代型・平成10年1月~平成16年4月)
中古車の相場:10万~190万円 流通台数:約250台 ※平成10年~16年式の相場です。
ポイント
●FRの手頃なライトウェイトスポーツカー!
●爽快なドライブも満喫できるオープンモデル!
ユーザー口コミレビュー
車両価格や維持費もリーズナブルなスポーツカー!オープンで走れば気持ち良く運転することができ、すごく楽しい!
リトラクタブルヘッドライトから固定式へと変わったことが外観上の特長である、2代目のロードスター。高年式狙いなら現行型だが、手軽な価格で狙えるのは2代目。ターボなど、希少なモデル以外は後期型でも100万円未満の物件が多く、手軽にFRスポーツを満喫できる。と同時に、爽快なオープンエアモータリングで同乗者も楽しませることができるモデルだ!
ココに注目!
ロードスターの魅力は、何と言っても軽量なオープン2シーターのFRスポーツモデルであるということ。幌のリアウインドーがガラス製になるなど、初代よりも快適性と安全性を向上させながら、軽快なハンドリングが楽しめるモデルだ。
季節により上下するが昨今は下落傾向
50万円以下の物件に関しては、すでに底値に達している印象が強いため、相場は現状維持という傾向が続くはず。
※すべての価格は参考価格です
※すべての流通台数は参考台数です
※相場、口コミレビューに関してはGoo-net 2014年3月調べ
今回、清水草一が選出した「高年式で相場が魅力的なモデル」は、スカイラインシリーズのスカイラインクーペとレクサス RX。どちらも新車では富裕層向けのモデルだが、初期モデルの中古車は相場が落ちはじめていて狙い目である。買いの一台はどっちだ!?
ベテラン評論家が独断と偏見で判定を下すライバル対決コラム クルマライバル 勝手にジャッジ
PROFILE 清水草一
PROFILE 清水草一
1962年生まれ。自動車ライターにして交通ジャーナリスト。大の中古車マニアとしても知られ、格安車からフェラーリまで、その生涯で25台以上もの中古車を購入している。
清水草一「私の選択」
全体的に流通台数は多くないが、2012年4月の大型マイナーチェンジ以後、その台数も増えつつあり、昨年夏をピークに相場は下落中。
「決して安くはないがコスパは抜群と言える」
豊かなカーライフとはなにか。人が羨むクルマに乗ることだ。レクサス RXは、国産クロスオーバーSUVの頂点に君臨するゴージャスなモデル。誰もが羨む。この時点ですでに、豊かなカーライフは決定的である。都会的なクロスオーバーSUVは、いま全世界的に人気がある。日本も例外ではない。その人気カテゴリーの頂点に立つレクサス RXには、全人類が憧れるに違いない!
ルックスは端正かつ清楚だ。インテリアともども、実に気品がある。走りもさすがレクサス。この静粛性の高さ、このまろやかな乗り心地。何もかもがエレガントだ。
RXには、大きく分けて2つのグレードがある。ガソリンエンジン車と、ハイブリッドの450hだ。
450hはもともとの価格が高いことに加えて、超人気のハイブリッドカーなので相場レベルが高いが、ガソリン車なら、価格はそこそここなれている。目安は300万円台前半。決して安くはないが、なにしろ国産車の頂点を掴もうというのだから、これくらいの出費は、むしろコストパフォーマンス抜群とすら言えるだろう。
さあ、レクサス RXに乗って貴族になろう。2014年2月にセダンがモデルチェンジしたものの、クーペは継続販売中でその影響を受けにくい。相場が大きく下がる可能性も低い。
「ルックスも走りもBMWに引けを取らない」
豊かなカーライフとはなにか。人が乗ってないクルマに乗ることだ!スカイラインクーペは、スポーティでラグジュアリーなクーペである。日本では非常に希少価値が高い。つまり、この時点ですでに、豊かなカーライフは約束されている。
さらにスカイラインクーペは、もともと北米市場をメインに開発されている。ボディラインを見れば、いかにも流麗かつエレガント。ここまで特別なクーペだと、もはや国産車という感覚はほとんどない。輸入車を買う感覚だ。
このクルマ、北米では『インフィニティGクーペ』として、BMW3シリーズクーペのガチンコライバルとして認識されている。実際、ルックスも走りもBMWに引けを取らない。つまりコレを買うということは、BMWを買うようなものなのだ!
相場のほうは、200万円前後から。新車価格は400万~500万円だから、半額を切ったあたりだ。希少価値が高いだけに、ここからの値落ちは比較的小さいはず。つまり、今スカイラインクーペを買うということは、お安く豊かなカーライフが手に入るということに他ならない。
さあ、スカイラインクーペに乗って貴族になろう。
ライバル興亡史
2007 スカイラインクーペ
フルモデルチェンジ。
ニューヨークオートショーで発表。直線的だった先代型から、躍動感のあるスタイルに変貌を遂げた。
2009 RX
日本導入開始。
LAオートショーで正式発表。3.5L V6エンジンベースのハイブリッドモデルも同年に投入された。
2010 スカイラインクーペ
マイナーチェンジ。
セダンと同時にマイナーチェンジを敢行。内装を洗練させて、オーディオやエアコンの機能を充実化。
2010 RX
2.7Lモデルを追加。
従来の3.5L V6ガソリンエンジンに加えて、燃費性能に優れる2.7L直4エンジンをラインナップ。
2010 スカイラインクーペ
一部仕様を変更。
スポーツフロントバンパーおよびサイドシルスポイラーを標準搭載。ホイールもデザイン変更された。
2012 RX
マイナーチェンジ。新グリル採用。
GSから初採用されたレクサスの新デザインアイコン「スピンドルグリル」を採用し、装備も充実化。
後席や荷室の狭さを“贅沢”ととるか否か
この勝負は非常に微妙だ。お値段なら断然スカイラインクーペがリーズナブル。希少性が高く、スペシャル感も高い。対するレクサス RXは、とにかく大人気につき、300万円を切る個体はまだほとんどない。これだけの金額を出せば、さまざまな新車が射程圏内に入るわけで、心は千々に乱れる。
個人的にはスポーツカーファンであるから、スカイラインクーペを推したいところだが、世評を鑑みると、日本ではクーペは人気薄。乗っているのは高齢者が多く、「おじいさんのクルマ」という認識すらある。もちろんそんなものは「うおお~!」と吹っ飛ばせばいいのだが、誰しもそこまで心が強くないのが現実だ。
その点、老若男女が憧れるレクサス RXなら、まったく心配ない。もちろん室内、特に後席やラゲッジの広さは、スカイラインクーペとは比較にならない。スポーツカーの豊かさ、ゼイタクさは、むしろ狭さにあるわけだが、家族の反応なども加味すると、どうしてもSUVが有利になってくる。
着座位置の違いも大きい。低く構えたスカイラインクーペと、適度な高さから見下ろすレクサス RXを比べると、ダイレクトに優越感を感じやすいのは、やはり後者だ。
豊かさとは、人と差をつけること。そこを重視すると、人々の憧れがより集中する、レクサス RXの勝ちとせざるをえまい。
今回のジャッジ
周囲を見下ろす!?感覚を味わえるレクサス RX
価格的にお得で、スポーツカー好きにとって魅力的に映るのはスカイラインクーペだが、より多くの人から羨ましがられるのはレクサス RXだ!
※すべての価格は参考価格です
※中古車市場データはGoo-net 2014年4月調べ
スカイラインクーペの相場データはセダンを含む数値