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更新日:2021.03.10 / 掲載日:2021.03.10

マツダ キャロルの狙い目グレードや特徴と価格相場を紹介

マツダ キャロル

スズキ アルトからOEM供給を受けて販売されているマツダ キャロルに関して、今回はグレード別に紹介していきます。

「それぞれどのような特徴があるの?」「中古で購入する場合に目安となる予算はどれくらい?」といった実際に購入を検討されている方に必要な情報を掲載していますので確認してみてください。

マツダ キャロルの歴史

1962年、マツダが開発した初代キャロルが登場します。この世代では、2ドアと4ドアデラックスが用意され、当時の軽乗用車市場で売れ行きを伸ばしていたスバル 360とともに、軽自動車ブームの牽引役にもなりました。マツダが自社でキャロルの生産を担当したのは、この世代のみとなっています。

1970年には初代の生産が終了となりました。

1989年、初代が生産終了してから19年後にマツダのディーラーのひとつであるオートザムから2代目が登場します。この世代は、スズキ アルトのランニングシャシーの上にマツダ独自のボディを上乗せしたという、着せ替えモデルとなっていました。

1995年には、ベース車であるアルトが4代目にフルモデルチェンジしたことを受けて、キャロルも3代目が登場。先代の丸みを帯びたデザインをコンセプトにしつつ、ボディの後ろ部分をショートノッチバック風のフォルムを採用しています。しかし、先代ほどの人気は得られず、マツダの関連会社での開発はこの世代で終了となりました。

1998年、当時導入された「新規格ボティ」に合わせて4代目が登場。アルトのボディをそのままOEM供給を受けて、販売します。ボディタイプはハッチバックの1.5ボックスで、3ドアと4ドアがラインアップしていました。

2004年には、アルトのフルモデルチェンジに伴い、5代目が登場します。先代と同様、アルトのOEM供給を受けており、エンブレムやグリルが変更されました。この世代は、アルトやワゴンRに採用されたK6A型エンジンが搭載されています。

2007年には、日産自動車もアルトのOEM供給でピノという車種を販売させたため、軽自動車としては初の3兄弟車が実現しました。

2009年には、6代目が登場します。この世代ではVVTエンジンを搭載したことにより、燃費が向上しました。また、AT車は全車4ATとなって燃費が向上したため、キャロルは全車「環境対応車普及促進税制」に適合しています。

2014年には、現行型である7代目が登場。今回のフルモデルチェンジでは、シンプルかつスタイリッシュなデザインに一新させました。

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キャロル X

キャロル X

5代目の上級グレード「キャロル X」

キャロル Xは、5代目の2004年に設定されたグレードです。設定されていた当時は、キャロルの上級グレードとして位置づけられていました。

このグレードには、標準グレードであるキャロル Gには装備されていないダークティンテッドガラスやチルトステアリング、運転席バニティミラー、リアシートヘッドレストなどが標準装備されています。その他には、マニュアルエアコンやAM/FMラジオ/CDプレーヤー、分割可倒式リアシートなどの機能を搭載しているのが特徴です。

中古で購入する際の目安となる予算

キャロル Xを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2004年式:13万円
2005年式:2万円~21万円
2006年式:1万円~19万円
2007年式:3万円~19万円
2008年式:10万円~19万円
2009年式:8万円~42万円

キャロル Xは、現時点の中古車市場では19台が流通していました。決して多い流通数とは言えないものの、年式が古いだけあってどの年式もかなり安い価格で手に入れられるでしょう。

先代モデルとの比較

5代目:2004年~2009年
キャロル Xは、5代目である2004年に設定されていたグレードです。5代目の中では、上級グレードとして位置づけられています。

エンジンはアルトのOEM供給を受けていることもあり、アルトと同じK6A型エンジンが搭載されました。上級グレードらしく、ダークティンテッドガラスやチルトステアリングを装備するなど、搭載されている装備が充実しているのが特徴です。その他、パワーウィンドウや集中ドアロック、UVカットガラスなども標準装備されています。

また、安全装備も充実しており、デュアルエアバッグやブレーキアシスト、衝突安全ボディなども装備されました。

このグレードは5代目のみにしか設定されていないグレードのため、中古車の流通量はあまり多くはなく、現時点で19台程度しか流通していないといった状況です。さらに、登場してからすでに15年以上が経過しているため、現在流通しているほとんどの車両は走行距離が長いものばかりでした。そのため、全体的に安い価格で取引されています。

エンジンは0.6L直列3気筒ターボ最高出力54ps。ボディサイズは全長3395mm×全幅1475mm×全高1500mmです。

人気のあるカラー

キャロル Xのボディカラーは、下記の7色が設定されています。

・パールホワイト
・ブライトレッド2
・ミントグリーンメタリック
・ムスクブルーメタリック
・シルキーシルバーメタリック
・キャッツアイブルーメタリック
・ココナッツベージュメタリック

この中では、水色の「ムスクブルーメタリック」が人気です。

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キャロル GL

先進安全機能を追加したグレード「キャロル GL」

キャロル GLは、7代目から設定されているグレードです。

7代目のエントリーグレードであるキャロル GFに、先進安全機能を追加したグレードとして誕生しました。そのため、とにかく安全機能が充実しているのが特徴で、衝突被害軽減ブレーキやペダル踏み間違い時加速抑制装置なども装備されています。

また、不要な燃料消費を抑えるエネチャージや停車時にエンジンを自動停止して燃費を向上させるアイドリングストップ機構なども、標準で装備しました。

中古で購入する際の目安となる予算

キャロル GLを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2014年式:流通量気象により算出不可
2015年式:19万円~69万円
2016年式:29万円~58万円
2017年式:42万円~70万円
2018年式:34万円~71万円
2019年式:49万円~89万円
2020年式:64万円~99万円
2021年式:流通量希少により算出不可

現行型であるキャロル GLは、中古車市場でも非常に豊富な流通量を誇ります。高年式のものは高めですが、初期年式であれば手頃な価格で手に入れられる車両も多いです。

先代モデルとの比較

7代目(現行モデル):2014年~
キャロル GLは、現行モデルである7代目の2014年に設定されたグレードです。同時期に設定されたエントリーグレードであるキャロル GFに、先進安全機能を追加したグレードとして誕生しました。

搭載された安全機能は、運転席と助手席のSRSエアバッグシステム、デュアルセンサーブレーキサポート、車線逸脱警報機能、ハイビームアシスト機能などです。

その他の機能では、マニュアルエアコンやAM/FMラジオ/CDプレーヤー、UVカットガラス、運転席ヒートシーターなどが追加されているため、使い勝手も向上しています。

2020年10月に行われた一部改良では、ドアミラーを電動格納リモコン式のものに変更しました。

キャロル GLは現在も販売されているモデルのため、中古車の流通量は非常に豊富です。全体的に年式が新しく、走行距離の短さに加えて状態がよい車両も多いので、条件に合った車両も探しやすいでしょう。また、新車で購入するよりもお得に手に入れられるものがほとんどです。

エンジンは0.6L直列3気筒ターボ最高出力52ps。ボディサイズは全長3395mm×全幅1475mm×全高1475mmです。

人気のあるカラー

キャロル GLのボディカラーは、下記の5色が設定されています。

・フィズブルーパールメタリック
・アーバンブラウンパールメタリック
・シルキーシルバーメタリック
・シフォンアイボリーメタリック
・ホワイト

この中では、白色の「ホワイト」が人気です。

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キャロル GS

キャロル GS

車内で快適に過ごせる装備が充実した「キャロル GS」

キャロル GSは、6代目から設定されているグレードで、現行モデルである7代目にも引き続き設定されました。

6代目ではベーシックグレードという位置づけでしたが、7代目では装備が充実したグレードとして位置づけられています。そのため、リヤシートのヘッドレストに加えて、フロント・フロントドア、リア・バッグドアにはUVカットガラスなども追加されるなど、乗る人が車内で快適に過ごすことのできる装備が充実しているのが特徴です。

中古で購入する際の目安となる予算

キャロル GSを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2009年式:15万円~24万円
2010年式:3万円~47万円
2011年式:10万円~43万円
2012年式:6万円~48万円
2013年式:19万円~59万円
2014年式:19万円~49万円
2015年式:30万円~89万円
2016年式:35万円~67万円
2017年式:54万円~72万円
2018年式:39万円~81万円
2019年式:59万円~78万円
2020年式:79万円~104万円
2021年式:流通量希少により算出不可

2世代に渡って設定されているキャロル GSの中古車は、非常に豊富です。そのため、条件に合った車両を探しやすいでしょう。

先代モデルとの比較

6代目:2009年~2014年
キャロル GSは、6代目である2009年から設定されているグレードです。この世代では、ベーシックグレードとして位置づけられています。パワーウィンドウや集中ドアロック、UVカットガラスなどを標準装備しているのが特徴です。

この世代のキャロル GSはすでに登場から10年以上が経過しているため、価格も手頃なものが多くなってきました。中古車の流通量も非常に豊富なので、選択肢も豊富です。

エンジンは0.6L直列3気筒ターボ最高出力54ps。ボディサイズは全長3395mm×全幅1475mm×全高1535mmです。

7代目(現行モデル):2014年~
この世代でも、キャロル GSが設定されました。2020年に行われた一部改良では、フルオートエアコン、AM/FMラジオ/CDプレーヤーなどを追加したため、先代よりも快適性が向上しています。

この世代は現行モデルのため、中古車の流通量も非常に豊富です。さらに年式が新しく、状態がよいものが多いので、条件に合った車両も探しやすくなっています。

エンジンは0.6L直列3気筒ターボ最高出力52ps。ボディサイズは全長3395mm×全幅1475mm×全高1475mmです。

人気のあるカラー

キャロル GSのボディカラーは、下記の5色が設定されています。

・フィズブルーパールメタリック
・アーバンブラウンパールメタリック
・シルキーシルバーメタリック
・シフォンアイボリーメタリック
・ピュアホワイトパール

この中では、パール塗装が施された白色の「ピュアホワイトパール」が人気です。

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キャロル XS

キャロル XS

6代目の上級グレード「キャロル XS」

キャロル XSは、6代目のみに設定されたグレードです。この世代では、上級グレードとして位置づけられています。

安全面では、車両の盗難を防止する装置のセキュリティアラームシステムを採用し、防犯機能が向上しました。上級グレードらしく装備が充実しており、イモビライザーや運転席シートヒーターも標準装備されているのが特徴です。

しかし、2013年の一部改良でキャロルは1グレードのみのモノグレード展開となります。そのため、このグレードは5年ほどしか設定されませんでした。

中古で購入する際の目安となる予算

キャロル XSを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2009年式:流通量希少により算出不可
2010年式:17万円~32万円
2011年式:22万円
2012年式:23万円~45万円
2013年式:46万円

このグレードの中古車はあまり多くはなく、現時点では20台ほどしか流通していません。すでに発売から10年以上経過しているため、車両状態をよく確認した上で購入を決めたほうがよいでしょう。

先代モデルとの比較

6代目:2009年~2013年
キャロル XSは、6代目である2009年から2013年まで設定されていたグレードです。この世代では、上級グレードとして位置づけられています。

上級グレードらしく、専用のキー以外ではエンジンを始動させることができない自動車盗難防止システムのイモビライザー、用途に合わせたシートアレンジが可能な分割可倒式リアシートなどの機能を搭載しました。

その他にも、パワーウィンドウや集中ドアロック、UVカットガラスなどを標準装備しています。また、マニュアルエアコンに、AM/FMラジオ/CDプレーヤーなども装備しているのが特徴です。

2013年3月に行われた一部改良で、キャロル GSのみのモノグレード体系になったことにより、このグレードは廃止となりました。

キャロル XSはすでに登場してから10年以上が経過しているため、中古車の流通量はあまり多くはありません。価格も年式相応の手頃なものが多くなってきたので、お得に手に入れることができるでしょう。

エンジンは0.6L直列3気筒ターボ最高出力52ps。ボディサイズは全長3395mm×全幅1475mm×全高1535mmです。

人気のあるカラー

キャロル XSのボディカラーは、下記の6色が設定されています。

・スペリアホワイト
・マルーンブラウンパール
・シャイニーグリーンメタリック
・エアブルーメタリック
・シルキーシルバーメタリック
・ミルクティーベージュメタリック

この中では、純白の「スペリアホワイト」と、クリーム色の「ミルクティーベージュメタリック」が人気です。

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※本記事は、2021年3月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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